1行定義
デンドログラム(樹形図)とは、階層的クラスタリングで、データやクラスタがどの順番に、どの程度の距離で併合されたかを木の形で表した図のことです。
くわしく
デンドログラムは、階層的クラスタリングの結果を表す図です。名前はギリシャ語で「木」を意味する言葉に由来し、日本語では樹形図とも呼ばれます。
図の読み方
縦向きに描いた一般的な図では、横軸に個々のデータ(葉)が並びます。縦軸は、クラスタが併合されたときの距離、つまり似ていなさの大きさを表します。
2つの枝が合流する位置が低いほど、早い段階で併合された、よく似たデータやクラスタです。合流する位置が高いほど、似ていないものどうしが後のほうで併合されたことを意味します。一番上で全体が1つにまとまり、ここが木の根に当たります。
注意したいのは、横の並び順そのものには、あまり意味がないことです。合流点を軸に枝の左右を入れ替えても、同じ併合の過程を表します。似ている度合いは、必ず合流する高さで判断します。
クラスタ数の決め方
デンドログラムをある高さで横に切ると、切り口と交わる縦の線の数が、その高さでのクラスタ数になります。低い位置で切れば細かく多くのクラスタに、高い位置で切れば大まかな少数のクラスタに分かれます。
縦の線が長く伸びている部分は、クラスタどうしがはっきり離れている目安です。その範囲で切ると、まとまりのよい分け方を得やすくなります。
k-means法との違い
k-means法は、クラスタ数kを先に決めて実行し、その数に分けた結果だけを返します。階層的クラスタリングは、1回の計算で併合の全過程が得られます。デンドログラムを見てから、目的に合ったクラスタ数を後から選べる点が大きな違いです。ただし、データの件数が多いと葉が多すぎて、図が読みにくくなります。
覚え方
「似ている度合いは横の並びではなく、合流の高さで読む」と覚えます。
G検定での出題
出題のされ方
ウォード法などの階層的クラスタリングの結果を表す図であること、縦軸の高さが併合したときの距離を表すこと、切る高さでクラスタ数を後から選べることが、k-means法との違いとあわせて問われます。
◯×チェック
次の文が正しいか、誤りかを選んでください。
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デンドログラムを低い位置で横に切るとクラスタの数は多くなり、高い位置で切ると少なくなる。
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答え ◯ 正しい
低い位置ではまだ併合が進んでいないため、細かく分かれています。高い位置ほど、多くのデータが1つのクラスタにまとまっています。
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デンドログラムで横に隣り合って描かれている2つの葉(データ)は、必ずすべてのデータの中で互いに最も似ている組である。
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答え × 誤り
似ている度合いは、2つの葉を結ぶ枝が合流する高さで読み取ります。合流点を軸に枝の左右を入れ替えても同じ図なので、横の並び順だけでは判断できません。
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デンドログラムで、縦の枝が長く伸びてから合流している部分は、合流する前の2つのクラスタが互いにはっきり離れていることを示す。
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答え ◯ 正しい
長い縦の枝は、併合するまでに大きな距離が必要だったことを表します。その間の高さで切ると、まとまりのよい分け方を得やすくなります。