◯×一問一答・第8章

G検定 AIに必要な数理・統計知識 一問一答(84問)

平均・分散、確率分布、相関、検定、距離など、計算問題の土台になる知識を扱います。説明文が正しいか誤りかを、◯か×で答えます。

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84問

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AIに必要な数理・統計知識

84問 要点を読む
  1. 5日間の値が3、9、6、12、9のとき、窓幅3の単純移動平均を順に求めると、6、9、9になる。

    ◯ 正しい (3 + 9 + 6) ÷ 3 = 6、(9 + 6 + 12) ÷ 3 = 9、(6 + 12 + 9) ÷ 3 = 9です。上下に大きく揺れる元の値に比べ、変動がならされます。 移動平均

  2. 時系列分析のMAモデル(移動平均モデル)は、過去の観測値を平均してデータをならす単純移動平均と同じものである。

    × 誤り MAモデルは、現在の値を、平均と、現在および過去の誤差項(予測できない揺れ)の重み付きの和で表すモデルです。データをならす移動平均とは別の考え方です。 移動平均

  3. 指数移動平均は、前回の計算結果と新しい値だけから次の値を更新できるので、過去の値をすべて保存しておく必要がない。

    ◯ 正しい `S_t = α × x_t + (1 − α) × S_(t−1)`の形で更新します。学習中に統計量を少しずつ更新するAdamやバッチ正規化でも、この形の計算が使われます。 移動平均

  4. 離散型の確率分布では、確率変数がとりうるすべての値の確率を合計すると1になる。

    ◯ 正しい どれか1つの値は必ず起きるためです。たとえば0個が0.1、1個が0.6、2個が0.3なら、合計は1です。 確率分布

  5. 確率分布は、確率変数のとる値が有限個の場合にしか考えることができない。

    × 誤り ポアソン分布のように0、1、2…と値が限りなく続く場合や、正規分布のような連続型の場合にも、確率分布を考えられます。 確率分布

  6. 言語モデルは、それまでの文脈をもとに、次に来る単語の確率分布を出力するモデルとみなせる。

    ◯ 正しい 出力された分布から確率の高い単語を選んだり、確率に従って単語を選んだりして、文章を作ります。 確率分布

  7. コインを2回投げて表が出る回数をXとすると、Xが1になる確率は1/2である。

    ◯ 正しい 4通りの結果のうち、表裏と裏表の2通りがX = 1にあたるので、2/4 = 1/2です。X = 0とX = 2は、それぞれ1/4です。 確率変数

  8. 身長や待ち時間のように、ある範囲のどんな値もとりうる量は、確率変数として扱うことができない。

    × 誤り 連続型の確率変数として扱えます。値ごとではなく区間ごとに確率を考え、その計算に確率密度関数を使います。 確率変数

  9. 1日に店に来る客の人数は、0、1、2…と飛び飛びの値をとるので、離散型の確率変数として扱える。

    ◯ 正しい 数え上げられる値をとる量は離散型です。一定時間に起きる回数のデータは、ポアソン分布で表すことがあります。 確率変数

  10. 0以上2以下のどの値も同じように起こりやすい連続型の確率変数では、確率密度は0.5で、0以上0.5以下の値をとる確率は0.25である。

    ◯ 正しい 全体の面積が1になるよう、高さは1 ÷ 2 = 0.5です。区間の幅0.5に高さ0.5をかけて、確率は0.25です。 確率密度

  11. 確率密度は、確率変数の値によっては負の値をとることがある。

    × 誤り 確率密度はどこでも0以上です。負の値があると、その部分の区間では面積、つまり確率が負になってしまいます。 確率密度

  12. 正規分布の確率密度関数のグラフは、平均の位置で最も高くなる。

    ◯ 正しい 正規分布は平均を中心に左右対称の釣り鐘型で、平均から離れるほど確率密度は小さくなります。 確率密度

  13. 小学1〜6年生の全児童を対象に調べたところ、足のサイズと漢字テストの点数に正の相関が見られた。この相関は、学年という第3の変数が両方に影響して生じている可能性が高い。

