◯×一問一答・第3章

G検定 機械学習の概要 一問一答(222問)

教師あり・教師なし・強化学習の代表的な手法と、モデルの評価指標を扱います。説明文が正しいか誤りかを、◯か×で答えます。

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全分野から出題する機械学習の概要の要点と練習問題

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222問

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教師あり学習

72問 要点を読む
  1. バギングでは、各モデルを互いに独立して学習できるため、複数の計算機で並列に学習を進めやすい。

    ◯ 正しい 各モデルは別々のブートストラップ標本で学習し、ほかのモデルの結果を必要としません。ブースティングは前のモデルの結果を使うため、順番に学習します。 アンサンブル学習

  2. アンサンブル学習では、組み合わせるモデルどうしの予測の誤り方が似ているほど、組み合わせによる精度の向上が大きくなる。

    × 誤り 同じ誤り方をするモデルを集めても、誤りは打ち消し合いません。誤り方がばらばらな、多様なモデルを組み合わせるほど効果が大きくなります。 アンサンブル学習

  3. スタッキングでは、複数のモデルの予測値を入力として、最終的な予測を出す別のモデル(メタモデル)を学習させる。

    ◯ 正しい 多数決や平均の代わりに、予測の組み合わせ方そのものを学習します。メタモデルが学習データに過剰に合わないよう、交差検証で作った予測値を入力に使うのが一般的です。 アンサンブル学習

  4. ガウスカーネル(RBFカーネル)は無限次元の空間での内積に対応するが、その値は元の空間でのデータ間の距離から計算できる。

    ◯ 正しい 写像先の座標を求めずに内積の値だけを得られる点が、カーネルトリックの利点です。 カーネルトリック

  5. SVMのカーネルトリックでいうカーネルと、CNNの畳み込み層でいうカーネルは、同じものを指す。

    × 誤り SVMではデータ間の内積を表す関数、CNNでは画像に当てるフィルタの重みを指します。名前は同じでも別物です。 カーネルトリック

  6. 元の空間で線形分離できないデータでも、高次元の空間に写像すると、線形の境界で分けられる場合がある。

    ◯ 正しい 円の内側と外側に分かれたデータに、中心からの距離の2乗を新しい座標として加えると、平面で分けられるのが例です。 カーネルトリック

  7. 回帰問題を解くモデルの性能は、正解率や再現率よりも、予測値と実際の値の差に基づく平均二乗誤差(MSE)などで評価するのが一般的である。

    ◯ 正しい 回帰の出力は数値なので、当たりか外れかではなく、どれだけずれたかで評価します。MSEのほか、RMSEや平均絶対値誤差(MAE)も使われます。 回帰問題

  8. 決定木は分類問題専用の手法であり、回帰問題には使えない。

    × 誤り 葉ごとに数値を割り当てれば、回帰に使えます(回帰木)。ランダムフォレストや勾配ブースティングも、分類と回帰の両方に使えます。 回帰問題

  9. ニューラルネットワークで回帰問題を解くときは、出力層の活性化関数に恒等関数を、誤差関数に二乗誤差を使う組み合わせが一般的である。

    ◯ 正しい 恒等関数は値をそのまま出すため、範囲が限られない数値を出力できます。多クラス分類では、ソフトマックス関数と交差エントロピーの組み合わせが一般的です。 回帰問題

  10. 教師あり学習の「教師」とは、学習中にモデルの出力を確認し、その都度修正を指示する人間の担当者のことである。

    × 誤り 「教師」は、学習データに付いた正解(ラベル)を指します。モデルは、予測と正解のずれが小さくなるように、自動でパラメータを調整します。 教師あり学習

  11. 教師あり学習のモデルは、学習に使ったデータでの正解率が高くても、新しいデータに対して同じように高い正解率を出せるとは限らない。

    ◯ 正しい 学習データの細かな特徴まで覚え込む過学習が起きると、新しいデータでの性能が下がります。そのため、学習に使っていないデータで性能を確かめます。 教師あり学習

  12. 教師あり学習では、大量のデータに正解を付ける作業(アノテーション)が必要になることが多く、その手間や費用が実務上の課題になる。

    ◯ 正しい 医療画像のように専門家でないと正解を付けられない分野では、特に負担が大きくなります。半教師あり学習や自己教師あり学習は、この負担を減らす工夫です。 教師あり学習

  13. 決定木は、基準値との大小比較で分岐するため、特徴量を標準化しなくても学習できる。

    ◯ 正しい 分け方は値の大小の順序だけで決まるので、単位をそろえても分岐の結果は基本的に変わりません。SVMやk-means法とは異なる点です。 決定木

  14. 決定木は、木を深くするほど、未知のデータに対する予測性能も必ず向上する。

    × 誤り 深くしすぎると学習データの細かい違いまで覚え込み、過学習します。深さの制限や剪定で対策します。 決定木

  15. 決定木は分類問題にだけ使える手法で、数値を予測する回帰問題には使えない。

    × 誤り 葉に数値(その葉に入った学習データの平均など)を持たせる回帰木があり、回帰問題にも使えます。 決定木

  16. 勾配ブースティングでは、前の木までの予測結果をもとに次の木を作るため、木を1本ずつ順番に学習する。

    ◯ 正しい 各木を独立に作るランダムフォレストとの大きな違いです。木の単位では並列に学習できません。 勾配ブースティング

  17. 勾配ブースティングは、木の本数を増やすほど汎化性能が必ず向上するため、早期終了などの工夫は必要ない。

    × 誤り 本数を増やすと学習データへの誤差は下がり続けますが、増やしすぎると過学習します。検証用データの成績を見て止めます。 勾配ブースティング

  18. XGBoostやLightGBMは、勾配ブースティングを高速に計算できるように実装したライブラリである。

    ◯ 正しい どちらも決定木を使う勾配ブースティングの実装で、表形式のデータの予測によく使われます。 勾配ブースティング

  19. ソフトマージンのSVMでは、一部のデータがマージンの内側に入ることや誤分類されることを許し、その度合いにペナルティを課す。

    ◯ 正しい 完全には分けられないデータに対応するための考え方です。ペナルティの重さはパラメータCで調整します。 サポートベクターマシン

  20. SVMは分類専用の手法であり、数値を予測する回帰問題には応用できない。

    × 誤り マージンの考え方を回帰に応用したサポートベクター回帰(SVR)があります。 サポートベクターマシン

  21. SVMは2クラス分類が基本だが、複数の2クラス分類器を組み合わせることで多クラス分類にも使える。

    ◯ 正しい 1つのクラスとそれ以外を分ける一対他や、2クラスずつ分ける一対一といった組み合わせ方があります。 サポートベクターマシン

  22. AR(1)モデルy(t) = c + φ1·y(t-1) + ε(t)で、係数φ1を1.2とすると、系列は一定の平均のまわりで安定して変動する。

    × 誤り 一定の平均のまわりで安定して変動する(定常である)ためには、−1 < φ1 < 1が必要です。φ1が1より大きいと、過去の値の影響が時間とともに増幅され、系列は発散します。 自己回帰モデル(ARモデル)

  23. AR(3)モデルは、予測したい時点の1時点前から3時点前までの、同じ系列の値を使って予測する。

    ◯ 正しい AR(p)のpは次数で、何時点前までの値を使うかを表します。説明変数が自分の過去の値になった重回帰分析とみなせます。 自己回帰モデル(ARモデル)

  24. 定常なAR(1)モデルy(t) = c + φ1·y(t-1) + ε(t)の平均はc ÷ (1 − φ1)で表され、c = 3、φ1 = 0.8のとき15である。

    ◯ 正しい 平均をmとすると、m = c + φ1 × mが成り立つので、m = c ÷ (1 − φ1)です。3 ÷ (1 − 0.8) = 3 ÷ 0.2 = 15になります。 自己回帰モデル(ARモデル)

  25. 重回帰分析では、説明変数を1つ追加すると、学習データに対する決定係数が下がることがある。

    × 誤り 追加した変数の係数を0にすれば元のモデルと同じ当てはまりになるため、最小二乗法で求めた決定係数は下がりません。役に立たない変数を加えても上がりうる点に注意します。 重回帰分析

  26. 自由度調整済み決定係数は、説明変数の数に応じた補正を加えた指標であり、予測にほとんど役立たない説明変数を加えると値が下がることがある。

    ◯ 正しい 当てはまりの改善が、変数を1つ増やしたことによる補正を下回ると、値が下がります。説明変数を選ぶときの目安の1つです。 重回帰分析

  27. 重回帰分析で、説明変数の広告費の単位を万円から千円に変えて推定し直すと、広告費の偏回帰係数は元の10分の1になる。

    ◯ 正しい 同じ広告費でも千円単位では数値が10倍になるため、予測値が変わらないように係数は10分の1になります。係数の大きさだけでは影響の大小を比べられない理由です。 重回帰分析

