1行定義
トピックモデルとは、大量の文書に出てくる単語の共起から、背後にある話題(トピック)と、各文書がどの話題をどれくらい含むかを推定する手法のことです。
くわしく
トピックモデルは、大量の文書を分析して、語られている話題(トピック)を自動で見つける手法です。たとえばニュース記事から、「試合」「選手」「得点」がよく一緒に出るまとまりや、「選挙」「議員」「政策」のまとまりを見つけます。人が見れば、前者はスポーツ、後者は政治の話題だとわかります。
考え方
トピックは、「どの単語がどれくらい出やすいか」という確率の分布で表します。そして、1つの文書は複数のトピックが混ざってできていると考えます。同じ文書によく一緒に現れる単語ほど、同じトピックにまとめられやすくなります。
どの文書が何の話題かという正解ラベルは使わないので、教師なし学習の一種です。k-means法のように1つの文書を1つのグループにだけ入れるクラスタリングと違い、「健康の話題が中心で、料理の話題も少し含む」といった文書を表せます。話題の割合は、文書を少数の値で表す次元削減の結果としても使えます。
代表的な手法
- 潜在意味解析(LSA):文書×単語の行列を特異値分解し、少数の意味の軸で表します。確率モデルではなく、トピックモデルの源流にあたります。
- 確率的潜在意味解析(pLSA):LSAを確率モデルとして組み立て直したもので、1999年に発表されました。
- 潜在的ディリクレ配分法(LDA):pLSAを発展させ、文書ごとの話題の割合にディリクレ分布という事前分布を置いたモデルです。2001年に発表され、トピックモデルの代表的な手法になりました。
使いどころと注意点
レビューや問い合わせの傾向分析、記事の分類や推薦、文書検索などに使われます。単語を商品などに置き換えれば、文章以外のデータにも使えます。
注意点として、見つかったトピックが何の話題かは、出やすい単語を見て人が解釈します。また、多くの手法は語順を無視し、単語の出現回数だけを使います。
覚え方
「一緒に出る単語の束が、1つの話題」と覚えます。
G検定での出題
出題のされ方
正解ラベルを使わない教師なし学習であること、トピックを単語の出現確率の分布として表すこと、代表的な手法の潜在的ディリクレ配分法(LDA)との関係や、レビュー分析などの活用場面が問われます。
◯×チェック
次の文が正しいか、誤りかを選んでください。
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トピックモデルは、正解ラベルの付いていない文書の集まりから話題のまとまりを見つける、教師なし学習の手法である。
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答え ◯ 正しい
どの文書がどの話題かという正解は与えません。単語の現れ方だけから、話題のまとまりを推定します。
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トピックモデルで話題のまとまりを見つけるには、単語の意味や類義語の関係を、辞書などであらかじめ人が定義しておく必要がある。
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答え × 誤り
トピックモデルは、同じ文書に一緒に現れやすい単語をまとめることで、話題を見つけます。単語の意味を人が教える必要はありません。
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潜在意味解析(LSA)は、文書×単語の行列を特異値分解して少数の意味の軸を求める手法であり、LDAのような確率モデルではない。
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答え ◯ 正しい
LSAは行列を分解する手法です。これを確率モデルとして組み立て直したのがpLSAで、さらに話題の割合にディリクレ分布を置いたのがLDAです。
この用語の練習問題
出典
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (技術分野 項目8 教師なし学習)
- David M. Blei, Probabilistic topic models, Communications of the ACM 55(4), 77–84 (2012)
- Thomas Hofmann, Probabilistic latent semantic indexing, SIGIR '99, 50–57 (1999)
- David M. Blei, Andrew Y. Ng, Michael I. Jordan, Latent Dirichlet Allocation, Advances in Neural Information Processing Systems 14 (NIPS 2001), 601–608
- David M. Blei, Andrew Y. Ng, Michael I. Jordan, Latent Dirichlet Allocation, Journal of Machine Learning Research 3, 993–1022 (2003) (2 Notation and terminology、4.3 Probabilistic latent semantic indexing)