    ◯ 正しい 学年が上がると、足が大きくなり、習った漢字も増えます。同じ学年の中だけで比べるなどして、学年の影響を除いて確かめます。 疑似相関

  14. 相関係数が0.9以上と十分に大きければ、疑似相関である可能性は考えなくてよい。

    × 誤り 疑似相関でも、相関係数が大きくなることはあります。値の大きさではなく、第3の変数の有無やデータの集め方を検討して判断します。 疑似相関

  15. A/Bテストのように施策を対象にランダムに割り当てると、第3の変数の影響を受けにくくなり、因果関係を確かめやすくなる。

    ◯ 正しい ランダムに割り当てると、第3の変数の偏りが両グループで平均的にそろいます。そのため、結果の差を施策の効果とみなしやすくなります。 疑似相関

  16. 1,000円が当たる確率が0.1で、それ以外ははずれ(0円)のくじでは、もらえる金額の期待値は100円である。

    ◯ 正しい 1,000 × 0.1 + 0 × 0.9 = 100円です。1回100円より高い料金で引くと、くり返したときに平均では損になります。 期待値

  17. 期待値は、確率変数が実際にとりうる値のどれかに必ず一致する。

    × 誤り 公正なサイコロの目の期待値は3.5ですが、3.5の目はありません。期待値は値を確率で重みづけした平均なので、とりうる値と一致するとは限りません。 期待値

  18. 同じ条件の試行を独立にくり返す回数を増やしていくと、得られた結果の平均は、その確率変数の期待値に近づいていく。

    ◯ 正しい 大数の法則と呼ばれる性質です。期待値は1回ごとの結果を言い当てるものではなく、長くくり返したときの平均を表します。 期待値

  19. 帰無仮説が正しいのに棄却してしまう誤りを第一種の過誤といい、その確率は有意水準以下に抑えられる。

    ◯ 正しい 有意水準5%で検定すれば、帰無仮説が正しいときに誤って棄却する確率は5%以下です。有意水準は、この誤りをどこまで許すかを決める値です。 帰無仮説と対立仮説

  20. 有意水準は、データからp値を計算したあとで、帰無仮説を棄却できるような値を選んで決めてよい。

    × 誤り 有意水準はデータを見る前に決めておきます。結果を見てから基準を動かすと、第一種の過誤の確率を有意水準以下に抑えるという前提が崩れます。 帰無仮説と対立仮説