  28. 最小二乗法で係数を求める線形回帰では、大きく外れた値が1つ含まれるだけで、係数が大きく変わることがある。

    ◯ 正しい 残差を2乗して足し合わせるため、ずれの大きい点ほど影響が強くなります。散布図などで外れ値を確かめてから当てはめます。 線形回帰

  29. y = w0 + w1·x1 + w2·x2の線形回帰で、w1が負のとき、x2を変えずにx1だけを大きくすると、予測値yは小さくなる。

    ◯ 正しい w1は、x1が1増えたときの予測値の変化量です。負であれば、x1が増えるほど予測値は下がります。 線形回帰

  30. 線形回帰の説明変数には連続した数値しか使えないため、「駅から徒歩5分以内かどうか」のような区分の情報はモデルに入れられない。

    × 誤り 当てはまれば1、当てはまらなければ0とするダミー変数にすれば、区分の情報も使えます。その係数は、当てはまる場合に予測値がどれだけ変わるかを表します。 線形回帰

  31. ソフトマージンのSVMでは、マージンの内側に入ったデータや誤分類されたデータも、境界の位置を決めるサポートベクターに含まれる。

    ◯ 正しい マージンの境目の上にあるデータに加えて、はみ出したデータも境界の位置に影響します。マージンの外側で正しく分類されたデータは影響しません。 ソフトマージン

  32. ソフトマージンは線形のSVMのための方法であり、カーネルトリックを使った非線形のSVMと組み合わせることはできない。

    × 誤り 実際に使われるSVMの多くは、カーネルトリックとソフトマージンを組み合わせています。RBFカーネルのSVMでも、パラメータCで罰の強さを調整します。 ソフトマージン

  33. データに外れ値が含まれるとき、すべての学習データを正しく分けることを求めるハードマージンでは、1件の外れ値に引きずられて境界が大きく動くことがある。

    ◯ 正しい ハードマージンでは、外れ値も含めて正しく分けなければなりません。外れ値が相手のクラスの近くにあると、マージンが極端に狭くなります。 ソフトマージン

  34. 単回帰分析で、最小二乗法により求めた回帰直線の傾きが正であれば、2つの変数の相関係数も正である。

    ◯ 正しい 傾きも相関係数も、分子は同じ「偏差の積の和」で、分母は正の値です。そのため、傾きと相関係数の符号は必ず一致します。 単回帰分析

  35. 単回帰分析で求めた回帰直線の傾きが大きいデータほど、2つの変数の相関係数も必ず大きい。

    × 誤り 傾きは変数の単位やばらつきで変わります。たとえばyの単位を円から千円に変えると、傾きは1000分の1になりますが、相関係数は変わりません。 単回帰分析

  36. 単回帰分析で回帰直線がデータによく当てはまれば、説明変数が目的変数の原因であると判断できる。

    × 誤り 回帰直線が示すのは、2つの変数がそろって変化する傾向だけです。両方に影響する別の要因がある場合もあるので、因果関係は別の根拠で確かめます。 単回帰分析

  37. n件の学習データから重複を許してn件を抜き出すと、nが大きいとき、元のデータの約37%は1つのブートストラップ標本に含まれない。

    ◯ 正しい ある1件がn回の抽出で一度も選ばれない確率は(1-1/n)^nで、nが大きいと1/e、つまり約0.37に近づきます。選ばれなかったデータは、OOB(out-of-bag)データとして検証に使えます。 バギング

  38. バギングは、深く育てた決定木のように、学習データが少し変わるだけで予測が大きく変わるモデルと組み合わせると、効果が出やすい。

    ◯ 正しい ばらつきの大きいモデルどうしの予測を平均すると、ばらつきが打ち消し合います。もともと安定したモデルでは、改善の余地が小さくなります。 バギング

  39. バギングの主な目的は、単純すぎて学習データにも十分に当てはまらないモデルの誤差(バイアス)を減らすことである。

    × 誤り バギングが主に減らすのはバリアンス(学習データによる予測のばらつき)です。バイアスの大きい弱いモデルを順に補強していくのは、ブースティングの考え方です。 バギング

  40. AdaBoostでは、最終的な予測をまとめるとき、すべての弱学習器の票を同じ重みで数える。

    × 誤り 誤り率の低かった弱学習器ほど大きな重みを与え、重み付きの多数決で予測します。精度の高いモデルの判断ほど重視する仕組みです。 ブースティング

  41. ブースティングの弱学習器には、深さが1〜数段程度の浅い決定木のように、単独では精度が高くない単純なモデルがよく使われる。

    ◯ 正しい 1つ1つは当てずっぽうよりわずかに良い程度でも、互いの誤りを補うように多数組み合わせることで、高い精度に到達できます。 ブースティング

  42. ブースティングは、主にモデルが単純すぎることによる誤差(バイアス)を減らす働きをする。

    ◯ 正しい 単純な弱学習器を積み重ね、表現力の足りない部分を少しずつ補います。主にバリアンスを減らすバギングと対比して覚えます。 ブースティング

  43. ブートストラップサンプリングは、もともと、平均などの推定値がどの程度ばらつくかを、手元の1組のデータだけから見積もるために考案された方法である。

    ◯ 正しい 統計学者エフロンが1979年に提案しました。機械学習では、バギングやランダムフォレストで、少しずつ違う学習データを作るのにも使われます。 ブートストラップサンプリング

  44. 4件のデータから復元抽出で4件を抜き出すとき、特定の1件が一度も選ばれない確率は81/256(約32%)である。

    ◯ 正しい 1回の抽出で選ばれない確率は3/4で、これが4回続くので(3/4)^4 = 81/256 ≈ 0.316です。件数が増えると、この確率は約36.8%に近づきます。 ブートストラップサンプリング

  45. ブートストラップサンプリングは、元のデータにない新しい値を作り出して、データの件数を増やす手法である。

    × 誤り 元のデータの中から選び直すだけで、新しい値は作りません。各標本の件数も、通常は元のデータと同じです。画像を回転・反転させて新しいデータを作るのはデータ拡張です。 ブートストラップサンプリング

  46. 多くの分類モデルは、各クラスに属する確率やスコアを出力し、それにしきい値を当てはめたり最大のものを選んだりして、最終的なクラスを決める。

    ◯ 正しい たとえば2クラス分類では、陽性の確率が0.5以上なら陽性とする、のように決めます。しきい値を変えれば、同じモデルでも判定の結果が変わります。 分類問題

  47. 学習データになかった種類のデータが入力されると、通常の分類モデルはそれを新しいクラスとして自動的に追加し、そのクラスを答える。

    × 誤り 通常の分類モデルは、学習時に決めたクラスのどれかを必ず答えます。未知の種類のデータも既存のクラスに割り当ててしまうため、新しいクラスを扱うにはラベルを付けて学習し直します。 分類問題

  48. 来月の売上金額を予測するタスクは、金額が整数で表されるため分類問題に当たる。

    × 誤り 金額は大小の順序と連続的な幅をもつ数値なので、回帰問題です。出力が数値か、決められたカテゴリかで区別します。 分類問題

  49. 変数が1つだけのVARモデルは、ARモデルと同じ形の式になる。

    ◯ 正しい VARモデルは、ARモデルを複数の系列に広げたものです。変数が1つなら、自分の過去の値だけで表す式1本になり、ARモデルと一致します。 ベクトル自己回帰モデル(VARモデル)

  50. 変数が3つ、ラグが2のVARモデルで推定する係数の数は、定数項を含めて21個である。

    ◯ 正しい 各式に定数項1個と、3変数×2時点の6個の係数があり、計7個です。式が3本あるので7 × 3 = 21個です。 ベクトル自己回帰モデル(VARモデル)

  51. VARモデルでラグを1つ増やしても、推定する係数は各式に1個ずつしか増えない。

    × 誤り ラグを1つ増やすと、各式の右辺に、すべての変数の値が1時点分ずつ加わります。変数がK個なら各式でK個、全体ではK × K個増えます。 ベクトル自己回帰モデル(VARモデル)

  52. マージン最大化で決めた境界は、境界から遠く離れたデータを少し動かしても、サポートベクターが変わらなければ変わらない。

    ◯ 正しい 境界の位置を決めるのは、境界に最も近いサポートベクターだけです。遠くのデータは影響しません。 マージン最大化

  53. ハードマージンは、訓練データの一部が境界を越えたり、マージンの内側に入ったりすることを許す方式である。

    × 誤り はみ出しを許すのはソフトマージンです。ハードマージンは、すべての訓練データを誤りなく分けることを前提にします。 マージン最大化

  54. カーネルトリックを使って非線形な境界を学習するSVMでは、マージン最大化の考え方は使われない。

    × 誤り カーネルトリックを使うSVMも、写像した高次元の空間でマージンを最大化します。その境界を元の空間で見ると、曲がった境界になります。 マージン最大化

  55. ランダムフォレストでは、各分岐で、全特徴量ではなく無作為に選んだ一部の特徴量の中から分岐条件を選ぶ。

    ◯ 正しい 木どうしが似すぎるのを防ぐための工夫です。データを変えるだけのバギングとの違いになります。 ランダムフォレスト

  56. ランダムフォレストでは、すべての決定木が同じ学習データ全体を使って学習する。

    × 誤り 木ごとにブートストラップサンプリングで別の学習データを作ります。これがバギングにあたる部分です。 ランダムフォレスト

  57. ブートストラップサンプリングで選ばれなかったデータ(OOBデータ)を使って、汎化性能を見積もれる。

    ◯ 正しい その木の学習に使っていないデータなので、別に検証用データを用意しなくても性能の目安になります。 ランダムフォレスト

  58. 隠れ層をもたず、出力層にシグモイド関数を1つだけ置いたニューラルネットワークを交差エントロピーで学習させると、ロジスティック回帰と同じモデルになる。

    ◯ 正しい 重み付き和をシグモイド関数に通す計算も、交差エントロピーを最小にする学習も同じだからです。ロジスティック回帰は、最も単純なニューラルネットワークとみなせます。 ロジスティック回帰

