AI用語集・機械学習の概要

t-SNEとは

ティースニーt-distributed stochastic neighbor embedding

別名:t分布型確率的近傍埋め込み法、tSNE

  • シラバス 技術8
  • ◯×チェック3問
  • 練習問題3問

最終更新日:作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未出典

1行定義

t-SNEとは、高次元のデータを、近いデータどうしの関係をできるだけ保ったまま2次元や3次元に配置する、可視化向きの非線形の次元削減手法のことです。

くわしく

t-SNEは、2008年にファン・デル・マーテンとヒントンが発表した次元削減の手法です。何百もの変数をもつデータを、人が目で見て確かめられる2次元や3次元の図に描くために使われます。

考え方

まず元の高次元空間で、データどうしの近さを確率で表します。あるデータから見て、近くにあるデータほど高い確率で「隣人」に選ばれる、と考えます。次に、低次元の図の上でも同じように隣人の確率を計算します。そして、2つの確率分布のずれ(KL情報量)が小さくなるように、図の上の点の位置を少しずつ動かします。こうして、元の空間で近かったデータどうしが、図の上でも近くに集まります。

t分布を使う理由

高次元のデータを2次元に押し込むと、中くらいの距離にあるデータを置く場所が足りなくなります。その結果、点が図の中央に詰まりがちです。これを混雑問題(crowding problem)と呼びます。t-SNEは、図の側の近さを、正規分布より裾の重いt分布で測ります。こうすると、少し離れたデータどうしは図の上でより遠くに置かれ、まとまりどうしがはっきり分かれて見えます。

主成分分析との違い

主成分分析は線形の変換で、データ全体のばらつきを保つことを重視します。t-SNEは非線形で、近いデータどうしの関係を優先して保ちます。そのため、曲がった構造やまとまりを見つけるのは得意ですが、次の点に注意が必要です。

  • 図の上のクラスタの大きさや、クラスタどうしの距離は、元の空間での広がりや離れ具合をそのまま表さない。
  • パープレキシティなどのハイパーパラメータや乱数の初期値によって、結果が変わる。
  • 新しいデータを加えるときは、基本的に計算をやり直す。
  • データ数が多いと計算に時間がかかる。

このため、t-SNEは主に、データの構造をつかむための可視化や探索的な分析に使われます。

覚え方

「近所づきあいだけを大事にして地図を描く」と覚えます。

G検定での出題

出題のされ方

近いデータどうしの関係を保つ非線形の手法である点、主に可視化に使う点、主成分分析やMDSとの違い、図の上のクラスタの大きさや距離を読むときの注意が問われます。

混同しやすい用語

用語意味
t-SNEこのページの用語高次元のデータを、近いデータどうしの関係をできるだけ保ったまま2次元や3次元に配置する、可視化向きの非線形の次元削減手法
主成分分析多くの変数をもつデータを、元のばらつき(分散)をできるだけ保つ、互いに無相関な少数の合成変数にまとめる次元削減の手法

◯×チェック

3問

次の文が正しいか、誤りかを選んでください。

  1. t-SNEでは、低次元の図の側での近さを、正規分布より裾の重いt分布を使って表す。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    裾の重いt分布を使うと、少し離れたデータどうしが図の上でより遠くに置かれます。点が中央に詰まる混雑問題を和らげる工夫です。

  2. t-SNEは、学習で得た変換式を新しいデータにそのまま当てはめられるので、後から届いたデータを同じ図に追加するのが容易である。

    答えを見る

    答え × 誤り

    t-SNEは、与えられたデータ点の配置そのものを最適化する手法です。新しいデータを加えるには、基本的に計算をやり直します。

  3. t-SNEは主成分分析と同じく線形の変換なので、曲がった面の上に並ぶような構造は図に表せない。

    答えを見る

    答え × 誤り

    t-SNEは非線形の手法です。線形の主成分分析では表しにくい、曲がった構造やまとまりを図に表すのに向いています。

この用語の練習問題

3問
  1. #0024次元削減手法の選択難易度 基礎・単一選択未回答
  2. #0152MDSとt-SNEが保つ構造難易度 応用・単一選択未回答
  3. #0337分析目的と教師なし手法の対応難易度 基礎・組合せ未回答

出典

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未 最終確認日: 対応シラバス:シラバス第1.4版 技術8

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