  21. ほかの条件が同じなら、有意水準を小さくするほど第一種の過誤は起こりにくくなるが、第二種の過誤は起こりやすくなる。

    ◯ 正しい 棄却の基準が厳しくなるため、本当は差があるのに見逃す誤りが増えます。両方を同時に減らすには、データを増やすなどの工夫が必要です。 帰無仮説と対立仮説

  22. 身長の単位をセンチメートルからメートルに変えると、身長と体重の共分散の値は変わるが、相関係数の値は変わらない。

    ◯ 正しい 共分散は単位に左右されます。相関係数は、共分散をそれぞれの標準偏差で割って単位の影響を消した値なので変わりません。 共分散

  23. 共分散は、相関係数と同じく、必ず−1から1の範囲の値をとる。

    × 誤り 共分散には決まった範囲がなく、データの単位や大きさによっていくらでも大きくなります。−1から1に収まるのは相関係数です。 共分散

  24. ある変数とその変数自身との共分散は、その変数の分散に等しい。

    ◯ 正しい 式のyにxを入れると、平均からのずれの2乗の平均になります。これは分散の定義そのものです。 共分散

  25. ベクトル(1, 2)と(2, 4)のコサイン類似度は1である。

    ◯ 正しい (2, 4)は(1, 2)を2倍したもので、向きが同じです。内積10を長さの積√5 × √20 = 10で割ると1になります。 コサイン類似度

  26. コサイン類似度が0のとき、2つのベクトルは同じ向きを向いている。

    × 誤り 0は、2つのベクトルが直交している(90度の角度をなす)ことを表します。同じ向きなら1、正反対の向きなら−1です。 コサイン類似度

  27. 単語の出現回数を並べた文書ベクトルどうしのコサイン類似度は、負の値にならない。

    ◯ 正しい 出現回数はすべて0以上なので、内積も0以上になります。そのため、値は0から1の範囲に収まります。 コサイン類似度

  28. 最小二乗法で残差をそのまま足し合わせずに2乗するのは、正の残差と負の残差が打ち消し合わないようにするためである。

    ◯ 正しい そのまま足すと、大きく外れた点があっても合計が0に近くなることがあります。2乗すると符号が消え、微分もしやすくなります。 最小二乗法

  29. 最小二乗法は残差を2乗して扱うため、大きく外れた値(外れ値)があっても、推定結果はほとんど影響を受けない。

    × 誤り 2乗するため、大きな残差ほど強く効きます。外れ値に引きずられやすいので、外れ値を確認するか、外れ値に強い別の方法を検討します。 最小二乗法

  30. 3つの点(1, 1)、(2, 3)、(3, 2)に直線y = ax + bを最小二乗法で当てはめると、a = 0.5、b = 1となる。

    ◯ 正しい 傾きは、xとyの偏差の積の和1を、xの偏差の2乗の和2で割って0.5です。直線は平均の点(2, 2)を通るので、b = 2 − 0.5 × 2 = 1です。 最小二乗法

  31. あるWebページの訪問者200人のうち30人が商品を購入した。購入するかどうかをベルヌーイ分布で表すと、最尤法による購入確率の推定値は0.15である。

    ◯ 正しい 尤度p^30 × (1 − p)^170を最大にするpを求めると、購入した人の割合30 / 200 = 0.15と一致します。 最尤法

  32. 尤度は、パラメータの値が正しい確率を表すので、すべてのパラメータ候補について足し合わせると1になる。

    × 誤り 尤度は、あるパラメータのもとでデータが得られる確率を、パラメータの関数とみたものです。パラメータについて足し合わせても1になるとは限りません。 最尤法

  33. 誤差が互いに独立に、平均0・分散一定の正規分布に従うと仮定した線形回帰モデルでは、最尤法で係数を推定すると、最小二乗法と同じ結果になる。

    ◯ 正しい この仮定のもとでは、対数尤度を最大にすることが、残差の2乗の和を最小にすることと同じ式になるためです。 最尤法

  34. 条件付き確率P(A|B)は、AとBが同時に起きる確率P(A∩B)を、Bが起きる確率P(B)で割って求める。

    ◯ 正しい 考える範囲をBが起きた場合だけに絞り、その中でAも起きる割合を求める、という意味です。P(B)が0のときは定義されません。 条件付き確率

  35. P(A|B)とP(B|A)は、AとBの役割を入れ替えただけなので、常に同じ値になる。

    × 誤り P(A|B) = P(A∩B) / P(B)、P(B|A) = P(A∩B) / P(A)です。分母が違うため、P(A)とP(B)が等しい場合などを除いて値は異なります。 条件付き確率