  59. ロジスティック回帰で正例と判定する確率のしきい値は0.5と決まっており、用途に合わせて変えることはできない。

    × 誤り 0.5は基本の値にすぎません。病気の見逃しを減らしたい検査では下げるなど、適合率と再現率の兼ね合いを見て用途に合わせて調整します。 ロジスティック回帰

  60. ロジスティック回帰では、ほかの特徴量を一定にしたとき、ある特徴量が1増えるとオッズが何倍になるかを、その係数から読み取れる。

    ◯ 正しい 対数オッズが重み付き和に等しいためです。係数がwなら、オッズはeのw乗倍になります。結果を説明しやすい理由の1つです。 ロジスティック回帰

  61. ブースティングでは、各弱学習器を互いに独立に学習できるため、バギングと同じように、学習器どうしを同時に並列で学習しやすい。

    × 誤り ブースティングは、前の学習器の誤りをもとに次の学習器を学習するため、学習器の追加は順番に行う必要があります。学習器どうしを並列に学習しやすいのは、各モデルが独立したバギングです。 バギングとブースティングの違い

  62. AdaBoostでは、前の弱学習器が正しく予測できたデータほど、次の弱学習器の学習で大きな重みを付ける。

    × 誤り 大きな重みを付けるのは、誤って予測したデータです。苦手なデータを次の学習器に重点的に学ばせることで、誤りを順に減らしていきます。 バギングとブースティングの違い

  63. バギングでまとめるモデルどうしの予測が互いに似ているほど、平均によって予測のばらつきを減らす効果は小さくなる。

    ◯ 正しい 同じような予測を平均しても、ばらつきはあまり打ち消し合いません。ランダムフォレストが分岐ごとに特徴量の候補を絞るのは、木どうしを似せないためです。 バギングとブースティングの違い

  64. 同じ店舗のデータを使う場合でも、翌日の来店客数を予測するなら回帰問題、翌日の来店客数が300人を超えるかどうかを予測するなら分類問題になる。

    ◯ 正しい 分類か回帰かは、データではなく何を予測するかで決まります。人数そのものは数値の予測、「超える・超えない」は2クラスの予測です。 分類問題と回帰問題の違い

  65. ソフトマックス関数で各クラスの確率を出力する多クラス分類のモデルは、出力が0から1の連続した値なので、回帰問題を解いていることになる。

    × 誤り 確率は途中の出力で、最終的に予測したいのはクラスです。最も確率の高いクラスを答えにするので、分類問題です。 分類問題と回帰問題の違い

  66. 回帰問題のモデルを、予測値が正解と完全に一致した割合(正解率)で評価すると、わずかなずれと大きな外れを区別できない。

    ◯ 正しい 数値の予測では、ぴったり一致することはまれで、どれだけ近いかが大切です。そのため回帰問題では、ずれの大きさを測るMSE、RMSE、MAEなどで評価します。 分類問題と回帰問題の違い

  67. ランダムフォレストでは、過学習を防ぐため、深さを浅く制限した決定木を使うことが前提になっている。

    × 誤り ブレイマンの方法では、各木を剪定せずに大きく育てます。1本ずつは過学習ぎみでも、多数の木の予測を平均することで、ばらつきが打ち消されるためです。 決定木とランダムフォレストの違い

  68. ランダムフォレストで、分岐ごとに候補とする特徴量を全特徴量にすると、決定木をバギングでまとめるだけの手法と同じになる。

    ◯ 正しい 残る無作為さは、木ごとのブートストラップサンプリングだけになるためです。scikit-learnの解説も、この設定はバギングした決定木と同じだと説明しています。候補を絞るほど木どうしが似にくくなり、平均の効果が大きくなります。 決定木とランダムフォレストの違い

  69. 決定木を1本だけ使う場合でも、ブートストラップサンプリングで作った学習データで学習すれば、ランダムフォレストと同じ程度に予測のばらつきを抑えられる。

    × 誤り ばらつきを抑えるのは、性質の異なる多数の木の予測を平均する仕組みです。1本の木では、抽出したデータが変わるたびに予測がぶれるため、この効果は得られません。 決定木とランダムフォレストの違い

  70. 教師なし学習で作ったクラスタには、学習の時点で「優良顧客」「休眠顧客」のような意味のある名前が自動的に付く。

    × 誤り クラスタリングが出力するのは、似たデータのまとまりだけです。各まとまりが何を意味するかは、人がその特徴を見て解釈します。 教師あり学習・教師なし学習と強化学習の違い

  71. 回帰と分類は、どちらも正解を与えて学ぶ教師あり学習の課題で、予測する正解が数値かカテゴリかで区別される。

    ◯ 正しい 売上金額のように数値を予測するのが回帰、迷惑メールかどうかのようにカテゴリを予測するのが分類です。ロジスティック回帰は名前に「回帰」とつきますが、分類に使います。 教師あり学習・教師なし学習と強化学習の違い

  72. 主成分分析(PCA)は、目的変数の値をもとに説明変数を組み合わせて次元を減らすため、教師あり学習に分類される。

    × 誤り PCAは、正解(目的変数)を使わず、データのばらつきが大きい方向を見つけて次元を減らす手法です。教師なし学習の代表例です。 教師あり学習・教師なし学習と強化学習の違い

教師なし学習

60問 要点を読む
  1. ウォード法では、2つのクラスタの間で最も近いデータどうしの距離が小さい組から、順に併合していく。

    × 誤り それは最短距離法(単連結法)の基準です。ウォード法は、併合したときにクラスタ内の平方和がどれだけ増えるかで、併合する組を選びます。 ウォード法

  2. ウォード法は、大きさのそろった、まとまりのよいクラスタができやすい傾向がある。

    ◯ 正しい ばらつきの増え方が小さい組から併合するため、1つのクラスタだけが極端に大きくなりにくいとされます。最短距離法とは対照的です。 ウォード法

  3. ウォード法は、クラスタ内のばらつきを小さくするという点でk-means法と似た目的をもつが、データ1件ずつのクラスタから順に併合していく点が異なる。

    ◯ 正しい k-means法はkを決めて割り当てと重心の更新を繰り返す非階層的な手法です。ウォード法は階層的に併合し、1回の実行ですべての段階の結果が得られます。 ウォード法

  4. 凝集型の階層的クラスタリングでは、はじめにデータ1件ずつを1つのクラスタとし、近いクラスタどうしを順に併合していく。

    ◯ 正しい 全体が1つのクラスタになるまで併合を繰り返します。逆に、全体を1つのクラスタとして、順に分けていく方法を分割型と呼びます。 階層的クラスタリング

  5. 階層的クラスタリングでは、クラスタ間の距離をどう定義しても、併合の順番と最終的な結果は同じになる。

    × 誤り 最短距離法、最長距離法、群平均法、ウォード法など、クラスタ間の距離の定義によって併合の順番が変わり、結果も変わります。 階層的クラスタリング

  6. 最短距離法は、クラスタ間で最も近いデータどうしの距離を使うため、データが鎖のようにつながり、細長く大きなクラスタができやすい。

    ◯ 正しい この性質は鎖効果と呼ばれます。ノイズに弱い反面、丸くない形のクラスタを見つけられることもあります。 階層的クラスタリング

  7. 教師なし学習では、正解ラベルの代わりに、エージェントが行動した結果として受け取る報酬を手がかりに学習する。

    × 誤り 報酬を手がかりにするのは強化学習です。教師なし学習は、正解も報酬も使わず、データそのもののまとまりや構造を見つけます。 教師なし学習

  8. 教師なし学習には比べるべき正解がないため、得られたグループ分けのよしあしを評価する方法はない。

    × 誤り 正解との比較はできませんが、グループ内のまとまりやグループ間の離れ具合を測る指標や、分析の目的に照らして結果を解釈・活用できるかどうかで評価します。 教師なし学習

  9. 主成分分析のような教師なし学習の手法で変数の数を減らしたデータを、教師あり学習のモデルの入力に使うことがある。

    ◯ 正しい 次元削減は、予測モデルの前処理としてもよく使われます。変数を減らすと計算が軽くなり、次元の呪いや過学習の影響も抑えやすくなります。 教師なし学習

  10. アイテムベースの協調フィルタリングでは、商品どうしの類似度を、ジャンルや説明文などの商品の属性がどれだけ共通しているかで測る。

    × 誤り 商品どうしの類似度も、どの利用者に一緒に評価や購入をされたかという履歴から計算します。属性で類似度を測るのは、コンテンツベースフィルタリングの考え方です。 協調フィルタリング

  11. ユーザーベースの協調フィルタリングでは、評価の傾向が本人と似ている利用者を探し、その利用者たちが高く評価していて、本人がまだ利用していない商品を推薦する。

    ◯ 正しい 似た利用者を探すときは、評価の表の行どうし(利用者どうし)を、コサイン類似度や相関係数などで比べます。 協調フィルタリング

  12. 協調フィルタリングでは、多くの利用者がごく一部の商品にしか評価や購入の記録を残さないため、利用者×商品の評価の表の大半が空欄になりやすい。

    ◯ 正しい スパース性と呼ばれる弱点です。共通して評価した商品が少ないと、類似度を測りにくくなります。表を少数の潜在的な要因に分解する行列分解などで補います。 協調フィルタリング

  13. クラスタリングで得られた各クラスタが何を表すかは、アルゴリズムが自動で名前を付けるため、人が解釈する必要はない。

    × 誤り アルゴリズムは似たものをまとめるだけです。「価格を重視する層」のような意味づけは、各クラスタの特徴を見て人が行います。 クラスタリング

  14. クラスタリングには正解ラベルがないため、分類問題の正解率のように、結果を正解と照らし合わせて良し悪しを直接測ることはできない。

    ◯ 正しい クラスタ内のまとまりやクラスタ間の離れ具合を表す指標や、分析の目的に役立つかどうかで評価します。評価の難しさは、クラスタリングの課題の1つです。 クラスタリング

  15. クラスタリングでは、1つのデータは必ず1つのクラスタだけに属するように分けなければならない。

    × 誤り k-means法のように所属を1つに決める方法をハードクラスタリングといいます。混合ガウスモデルのように、各クラスタに属する確率で表すソフトクラスタリングもあります。 クラスタリング

  16. k-means法では、各データを最も近い重心のクラスタに割り当てる手順と、クラスタごとの平均で重心を計算し直す手順を交互に繰り返す。

    ◯ 正しい 割り当てが変わらなくなる(重心がほとんど動かなくなる)まで繰り返して終了します。 k-means法

  17. k-means法は距離で近さを測るため、値の範囲が大きい特徴量があると、その特徴量の影響が強く出やすい。

    ◯ 正しい 年収(円)と年齢(歳)をそのまま使うと、ほぼ年収だけで分かれてしまいます。事前の標準化が一般的です。 k-means法

  18. k-means法は、細長い形や入れ子になった形のクラスタでも、形に合わせて正しく分けられる。

    × 誤り 重心からの距離で割り当てるため、丸くまとまったクラスタを想定しています。複雑な形のクラスタは苦手です。 k-means法

  19. コールドスタート問題は、新しい利用者が加わったときだけでなく、新しい商品を追加したときや、サービスを始めたばかりで履歴が少ないときにも起きる。

    ◯ 正しい どの場面でも、推薦の手がかりになる履歴が足りないことが原因です。場面によって有効な対策が変わります。 コールドスタート問題

  20. 会員登録のときに好きなジャンルをいくつか選んでもらうことは、新しい利用者のコールドスタート問題を和らげる方法の1つである。

    ◯ 正しい 行動の履歴がたまる前でも、最初の好みの手がかりが得られます。年代や地域などの属性を使う方法もあります。 コールドスタート問題

  21. コールドスタート問題とは、利用者や商品の数が増えて計算量が大きくなりすぎ、推薦の計算が間に合わなくなる問題のことである。

    × 誤り それは規模の拡大に伴うスケーラビリティの問題です。コールドスタート問題は、データが多すぎるのではなく、特定の利用者や商品の履歴が少なすぎることで起きます。 コールドスタート問題

  22. ニュース記事を推薦するとき、本文の単語の重要度をTF-IDFなどで数値にし、利用者の好みのプロフィールとの類似度を測る方法は、コンテンツベースフィルタリングにあたる。

    ◯ 正しい 記事の中身(コンテンツ)を数値で表し、本人の好みと照らし合わせているからです。類似度にはコサイン類似度がよく使われます。 コンテンツベースフィルタリング

  23. コンテンツベースフィルタリングでは、「この作者の作品を高く評価したから」のように、推薦の理由を商品の属性で示しやすい。

    ◯ 正しい 本人が好んだ商品と属性が一致することを根拠に推薦するためです。理由を説明しやすいこと(透明性)は、この方式の長所の1つです。 コンテンツベースフィルタリング

  24. コンテンツベースフィルタリングは商品の属性を使わずに推薦するため、ジャンルや説明文などの属性を整える手間がかからない。

    × 誤り 商品を属性で表すことが、この方式の出発点です。属性を整える手間がかかり、属性で表しにくい特徴は扱いにくいという弱点があります。 コンテンツベースフィルタリング

  25. 中間層を入力より小さくしたオートエンコーダの中間層の値は、入力をより少ない次元で表した特徴として、次元削減に利用できる。

    ◯ 正しい 復元を学習させると、中間層に情報を凝縮した表現が得られます。活性化関数によって、非線形な関係も表せます。 次元削減

  26. 主成分分析は、正解ラベルを使って、クラスを最もよく見分けられる方向にデータを射影する手法である。

    × 誤り 主成分分析はラベルを使わない教師なしの手法で、分散が最大になる方向を求めます。ラベルを使って見分けやすい方向を探すのは、線形判別分析です。 次元削減

  27. 次元削減は、データの件数(行の数)を減らして、学習にかかる時間を短くする処理である。

    × 誤り 次元削減で減らすのは、特徴量の数(列の数)です。データの件数を減らすのはサンプリングで、似たデータどうしをグループに分けるのはクラスタリングです。 次元削減

  28. 第2主成分は、第1主成分と直交する方向の中で、データの分散が最も大きくなる方向である。

    ◯ 正しい 主成分の方向は共分散行列の固有ベクトルで、分散の大きい順に互いに直交します。各主成分の値どうしは無相関になります。 主成分分析

  29. 身長(cm)と体重(kg)のように単位の異なる変数をそのまま使っても、主成分分析の結果は単位の選び方に左右されない。

    × 誤り 身長をmmで表すと分散が大きくなり、第1主成分が身長に引っ張られます。通常は標準化してから行います。 主成分分析

  30. 主成分分析は線形の変換なので、曲がった面の上に並ぶような非線形の構造は、少ない主成分ではうまく表せないことがある。

    ◯ 正しい 非線形の構造を可視化したいときは、t-SNEなどの手法が使われます。 主成分分析

  31. LDAでは、各トピックがすべての単語に出現確率を割り当てるため、同じ単語が複数のトピックで高い確率をもつこともある。

    ◯ 正しい たとえば「ボール」は、野球の話題でもサッカーの話題でも出やすい単語になりえます。1つの単語を1つの話題に固定するわけではありません。 潜在的ディリクレ配分法(LDA)

  32. LDAで文書を分析するには、学習に使う各文書に、どの話題を扱っているかという正解ラベルを人があらかじめ付けておく必要がある。

    × 誤り LDAは教師なし学習です。正解ラベルのない文書の単語の現れ方だけから、話題とその割合を推定します。 潜在的ディリクレ配分法(LDA)

  33. 線形判別分析も略称はLDAだが、こちらは正解ラベルを使ってクラスを分ける軸を求める教師あり学習の手法であり、潜在的ディリクレ配分法とは別のものである。

    ◯ 正しい どちらも略すとLDAになります。トピックや文書の話題の文脈なら潜在的ディリクレ配分法、クラスの分類の文脈なら線形判別分析です。 潜在的ディリクレ配分法(LDA)

  34. 非計量MDSは、距離の値そのものではなく、「AとBはAとCより似ている」といった距離の大小の順序をできるだけ保つように配置する。

    ◯ 正しい アンケートで答えてもらった似ている度合いのように、値の大きさより順序に意味があるデータに向いています。1964年のクラスカルの論文で、ずれを表すストレスという指標を小さくする方法が示されました。 多次元尺度構成法(MDS)

  35. MDSで作った2次元の図では、横軸と縦軸の意味があらかじめ決まっており、軸の値をそのまま特定の性質の量として読める。

    × 誤り MDSが保つのは点どうしの距離です。図を回転させても距離は変わらないため、軸の意味づけは分析者が点の並びを見て行います。 多次元尺度構成法(MDS)

  36. MDSで2次元に配置すれば、どのようなデータでも、元の距離の関係が誤差なく再現される。

    × 誤り 低い次元に収めると、元の距離を完全には再現できないのが普通です。どれだけずれているかは、ストレスなどの指標で確かめます。 多次元尺度構成法(MDS)

  37. t-SNEでは、低次元の図の側での近さを、正規分布より裾の重いt分布を使って表す。

    ◯ 正しい 裾の重いt分布を使うと、少し離れたデータどうしが図の上でより遠くに置かれます。点が中央に詰まる混雑問題を和らげる工夫です。 t-SNE

  38. t-SNEは、学習で得た変換式を新しいデータにそのまま当てはめられるので、後から届いたデータを同じ図に追加するのが容易である。

    × 誤り t-SNEは、与えられたデータ点の配置そのものを最適化する手法です。新しいデータを加えるには、基本的に計算をやり直します。 t-SNE

  39. t-SNEは主成分分析と同じく線形の変換なので、曲がった面の上に並ぶような構造は図に表せない。

    × 誤り t-SNEは非線形の手法です。線形の主成分分析では表しにくい、曲がった構造やまとまりを図に表すのに向いています。 t-SNE

  40. デンドログラムを低い位置で横に切るとクラスタの数は多くなり、高い位置で切ると少なくなる。

    ◯ 正しい 低い位置ではまだ併合が進んでいないため、細かく分かれています。高い位置ほど、多くのデータが1つのクラスタにまとまっています。 デンドログラム(樹形図)