  36. 事象AとBが独立で、P(B)が0でないとき、P(A|B)はP(A)に等しい。

    ◯ 正しい Bが起きたかどうかが、Aの起こりやすさに影響しないという意味です。このときP(A∩B) = P(A) × P(B)が成り立ちます。 条件付き確率

  37. 正規分布では、平均・中央値・最頻値がすべて同じ値になる。

    ◯ 正しい 左右対称で、山の頂点がちょうど平均の位置にあるためです。3つの代表値が一致します。 正規分布

  38. 正規分布に従うデータでは、平均から±1標準偏差の範囲に、全体の約95%が含まれる。

    × 誤り ±1標準偏差の範囲に入るのは約68%です。約95%が入るのは、±2標準偏差(正確には約1.96標準偏差)の範囲です。 正規分布

  39. 標準正規分布とは、平均0、標準偏差1の正規分布のことである。

    ◯ 正しい 値から平均を引いて標準偏差で割る標準化(z = (x − μ) / σ)で、どの正規分布も標準正規分布に変換できます。 正規分布

  40. 相関係数は、2つの変数の共分散を、それぞれの変数の標準偏差の積で割った値である。

    ◯ 正しい 標準偏差で割って正規化することで、値が−1から1の範囲に収まり、単位の影響もなくなります。 相関係数

  41. 相関係数が−0.9の2変数は、相関係数が0.5の2変数よりも、直線的な関係が弱い。

    × 誤り 関係の強さは絶対値で判断します。−0.9は、一方が増えると他方が減る、強い負の相関です。 相関係数

  42. 散布図の点がすべて右上がりの1本の直線上に並ぶとき、相関係数は1になる。

    ◯ 正しい 傾きが正の直線上にすべての点があれば、相関係数は最大値の1です。直線の傾きが急か緩やかかは、値に関係しません。 相関係数

  43. 2つの変数が互いに独立であるとき、相互情報量は0になる。

    ◯ 正しい 独立なら、一方を知っても他方の不確かさは減りません。逆に、相互情報量が0なら2つの変数は独立です。 相互情報量

  44. 相互情報量I(X; Y)は、XとYを入れ替えると値が変わる非対称な量である。

    × 誤り I(X; Y) = I(Y; X)で、入れ替えても値は同じです。入れ替えると一般に値が変わるKL情報量との違いです。 相互情報量

  45. 相互情報量は、相関係数と同じく−1から1までの範囲の値をとる。

    × 誤り 相互情報量は0以上の値をとり、負になりません。上限も1とは限りません。関係の向き(正か負か)は表さず、依存の強さだけを表します。 相互情報量

  46. データの個数が偶数のときの中央値は、小さい順に並べたときの真ん中の2つの値のうち、小さいほうの値とする。

    × 誤り 真ん中の2つの値の平均をとります。たとえば1、3、5、9なら、中央値は(3 + 5) ÷ 2 = 4です。 代表値(平均値・中央値・最頻値)

  47. 最頻値は、データによっては2つ以上になることがある。

    ◯ 正しい たとえば2、2、5、7、7では、2と7が2回ずつ現れるため、最頻値は2と7の2つです。 代表値(平均値・中央値・最頻値)

  48. 年収のように一部に極端に大きな値を含むデータでは、平均値は中央値よりも外れ値の影響を受けにくい。

    × 誤り 逆です。平均値はすべての値の大きさを使うため、極端な値に引っぱられます。中央値は順位で決まるので、影響を受けにくい代表値です。 代表値(平均値・中央値・最頻値)

  49. 度数分布表の相対度数は、各階級の度数を全体のデータの個数で割った値であり、すべての階級について合計すると1になる。

    ◯ 正しい 割合で表すので、データの個数が違う集団どうしでも、分布の形を比べやすくなります。 度数分布

  50. ヒストグラムは、階級の幅をどう決めても同じ形になるので、幅の選び方に注意する必要はない。

    × 誤り 幅が広すぎると細かな山が隠れ、狭すぎると凸凹が目立ちます。幅を変えて何通りか描き、形を確かめます。 度数分布

  51. 度数分布表の階級値から求めた平均値は、元の個々のデータから求めた平均値と一致するとは限らない。

    ◯ 正しい 階級の中の値をすべて階級値で代表させるため、個々の値の情報が失われます。本文の例では、元のデータの平均は59.2点、表から求めると60点です。 度数分布

  52. 成功確率0.2の試行を互いに独立に10回くり返したとき、成功回数の期待値は2回である。

    ◯ 正しい 二項分布の期待値はnpなので、10 × 0.2 = 2回です。分散はnp(1 − p) = 10 × 0.2 × 0.8 = 1.6です。 二項分布

  53. 二項分布では、試行ごとに成功確率が変わってもかまわない。

    × 誤り 二項分布は、どの回も成功確率pが同じで、各回が互いに独立であることを前提にしています。回ごとに成功確率が変わる場合、成功回数は二項分布に従いません。 二項分布

  54. 試行回数nが1の二項分布は、ベルヌーイ分布と同じである。

    ◯ 正しい 1回だけの試行では、成功回数は0か1です。確率pで1、確率1 − pで0をとるので、ベルヌーイ分布そのものです。 二項分布

  55. 製造設備のセンサーデータから故障の兆候を見つける異常検知では、外れ値そのものが検出したい対象になる。

    ◯ 正しい 外れ値は前処理で取り除くものとは限りません。異常検知では、通常のデータから大きく離れた値を見つけること自体が目的です。 外れ値

  56. 外れ値を判定する基準は1つに決まっており、どのデータでも、平均から標準偏差の2倍以上離れた値を外れ値とする。

    × 誤り 判定の基準は、目的とデータに応じて選びます。平均から標準偏差の3倍以上離れた値とする方法、四分位範囲(IQR)の1.5倍を使う方法、グラフで確かめる方法など、複数の方法があります。 外れ値

  57. 5個の値1、2、3、4、5のうち、最大値の5を500に置き換えても、中央値は3のままである。

    ◯ 正しい 中央値は真ん中の順位の値で決まり、両端の値の大きさは関係しません。一方、平均値は3から(1 + 2 + 3 + 4 + 500) ÷ 5 = 102に変わります。 外れ値