  41. デンドログラムで横に隣り合って描かれている2つの葉(データ)は、必ずすべてのデータの中で互いに最も似ている組である。

    × 誤り 似ている度合いは、2つの葉を結ぶ枝が合流する高さで読み取ります。合流点を軸に枝の左右を入れ替えても同じ図なので、横の並び順だけでは判断できません。 デンドログラム(樹形図)

  42. デンドログラムで、縦の枝が長く伸びてから合流している部分は、合流する前の2つのクラスタが互いにはっきり離れていることを示す。

    ◯ 正しい 長い縦の枝は、併合するまでに大きな距離が必要だったことを表します。その間の高さで切ると、まとまりのよい分け方を得やすくなります。 デンドログラム(樹形図)

  43. 特異値分解では、行列を、直交行列、特異値を対角に並べた行列、直交行列の3つの積に分ける。

    ◯ 正しい A = UΣVᵀの形です。UとVが直交行列、Σが特異値を大きい順に対角に並べた行列です。 特異値分解

  44. 文書×単語の行列に特異値分解を適用し、文書や単語を少数の潜在的な意味の軸で表す手法を、潜在意味解析(LSA)という。

    ◯ 正しい LSAは、同じ文書によく一緒に現れる単語を1つの軸にまとめます。のちのトピックモデルにつながる考え方です。 特異値分解

  45. 特異値分解で上位k個の特異値だけを残して行列を近似するとき、kを小さくするほど、元の行列をより正確に再現できる。

    × 誤り kを小さくするほどデータは小さくなりますが、捨てる成分が増えるので再現の精度は下がります。圧縮率と精度はトレードオフです。 特異値分解

  46. トピックモデルは、正解ラベルの付いていない文書の集まりから話題のまとまりを見つける、教師なし学習の手法である。

    ◯ 正しい どの文書がどの話題かという正解は与えません。単語の現れ方だけから、話題のまとまりを推定します。 トピックモデル

  47. トピックモデルで話題のまとまりを見つけるには、単語の意味や類義語の関係を、辞書などであらかじめ人が定義しておく必要がある。

    × 誤り トピックモデルは、同じ文書に一緒に現れやすい単語をまとめることで、話題を見つけます。単語の意味を人が教える必要はありません。 トピックモデル

  48. 潜在意味解析(LSA)は、文書×単語の行列を特異値分解して少数の意味の軸を求める手法であり、LDAのような確率モデルではない。

    ◯ 正しい LSAは行列を分解する手法です。これを確率モデルとして組み立て直したのがpLSAで、さらに話題の割合にディリクレ分布を置いたのがLDAです。 トピックモデル

  49. ニュースアプリで、記事の本文は解析せず、どの利用者がどの記事を読んだかの記録を比べて、読んだ利用者の重なりが大きい記事どうしを似た記事として勧める方法は、協調フィルタリングにあたる。

    ◯ 正しい 記事の中身ではなく、ほかの利用者の閲覧履歴の重なりを手がかりにしているからです。アイテムベースの協調フィルタリングの例です。本文の単語から記事どうしの近さを測るなら、コンテンツベースフィルタリングになります。 協調フィルタリングとコンテンツベースフィルタリングの違い

  50. 書店のサイトで、会員が高く評価した本の著者やジャンルから好みのプロフィールを作り、それに近い本を勧める仕組みは、協調フィルタリングにあたる。

    × 誤り 本の属性(著者やジャンル)と本人の好みを照らし合わせているので、コンテンツベースフィルタリングです。ほかの会員の履歴は使っていません。 協調フィルタリングとコンテンツベースフィルタリングの違い

  51. コンテンツベースフィルタリングはほかの利用者の履歴を使わないので、同じ商品を扱うサービスであれば、どの利用者にも同じ商品が推薦される。

    × 誤り 商品の属性と照らし合わせる好みのプロフィールは、本人の過去の評価から利用者ごとに作ります。そのため、扱う商品が同じでも、推薦される商品は利用者ごとに変わります。 協調フィルタリングとコンテンツベースフィルタリングの違い

  52. 凝集型の階層的クラスタリングでは、一度併合したクラスタが、その後の手順で別々のクラスタに分け直されることはない。

    ◯ 正しい 凝集型は、近い組を順に併合していくだけで、前の併合を取り消しません。重心が動くたびに各データの所属を割り当て直すk-means法とは、この点が異なります。 k-means法と階層的クラスタリングの違い

  53. 階層的クラスタリングで、クラスタ数を3から5に変えて結果を見直したい場合は、デンドログラムを切る高さを変えればよく、併合の計算をやり直す必要はない。

    ◯ 正しい 併合の過程はデンドログラムにすべて残っています。低い位置で切ればクラスタ数が増え、高い位置で切れば減ります。 k-means法と階層的クラスタリングの違い

  54. k-means法でk=2とk=3の結果を比べると、k=3のクラスタは、必ずk=2のクラスタのどれか1つを2つに分けたものになっている。

    × 誤り k-means法はkごとに独立に計算するので、kを変えるとクラスタの境界がまったく別の位置に引かれることがあります。必ず入れ子になるのは、階層的クラスタリングを異なる高さで切った場合です。 k-means法と階層的クラスタリングの違い

  55. 文書×単語の出現回数の行列に特異値分解を使う潜在意味解析(LSA)では、主成分分析と同じく、各列の平均を引いてから分解しなければならない。

    × 誤り LSAでは、平均を引かずに行列をそのまま分解するのが一般的です。平均を引くと0の多い疎な行列が密な行列になり、計算の負担が増えます。scikit-learnのTruncatedSVDも中心化せずに分解します。 主成分分析(PCA)と特異値分解(SVD)の違い

  56. ユーザー×商品の評価行列に空欄(未評価)が多くても、通常の特異値分解は、空欄を含めたまま計算できる。

    × 誤り 通常の特異値分解は、すべての要素が埋まった行列を前提にしています。推薦システムでは、観測された評価だけから低ランクの因子を学ぶ行列分解の手法がよく使われます。 主成分分析(PCA)と特異値分解(SVD)の違い

  57. 中心化したデータ行列を特異値分解して主成分分析を行うとき、各主成分の寄与率は、特異値そのものではなく、特異値を2乗した値の比で求める。

    ◯ 正しい 各主成分の分散は、特異値の2乗を「データ数−1」で割った値です。寄与率は分散の比なので、各特異値の2乗を、すべての特異値の2乗の和で割って求めます。 主成分分析(PCA)と特異値分解(SVD)の違い

  58. t-SNEで描いた2次元の図の横軸は、主成分分析の第1主成分と同じく、元のデータのばらつきが最も大きい方向を表す。

    × 誤り t-SNEの図の軸には特定の意味がなく、図を回転させても同じ結果とみなせます。ばらつきが最も大きい方向を軸にとるのは、主成分分析です。 主成分分析(PCA)とt-SNEの違い

  59. 変数の数がとても多いデータにt-SNEを使う前に、主成分分析で数十次元まで減らしておくことがある。

    ◯ 正しい t-SNEの提案論文でも、先に主成分分析で30次元まで減らしてから適用しています。データ間の距離の計算を軽くし、ノイズを抑えるためです。 主成分分析(PCA)とt-SNEの違い

  60. 主成分分析で、主成分を元の変数と同じ数だけすべて残すと、元のデータの情報は失われず、直交する新しい軸で表し直しただけになる。

    ◯ 正しい すべての主成分を残せば、元のデータを復元できます。次元削減になるのは、寄与率の小さい主成分を捨てて、残す軸の数を減らしたときです。 主成分分析(PCA)とt-SNEの違い

強化学習

42問 要点を読む
  1. Actor-Criticで、ある行動のあとに計算したTD誤差が正だった場合、Actorはその状態でその行動を選ぶ確率を下げる方向に更新される。

    × 誤り TD誤差が正なら、その行動は見込みより良い結果につながったことを意味します。Actorは、その行動を選ぶ確率を上げる方向に更新されます。 Actor-Critic

  2. Actor-Criticでは、Critic自身も、TD誤差が小さくなるように価値の見積もりを修正しながら学習する。

    ◯ 正しい Criticの見積もりは、最初から正しいわけではありません。受け取った報酬と次の状態の見積もりに近づくよう、CriticもTD誤差を使って更新されます。 Actor-Critic

  3. Actor-Criticでは、Criticの価値の見積もりが不正確だと、Actorが方策を更新する向きがずれることがある。

    ◯ 正しい Actorは、Criticの評価を手がかりに方策を更新します。評価そのものが誤っていれば、更新の向きも偏ります。これはCriticを使うことの代償です。 Actor-Critic

  4. ε-greedy方策では、εを大きくするほど、価値の推定値が最大の行動を選ぶ割合が増え、活用が重視される。

    × 誤り εはランダムに選ぶ確率です。εを大きくするほど探索が増え、価値が最大の行動を選ぶ割合は減ります。 ε-greedy方策

  5. 行動が4つあり、価値の推定値が最大の行動は1つだけとする。ε=0.2で、ランダムに選ぶ場合は4つすべての行動から等確率で選ぶ。このとき、その最大の行動が選ばれる確率は0.85である。

    ◯ 正しい 貪欲に選ぶ0.8に、ランダムに選んで偶然その行動が当たる0.2×1/4=0.05を足して0.85です。 ε-greedy方策

  6. ε-greedy方策でランダムに行動を選ぶときは、価値の推定値が高い行動ほど選ばれやすくなるように確率を割り当てる。

    × 誤り ε-greedy方策のランダムな選択は、価値の推定値と関係なく行います。価値に応じて確率を変えるのは、ソフトマックス方策などの考え方です。 ε-greedy方策

  7. Q学習は、環境の状態遷移の確率や報酬の仕組みがあらかじめわかっていないと使えない。

    × 誤り Q学習は、実際に行動して得た報酬と次の状態だけから学ぶ、モデルフリーの手法です。 Q学習

  8. 状態の数が膨大でQ値を表で管理できないという課題に対し、Q値をニューラルネットワークで近似したのがDQNである。

    ◯ 正しい DQNはゲーム画面の画素を入力とし、各操作のQ値を出力するネットワークを学習しました。 Q学習

  9. Q学習で学ぶQ値は、ある状態でその行動をとった直後に受け取る報酬だけの大きさを表す。

    × 誤り Q値は、その行動のあとに受け取る報酬を割り引いて足し合わせた、将来にわたる報酬の見込みを表します。 Q学習

  10. 強化学習は、行動の結果がその場ですぐ数値で評価できる課題にしか使えず、勝敗が最後にしか決まらない対局のような課題には使えない。

    × 誤り 遅れて得られる報酬を扱えることが強化学習の特徴です。将来の報酬まで含めた合計を大きくするように学ぶため、囲碁のように最後に勝敗が決まる課題にも使われます。 強化学習

  11. 強化学習では、エージェントがどの行動を選ぶかによって、その後に得られる経験(学習に使うデータ)の内容も変わる。

    ◯ 正しい 教師あり学習では学習データが先に決まっていますが、強化学習では自分の行動がデータを作ります。そのため、まだ試していない行動をどれだけ試すかが重要になります。 強化学習

  12. 強化学習はディープラーニングが普及する前から研究されてきた枠組みであり、行動価値を表の形で持つQ学習のように、ニューラルネットワークを使わない手法もある。

    ◯ 正しい Q学習は、ワトキンスが1989年の博士論文で提案した手法です。価値や方策をニューラルネットワークで近似する深層強化学習は、こうした手法の発展形です。 強化学習

  13. 同じ状態で同じ行動をとる場合でも、その後に従う方策が変われば、行動価値の値は変わりうる。

    ◯ 正しい 行動価値は「最初の行動のあとは方策に従う」という前提で計算する期待値です。2手目以降の選び方が変われば、得られる報酬の見込みも変わります。 行動価値関数

  14. 行動価値関数Q(s, a)は、状態sで行動aをとったときに、次にどの状態へ移るかの確率を表す関数である。

    × 誤り 次の状態へ移る確率は、環境の性質を表す状態遷移確率です。行動価値関数は、その行動のあとに得られる収益の期待値を表します。 行動価値関数

  15. 行動価値から状態価値を引いたアドバンテージA(s, a) = Q(s, a) − V(s)が正の行動は、その状態で方策どおりに行動した場合の平均よりも、よい結果が見込める。

    ◯ 正しい 状態価値は、方策が選ぶ行動の行動価値を選択確率で平均したものです。それを上回るQ値をもつ行動は、平均よりよい行動と評価できます。 行動価値関数

  16. SARSAという名前は、更新に使う状態・行動・報酬・次の状態・次の行動の5つの要素の頭文字に由来する。

    ◯ 正しい State、Action、Reward、State、Actionの頭文字です。次の行動まで使う点が、Q学習との違いを表しています。 SARSA

  17. SARSAでは、探索のためにランダムに選んだ行動も、次の行動として更新の目標に反映される。

    ◯ 正しい SARSAは、次に実際に選んだ行動の行動価値で更新します。そのため、探索を含めた、いま従っている方策の価値を学びます。 SARSA

  18. SARSAは方策オフ型の手法であり、行動を選ぶ方策とは別の、最も価値の高い行動をとり続ける方策の価値を学習する。

    × 誤り これは方策オフ型であるQ学習の説明です。SARSAは、行動を選ぶ方策そのものの価値を学ぶ方策オン型です。 SARSA

  19. 同じ状態であっても、エージェントが従う方策が変われば、その状態の状態価値は変わりうる。

    ◯ 正しい 状態価値は「その後この方策に従ったら」という前提で計算する期待値です。その後の行動の仕方が変われば、得られる報酬も変わります。 状態価値関数

  20. ある方策のもとでの状態価値は、同じ方策のもとでの各行動の行動価値を、その方策が各行動を選ぶ確率で重み付けして平均したものになる。

    ◯ 正しい どの行動を選ぶかは方策の確率で決まります。そのため、状態の価値は各行動の価値の加重平均になります。 状態価値関数

  21. 割引率γを1に近づけるほど、状態価値関数は直後の報酬だけを重視した値になる。

    × 誤り γが1に近いほど、遠い将来の報酬も割り引かれにくくなり、長い目で見た価値になります。直後の報酬を重視するのはγが0に近いときです。 状態価値関数

  22. 決めた期間は各案を均等に表示してから勝者を決めるA/Bテストと比べ、バンディットアルゴリズムは成績のよい案へ表示を寄せながら比べるため、比較期間中の機会損失を抑えやすい。

    ◯ 正しい A/Bテストでは、成績の悪い案も期間中は同じ割合で表示し続けます。バンディットアルゴリズムは、比較と活用を同時に進めることで、その間に失う報酬を減らします。 バンディットアルゴリズム

  23. バンディットアルゴリズムは、各選択肢の報酬の期待値があらかじめわかっていることを前提に、その中で最大のものを選ぶ手法である。

    × 誤り 期待値が最初からわかっていれば、最大のものを選び続けるだけで済みます。期待値が未知で、試しながら見積もる必要があるからこそ、探索が必要になります。 バンディットアルゴリズム

  24. バンディットアルゴリズムの性能は、最良の選択肢を毎回選んでいた場合と比べて、どれだけ報酬を取り逃したか(リグレット)で評価されることが多い。

    ◯ 正しい リグレットは「後悔」という意味です。最良でない選択肢を試すほどリグレットは増えるため、少ない損失で最良の選択肢を見つけることが目標になります。 バンディットアルゴリズム

  25. 方策勾配法は、収益の期待値を目的関数とし、その値が大きくなる方向へ方策のパラメータを動かす。

    ◯ 正しい 誤差を小さくする勾配降下法とは向きが逆で、目的関数を大きくする勾配上昇の形になります。よい結果につながった行動ほど選ばれやすくなります。 方策勾配法

  26. 方策勾配法では、1回の更新で方策のパラメータを大きく動かすほど、学習が安定しやすい。

    × 誤り 方策が一度に大きく変わると、それまでの学習が崩れて性能が急に落ちることがあります。PPOやTRPOは、更新の幅を抑えて学習を安定させる手法です。 方策勾配法

  27. 方策勾配法では、環境の状態遷移確率がわからなくても、実際に行動して得た経験から目的関数の勾配を見積もることができる。

    ◯ 正しい 方策勾配定理により、勾配は、方策の確率の微分と行動の評価(収益など)を掛けたものの期待値で表せます。状態の移り方を微分する必要がないため、試行で集めたデータから見積もれます。 方策勾配法

  28. マルコフ性とは、次の状態の確率が現在の状態と行動だけで決まり、それより前の経緯には左右されない性質である。

    ◯ 正しい この性質を仮定することで、現在の状態だけをもとに価値や方策を考えられるようになります。 マルコフ決定過程

  29. マルコフ決定過程では、状態の遷移は必ず決定的でなければならず、同じ行動でも次の状態が確率的に変わる環境は表せない。

    × 誤り 状態遷移確率を使うので、同じ状態で同じ行動をとっても、次の状態が確率的に変わる環境を表せます。 マルコフ決定過程

  30. マルコフ決定過程の構成要素には、状態、行動、状態遷移確率、報酬が含まれる。

    ◯ 正しい これに割引率を加えて表すことも多いです。エージェントは方策に従って行動を選びます。 マルコフ決定過程

  31. UCB方策では、まだ一度も選んでいない行動があれば、ほかの行動より先にその行動を選ぶ。

    ◯ 正しい 試した回数が0回の行動は、見積もりの不確かさが最大とみなされます。そのため、最初にすべての行動を一通り試してから、補正を加えた値で比べ始めます。 UCB方策

  32. UCB方策は、ε-greedy方策と同じように、あらかじめ決めた確率εで行動を無作為に選ぶことで探索を行う。

    × 誤り UCB方策は、平均と補正項の合計で行動を決めます。確率εで無作為に選ぶ仕組みはなく、不確かな行動を優先して試すことで探索します。 UCB方策

  33. UCB方策で、ある行動を長い間選ばずにいると、全体の試行回数が増えるにつれて、その行動の補正項は少しずつ大きくなる。

    ◯ 正しい 補正項の分子には全体の試行回数の対数が入り、分母のその行動の試行回数は増えません。そのため、選ばれずにいた行動も、いずれ再び試されます。 UCB方策

  34. REINFORCEは、1つのエピソードの結果が偶然に左右されやすいため、勾配の見積もりのばらつき(分散)が大きくなりやすい。

    ◯ 正しい 同じ方策でも、エピソードごとに収益は大きく変わります。この分散の大きさが学習を遅くする主な原因で、ベースラインやActor-Criticはその対策です。 REINFORCE