  58. データのすべての値に同じ数を足しても、標準偏差は変わらない。

    ◯ 正しい 全体が平行移動するだけで、平均からの離れ具合は変わらないためです。平均だけが、足した数の分だけ大きくなります。 標準偏差

  59. データのすべての値を2倍にすると、標準偏差は4倍になる。

    × 誤り 標準偏差は2倍になります。4倍になるのは分散です。分散は偏差を2乗するため、倍率も2乗で効きます。 標準偏差

  60. 標本から母集団の標準偏差を推定するときは、偏差の2乗の和をデータの個数nではなくn−1で割った不偏分散をもとにすることが多い。

    ◯ 正しい 標本の平均は標本自体に近い値をとるため、nで割ると母集団のばらつきを小さく見積もりがちです。n−1で割って補正します。 標準偏差

  61. ベイズの定理では、データBを観測したあとの仮説Aの確率P(A|B)を事後確率、観測する前の確率P(A)を事前確率と呼ぶ。

    ◯ 正しい データを得る前の見込み(事前確率)を、データの起こりやすさ(尤度)で更新したものが事後確率です。 ベイズの定理

  62. 全メールの10%が迷惑メールで、「当選」という語が迷惑メールの60%、通常のメールの10%に含まれるとき、「当選」を含むメールが迷惑メールである確率は40%である。

    ◯ 正しい 迷惑メールで「当選」を含むのは全体の0.1 × 0.6 = 0.06、通常のメールで含むのは0.9 × 0.1 = 0.09です。0.06 / (0.06 + 0.09) = 0.4となります。 ベイズの定理

  63. ナイーブベイズ分類器の「ナイーブ」は、特徴量どうしの相関をすべて考慮して確率を計算することを指す。

    × 誤り 逆です。クラスが決まったもとで、特徴量どうしを互いに独立とみなす単純な仮定を指します。この仮定で計算が簡単になります。 ベイズの定理

  64. ベルヌーイ分布に従う確率変数の期待値は、成功確率pに等しい。

    ◯ 正しい 成功を1、失敗を0とするので、期待値は1 × p + 0 × (1 − p) = pです。成功確率がそのまま平均になります。 ベルヌーイ分布

  65. ベルヌーイ分布の分散p(1 − p)は、成功確率pが0.5のときに最大になる。

    ◯ 正しい p = 0.5なら0.5 × 0.5 = 0.25です。p = 0.1なら0.1 × 0.9 = 0.09と小さくなります。結果が最も予想しにくいとき、ばらつきが最大になります。 ベルヌーイ分布

  66. サイコロを1回振って出た目(1〜6)を表す確率変数は、ベルヌーイ分布に従う。

    × 誤り ベルヌーイ分布は、結果が2通りの場合の分布です。出た目は6通りあるので当てはまりません。「1の目が出るかどうか」に置き換えれば、公正なサイコロではp = 1/6のベルヌーイ分布になります。 ベルヌーイ分布

  67. 2つの変数の相関係数が0.8と高くても、第3の変数の影響を取り除いた偏相関係数は0に近くなることがある。

    ◯ 正しい 2つの変数の相関が、ほとんど第3の変数を通じて生まれていた場合です。疑似相関を見抜く手がかりになります。 偏相関係数

  68. 変数XとYの偏相関係数は、XとYの相関係数から、Xと第3の変数Zとの相関係数を引くだけで求められる。

    × 誤り XとZ、YとZの相関係数の積を引いたうえで、Zで説明できない部分の大きさで割って求めます。単純な引き算ではありません。 偏相関係数

  69. 第3の変数の影響を取り除いた偏相関係数が大きければ、2つの変数の間には必ず因果関係がある。

    × 誤り 取り除けるのは分析に含めた変数の影響だけです。測っていない別の変数が影響している可能性は残るため、因果関係までは言えません。 偏相関係数

  70. ポアソン分布では、期待値と分散がどちらも平均回数λに等しい。

    ◯ 正しい 平均とばらつきが同じλで決まるのが特徴です。たとえばλ = 4なら、分散は4、標準偏差は2になります。 ポアソン分布

  71. 試行回数nが大きく、成功確率pが小さい二項分布は、λ = npのポアソン分布で近似できる。

    ◯ 正しい たとえばn = 1,000、p = 0.002の二項分布は、λ = 2のポアソン分布でよく近似できます。まれな出来事の回数をポアソン分布で表せる理由です。 ポアソン分布