  35. REINFORCEで、行動によらないベースライン(状態価値の推定値など)を収益から引くと、ばらつきは小さくなるが、勾配の期待値がずれて別の方策を学んでしまう。

    × 誤り 行動によらないベースラインを引いても、勾配の期待値は変わりません。偏りを生まずにばらつきだけを小さくできるため、よく使われる工夫です。 REINFORCE

  36. 基本形のREINFORCEは、過去の古い方策で集めたエピソードを再生メモリにため、何度も使い回して学習する。

    × 誤り REINFORCEは、いまの方策で集めたエピソードで更新する方策オン型の手法です。経験をためて使い回す経験再生は、DQNなどの方策オフ型の手法で使われる工夫です。 REINFORCE

  37. 割引率を0に近づけるほど、エージェントは遠い将来の報酬を重視して行動を選ぶようになる。

    × 誤り 0に近いほど将来の報酬は小さく割り引かれ、目先の報酬だけを重視します。将来を重視するのは1に近いときです。 割引率

  38. 割引率を1未満にすると、終わりのない課題でも、1回の報酬の大きさに上限があれば割引累積報酬は有限の値になる。

    ◯ 正しい 1回の報酬の上限をRとすると、割引累積報酬は等比級数の和 R ÷ (1 − γ) 以下に収まります。 割引率

  39. 割引率を1にすると、必ず終わりが来るエピソード型の課題でも、割引累積報酬が無限大になって計算できなくなる。

    × 誤り 終わりがある課題では受け取る報酬の数が有限なので、γ = 1でも合計は有限です。発散が問題になるのは、終わりのない課題の場合です。 割引率

  40. ε-greedy方策のεを0にして、常にQ値が最大の行動を選ぶようにすると、SARSAの更新の目標はQ学習と同じになる。

    ◯ 正しい 次に選ぶ行動a'がQ値の最大の行動になるので、Q(s', a')がmax Q(s', a')と一致します。2つの違いは、探索で最善でない行動を選んだときに表れます。 Q学習とSARSAの違い

  41. Q学習では、更新の目標を計算する前に、次の状態で実際にどの行動を選ぶかを決めておく必要がある。

    × 誤り Q学習の目標は、次の状態のQ値の最大値で決まり、次に実際に選ぶ行動には左右されません。次の行動a'を選んでからでないと更新できないのはSARSAです。 Q学習とSARSAの違い

  42. 崖に落ちると大きな負の報酬を受ける迷路でε-greedy方策を使い続けると、SARSAは、探索で足を踏み外す危険も価値に織り込むため、崖から離れた経路を学びやすい。

    ◯ 正しい SARSAは、探索による失敗も含めた、いまの方策の価値を学ぶからです。Q学習は最短経路の価値を学びますが、学習中は探索でときどき崖へ落ちます。 Q学習とSARSAの違い

モデルの選択・評価

48問 要点を読む
  1. AUCは、陽性のデータと陰性のデータを1件ずつ無作為に選んだとき、モデルが陽性のデータのほうに高いスコアをつける確率と解釈できる。

    ◯ 正しい AUCは、スコアによる順位づけがどれだけ正しいかを表します。1なら必ず陽性が上位に来ます。 ROC曲線・AUC

  2. ROC曲線を描くには、モデルが判定結果だけでなく、陽性らしさを表すスコアや確率を出力する必要がある。

    ◯ 正しい スコアに対する閾値を動かして曲線上の点を得ます。判定結果しか出さないモデルでは、点が1つ得られるだけです。 ROC曲線・AUC

  3. 陽性と陰性の件数の比率が大きく変わると、同じモデルでもROC曲線の形は大きく変わる。

    × 誤り 真陽性率は実際の陽性の中、偽陽性率は実際の陰性の中での割合なので、クラスの比率が変わっても曲線の形は変わりにくい性質があります。 ROC曲線・AUC

  4. AICで比べることができるのは、同じデータに当てはめたモデルどうしに限られる。

    ◯ 正しい AICの値は、使ったデータの件数や中身によって変わります。別々のデータに当てはめたモデルのAICを並べても、大小に意味はありません。 赤池情報量規準(AIC)

  5. あるモデルのAICの値が100だと分かれば、ほかの候補と比べなくても、そのモデルの予測性能が十分に高いかどうかを判断できる。

    × 誤り AICは候補どうしを比べるための相対的な物差しです。値の絶対的な大きさだけでは、良し悪しは判断できません。 赤池情報量規準(AIC)

  6. パラメータを1つ増やしたとき、最大対数尤度が0.5しか増えなければ、AICの値は大きくなる。

    ◯ 正しい 第1項は−2×0.5=−1で1だけ下がりますが、罰則は2×1=2増えます。差し引きでAICは1増えるため、パラメータを増やさないほうが良いと判断します。 赤池情報量規準(AIC)

  7. オッカムの剃刀は、単純なモデルのほうが必ず予測精度が高くなることを数学的に証明した定理である。

    × 誤り 考え方の指針であり、定理ではありません。Domingosは1999年の論文で、単純さがそのまま精度の高さにつながるという解釈は、普遍的な原則としては成り立たないと論じています。 オッカムの剃刀

  8. オッカムの剃刀の名前は、14世紀に活躍したイングランド出身の哲学者、オッカムのウィリアムに由来する。

    ◯ 正しい 1287年ごろにイングランドで生まれ、1347年に没したフランシスコ会の修道士です。不要な仮定を剃刀でそり落とすというイメージから、この名で呼ばれます。 オッカムの剃刀

  9. AICやBICが、パラメータの多いモデルほど値を大きくする罰則項をもつのは、オッカムの剃刀の考え方を数式で表したものとみなせる。

    ◯ 正しい 当てはまりが同程度なら、罰則の小さい、つまりパラメータの少ないモデルが選ばれます。Schwarzも1978年の論文で、両方の規準を節約の原理を数式にしたものと位置づけています。 オッカムの剃刀

  10. 学習データの件数を増やすことは、過学習を抑える方法の1つである。

    ◯ 正しい データが多いほど、偶然のばらつきに合わせ込みにくくなります。画像では、回転や反転で水増しするデータ拡張もよく使われます。 過学習

  11. 過学習が起きているかどうかは、学習データに対する誤差の推移だけを見れば判断できる。

    × 誤り 過学習が起きても、学習データの誤差は下がり続けます。検証データの誤差と比べ、差が開いていくかどうかで判断します。 過学習

  12. 学習データでも未知のデータでも誤差が大きいままの状態は、過学習ではなく未学習と呼ばれる。

    ◯ 正しい 未学習はモデルが単純すぎて傾向をとらえきれていない状態です。過学習とは逆の方向の失敗です。 過学習

  13. k-分割交差検証では、すべてのデータが一度ずつ検証用データとして使われる。

    ◯ 正しい k個のグループが順番に1回ずつ検証役を務め、それ以外の回では学習に使われます。 交差検証

  14. 時系列データで交差検証を行うときも、データを無作為に並べ替えてから分割するのが基本である。

    × 誤り 無作為に分けると、未来のデータで学習して過去を予測することになり、評価が甘くなります。過去で学習し、後の期間で検証します。 交差検証

  15. k-分割交差検証は、ホールドアウト検証に比べて、学習と評価にかかる計算量が少ない。

    × 誤り 学習と評価をk回繰り返すので、計算量はおよそk倍になります。その代わり、評価の結果が安定します。 交差検証

  16. 混同行列の行と列のどちらを実際のクラスにするかは資料やツールによって異なるため、軸の見出しを確認して読む必要がある。

    ◯ 正しい たとえばscikit-learnでは行が実際のクラス、列が予測したクラスですが、逆の配置の資料もあります。 混同行列

  17. 偽陰性(FN)とは、実際には陰性のデータを、モデルが陽性と予測したものである。

    × 誤り それは偽陽性(FP)です。偽陰性は、実際には陽性のデータを陰性と予測した見逃しを指します。 混同行列

  18. 3クラスの分類問題では、混同行列は3行3列の表になり、対角線上のマスが正しく分類された件数を表す。

    ◯ 正しい 対角線以外のマスを見ると、どのクラスとどのクラスを取り違えやすいかがわかります。 混同行列

  19. 分類の閾値を動かすと、適合率と再現率は、一方が上がるともう一方が下がりやすいトレードオフの関係にある。

    ◯ 正しい 閾値を上げて慎重に陽性と判定すると誤検知が減って適合率は上がりやすい一方、見逃しが増えて再現率は下がりやすくなります。 正解率・適合率・再現率・F値

  20. F値は、適合率と再現率を足して2で割った算術平均である。

    × 誤り F値は調和平均です。適合率1.0、再現率0.1なら算術平均は0.55ですが、F値は約0.18と低くなります。 正解率・適合率・再現率・F値

  21. 病気の検査のように陽性の見逃しを特に避けたい場面では、適合率よりも再現率を重視することが多い。

    ◯ 正しい 見逃し(偽陰性)が減るほど再現率は上がります。誤検知を避けたい場面では、逆に適合率を重視します。 正解率・適合率・再現率・F値

  22. 汎化誤差とは、学習に使ったデータに対する予測の誤差を平均した値のことである。

    × 誤り それは学習誤差(訓練誤差)です。汎化誤差は未知の新しいデータに対する誤差の期待値で、学習に使わなかったテストデータでの誤差で見積もります。 汎化性能

  23. 運用を始めた後に入力データの傾向が大きく変わると、事前に評価用データで測った成績は、本番での成績の目安になりにくくなる。

    ◯ 正しい 評価用データの成績が本番の目安になるのは、学習・評価・本番のデータが同じ性質(分布)をもつという前提があるからです。この前提が崩れると、事前の評価は当てはまらなくなります。 汎化性能

  24. モデルのパラメータ数を増やすほど、汎化性能は必ず高くなる。

    × 誤り パラメータを増やすと学習データへの当てはまりは良くなりますが、雑音まで覚えて過学習し、未知のデータでの成績が下がることがあります。汎化性能は検証用データで確かめます。 汎化性能

  25. MAEは誤差の正負を区別しないため、予測が全体として高めにずれているのか低めにずれているのかは、MAEの値だけでは分からない。

    ◯ 正しい MAEはずれの大きさだけを平均します。予測の偏りの向きを知るには、絶対値をとらずに誤差を平均した値などを別に確かめます。 平均絶対値誤差(MAE)

  26. 4件の誤差がすべて2の場合と、1件だけ誤差が8で残り3件が0の場合とでは、後者のほうがMAEは大きい。

    × 誤り どちらも絶対値の合計は8で、MAEは8÷4=2で同じです。RMSEで比べると前者は2、後者は√(64÷4)=4となり、大きな誤差を含む後者のほうが大きくなります。 平均絶対値誤差(MAE)

  27. すべてのデータに同じ1つの値を予測として返すとき、その値を正解値の中央値にすると、MAEは最も小さくなる。

    ◯ 正しい 誤差の絶対値の合計を最小にする定数は中央値です。一方、MSEを最小にする定数は平均値です。MAEが外れ値に強いことは、中央値が外れ値に引きずられにくいことと対応しています。 平均絶対値誤差(MAE)

  28. 平均二乗誤差は誤差を二乗するため、元のデータと同じ単位のまま誤差の大きさを読める。

    × 誤り 二乗するので、単位も二乗になります(円なら円²)。元の単位で読みたいときは、平方根をとったRMSEを使います。 平均二乗誤差

  29. 外れ値を多く含むデータでモデルを評価するとき、平均二乗誤差は平均絶対値誤差(MAE)より外れ値の影響を受けにくい。

    × 誤り 逆です。二乗するので、大きく外れたデータの影響が強く出ます。外れ値の影響を抑えたいならMAEのほうが向いています。 平均二乗誤差

  30. 同じ評価用データで平均二乗誤差が等しい2つのモデルは、RMSEも必ず等しくなる。

    ◯ 正しい RMSEはMSEの平方根です。MSEが同じなら、平方根をとったRMSEも同じ値になります。 平均二乗誤差

  31. BICは名前に「ベイズ」とつくが、計算するときに事前分布を具体的に決める必要はない。

    ◯ 正しい Schwarzは、ベイズの考え方でモデルを選ぶ手順を、データが多いときの近似として導きました。近似の主要な項は事前分布によらないため、事前分布を決めずに計算できます。 ベイズ情報量規準(BIC)

  32. データ数が100、パラメータ数が3のモデルでは、BICの罰則項を自然対数で計算すると約13.8になる。

    ◯ 正しい 罰則項はパラメータ数×log(データ数)です。log 100≒4.61なので、3×4.61≒13.8になります。 ベイズ情報量規準(BIC)

  33. BICは、学習に使わなかった検証用データでの誤差を測って計算する指標である。

    × 誤り BICはAICと同じく、学習に使ったデータでの最大対数尤度と、パラメータ数、データ数から計算します。検証用データを別に用意するホールドアウト検証や交差検証とは、この点が異なります。 ベイズ情報量規準(BIC)

  34. ホールドアウト検証では、学習用と評価用の分け方を変えると、同じ設定のモデルでも評価値が変わることがある。

    ◯ 正しい どのデータが評価用に入るかは、分割の偶然で決まります。評価用データが少ないほど、この揺れは大きくなります。 ホールドアウト検証

  35. ホールドアウト検証には、k-分割交差検証と同じく、手元のすべてのデータが一度は評価に使われるという特徴がある。

    × 誤り ホールドアウト検証では、学習用に回したデータは評価に使われません。すべてのデータが一度ずつ評価役になるのは、評価役を入れ替えながら繰り返すk-分割交差検証の特徴です。 ホールドアウト検証

  36. 解約した顧客が全体の5%しかないデータでホールドアウト検証をするとき、学習用と評価用で解約者の割合がそろうように分ける方法がある。

    ◯ 正しい 無作為に分けると、評価用に解約者がほとんど入らないことがあります。クラスの割合を保って分ける方法を層化抽出といい、scikit-learnのtrain_test_split関数ではstratify引数で指定できます。 ホールドアウト検証

  37. 同じデータに当てはめた候補のパラメータ数がすべて同じなら、AICとBICで選ばれるモデルは一致する。

    ◯ 正しい 罰則項はどの候補でも同じ値になり、差がつくのは第1項の−2×最大対数尤度だけです。どちらの規準でも、最大対数尤度が最も大きいモデルが選ばれます。 赤池情報量規準(AIC)とベイズ情報量規準(BIC)の違い

  38. データ数を100から200に増やすと、BICのパラメータ1つあたりの罰則も2倍になる。

    × 誤り 罰則はデータ数の自然対数です。log 100≒4.61、log 200≒5.30なので、増えるのはlog 2≒0.69の分だけです。データ数に比例して増えるわけではありません。 赤池情報量規準(AIC)とベイズ情報量規準(BIC)の違い

  39. パラメータを1つ増やして最大対数尤度が1.5上がったとき、データ数が100なら、AICは小さくなるがBICは大きくなる。

    ◯ 正しい 第1項は−2×1.5で3下がります。罰則の増え方はAICが2、BICがlog 100≒4.61なので、AICは差し引き1下がり、BICは約1.61上がります。 赤池情報量規準(AIC)とベイズ情報量規準(BIC)の違い

  40. 1,000件のデータで5-分割交差検証を行うと、1回の学習には800件が使われる。

    ◯ 正しい 1グループは200件です。検証用の1グループを除いた4グループ、800件で学習し、これを5回繰り返します。学習に使う件数は、8対2に分けたホールドアウト検証と同じです。 ホールドアウト検証と交差検証の違い

  41. k-分割交差検証のkを大きくするほど、1回の学習に使えるデータの割合は小さくなる。

    × 誤り 学習に使う割合は(k−1)/kで、k=5なら80%、k=10なら90%です。kを大きくすると学習に使えるデータは増えますが、学習の回数も増えて計算に時間がかかります。 ホールドアウト検証と交差検証の違い

  42. k-分割交差検証では、k回の評価値のうち最も良かった1回の値を、汎化性能の見積もりとして報告する。

    × 誤り 報告するのはk回の評価値の平均です。最も良い1回だけを選ぶと、たまたま有利な分け方だった結果を拾うことになり、性能を楽観的に見積もります。 ホールドアウト検証と交差検証の違い

  43. 予測の対象の単位をメートルからセンチメートルに変えて計算し直すと、MAEは100倍、MSEは10,000倍になる。

    ◯ 正しい 誤差はすべて100倍になります。MAEは誤差の大きさに比例するので100倍、MSEは誤差を二乗して平均するので100²=10,000倍です。MSEの単位が対象の単位の二乗になることの表れです。 平均絶対値誤差(MAE)と平均二乗誤差(MSE)の違い

  44. 同じ評価用データで比べたとき、MSEがより小さいモデルは、MAEも必ずより小さい。

    × 誤り 4件の誤差がすべて3のモデルは、MAEが3、MSEが9です。誤差が0、0、0、10のモデルは、MAEが2.5、MSEが25です。MAEでは後者、MSEでは前者が良いと判定され、指標によって順位が入れ替わります。 平均絶対値誤差(MAE)と平均二乗誤差(MSE)の違い

  45. MAEを誤差関数として勾配降下法で最小化するとき、1件ごとの勾配の大きさは、誤差が大きいデータほど大きくなる。

    × 誤り MAEの1件ごとの勾配は誤差の符号だけで決まり、大きさは誤差によらず一定です(誤差が0の点では微分できません)。誤差に比例して勾配が大きくなるのはMSEです。 平均絶対値誤差(MAE)と平均二乗誤差(MSE)の違い

  46. 評価データに陽性が含まれるとき、すべてのデータを陽性と予測するモデルの再現率は1になる。

    ◯ 正しい 見逃し(FN)が0になるので、再現率はTP / (TP + 0) = 1です。一方、適合率はデータ全体に占める陽性の割合まで下がります。 適合率と再現率の違い

  47. 適合率の分母は、実際に陽性であるデータの件数(TP + FN)である。

    × 誤り 適合率の分母は、陽性と予測した件数(TP + FP)です。実際に陽性である件数(TP + FN)を分母にするのは再現率です。 適合率と再現率の違い

  48. 実際の陽性に対する予測結果が同じなら、陰性のデータがいくら増えても再現率は変わらない。

    ◯ 正しい 再現率はTPとFNだけで決まり、陰性のデータは計算に入りません。陰性が増えて誤検知(FP)が増えたときに下がるのは、適合率のほうです。 適合率と再現率の違い

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