  72. ポアソン分布は、平均回数λの値にかかわらず、平均を中心に左右対称な形になる。

    × 誤り λが小さいと0の近くに山が寄り、右に裾を引く形になります。λが大きくなるほど左右対称に近づき、正規分布で近似できるようになります。 ポアソン分布

  73. 共分散行列が単位行列のとき、マハラノビス距離はユークリッド距離と一致する。

    ◯ 正しい 各変数の分散が1で、相関がない場合です。ばらつきの補正も相関の補正も働かないため、ふつうの直線距離と同じになります。 マハラノビス距離

  74. 正の相関がある2つの変数を標準化したデータでは、点(1, 1)のほうが点(1, −1)よりも、中心(0, 0)からのマハラノビス距離が大きい。

    × 誤り (1, 1)は相関の傾向に沿ったずれで、よく見られる位置なので距離は小さくなります。傾向に逆らう(1, −1)のほうが珍しく、距離が大きくなります。 マハラノビス距離

  75. 身長(cm)と体重(kg)のデータで、身長の単位をmに変えて平均と共分散行列を計算し直しても、マハラノビス距離の値は変わらない。

    ◯ 正しい 単位を変えると、平均からの差も標準偏差も同じ倍率で変わり、割り算で打ち消し合います。単位によって値が変わるユークリッド距離との違いです。 マハラノビス距離

  76. 2次元の点(0, 0)と点(3, 4)のユークリッド距離は5である。

    ◯ 正しい √(3² + 4²) = √25 = 5 です。2次元では三平方の定理そのものです。 ユークリッド距離

  77. ユークリッド距離は、2つの点の各座標の差の絶対値を合計した値である。

    × 誤り 差の絶対値の合計はマンハッタン距離(L1距離)です。ユークリッド距離は、差の2乗の合計の平方根です。 ユークリッド距離

  78. 年収(円)と年齢(歳)のように単位の大きく異なる特徴量をそのまま使っても、ユークリッド距離には年収と年齢がほぼ同じ程度に影響する。

    × 誤り 年収の差は万単位、年齢の差は数十程度なので、距離はほぼ年収の差で決まります。標準化などで尺度をそろえてから計算します。 ユークリッド距離

  79. 変数xのすべての値に同じ数を足しても、xとyの共分散と相関係数は、どちらも値が変わらない。

    ◯ 正しい どちらも平均からのずれをもとに計算します。すべての値に同じ数を足すと平均も同じだけ動くので、ずれは変わりません。共分散の値が変わるのは、値を何倍かするなど尺度を変えたときです。 共分散と相関係数の違い

  80. 別々のデータの組で共分散を求めたところ10と5だったので、共分散が10の組のほうが2変数の直線的な関係が強いといえる。

    × 誤り 共分散の大きさは、変数の単位やばらつきの大きさに左右されます。関係の強さを比べるには、標準偏差で割って相関係数に直してから比べます。 共分散と相関係数の違い

  81. xの標準偏差が2、yの標準偏差が3のとき、xとyの共分散が6を超えることはない。

    ◯ 正しい 相関係数は共分散を2 × 3 = 6で割った値で、1を超えません。そのため共分散は−6以上6以下に収まります。共分散の取りうる範囲は、2つの標準偏差の大きさで決まります。 共分散と相関係数の違い

  82. 最小二乗法で回帰直線を求めるだけなら、誤差が従う確率分布を仮定しなくても計算できる。

    ◯ 正しい 最小二乗法は「残差の2乗の和を最小にする」という基準だけで解が決まります。最尤法は、尤度を書き出すために、データが従う確率分布を先に決める必要があります。 最小二乗法と最尤法の違い

  83. 回帰係数を最尤法で推定すると、誤差にどのような分布を仮定した場合でも、最小二乗法と同じ推定値になる。

    × 誤り 同じになるのは、誤差が互いに独立に、平均0・分散一定の正規分布に従うと仮定した場合です。たとえば誤差にラプラス分布を仮定すると、最尤法は残差の絶対値の和を最小にする推定になります。 最小二乗法と最尤法の違い

  84. 尤度を最大にするパラメータの値と、尤度の対数をとった対数尤度を最大にするパラメータの値は一致する。

    ◯ 正しい 対数は単調に増える関数なので、最大になる位置は変わりません。積が和に変わり、値が極端に小さくなるのも防げるため、実際の計算では対数尤度を使います。 最小二乗法と最尤法の違い

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