AI用語集・機械学習の概要

ε-greedy方策とは

イプシロングリーディほうさくε-greedy policy

別名:ε-greedy法、ε-貪欲法、イプシロン・グリーディ方策

  • シラバス 技術9
  • ◯×チェック3問
  • 練習問題5問

最終更新日:作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未出典

1行定義

ε-greedy方策とは、確率εでランダムに行動を選んで探索し、残りの確率1−εでその時点で価値が最も高いと推定される行動を選ぶ方策のことです。

くわしく

ε-greedy方策は、強化学習やバンディットアルゴリズムで行動の選び方を決める、基本的な方法の1つです。εはギリシャ文字のイプシロンで、0から1の間の小さな値を設定します。

探索と活用のジレンマ

エージェントは、試行錯誤しながら、どの行動がよいかを学びます。このとき、2つの要求がぶつかります。

  • 活用:これまでの経験で最もよさそうな行動を選び、報酬を稼ぐ。
  • 探索:まだよく知らない行動も試し、もっとよい行動がないか確かめる。

活用だけを続けると、たまたま最初によく見えた行動に固執し、本当によい行動を見落とすおそれがあります。探索ばかりでは、得られる報酬が増えません。

仕組み

ε-greedy方策では、行動を選ぶたびに次のように振り分けます。

  • 確率1−ε:価値の推定値が最も大きい行動を選ぶ(活用)。
  • 確率ε:すべての行動の中から等確率でランダムに選ぶ(探索)。

たとえばε=0.1なら、10回に約1回はランダムな行動を試します。ランダムに選ぶときにも、価値が最大の行動に当たることがあります。行動が5つでε=0.1なら、価値が最大の行動が選ばれる確率は0.9+0.1÷5=0.92です。ε=0のときは、常に価値が最大の行動を選ぶgreedy方策になります。

使い方の工夫

学習の初めは情報が少ないので探索を多くし、学習が進んだら活用を増やすのが合理的です。そこで、εを最初は大きくとり、徐々に小さくしていく方法がよく使われます。DQNでも、学習の初めはεを大きくし、少しずつ下げていました。

UCB方策との違い

ε-greedy方策のランダムな選択は、どの行動も同じ確率で選びます。そのため、見込みの薄い行動も、有望な行動と同じ頻度で試してしまいます。UCB方策は、まだ試した回数が少ない行動ほど評価を高めに見積もって選び、探索をより効率よく行います。

覚え方

「ふだんは一番人気、ときどきくじ引き」と覚えます。

G検定での出題

出題のされ方

探索と活用のバランスをとる仕組み、εの大小による振る舞いの違い、学習の進行に合わせてεを小さくする工夫、UCB方策との違いが、バンディット問題やQ学習の文脈で問われます。

混同しやすい用語

用語意味
ε-greedy方策このページの用語確率εでランダムに行動を選んで探索し、残りの確率1−εでその時点で価値が最も高いと推定される行動を選ぶ方策
UCB方策行動ごとの報酬の平均に、見積もりの不確かさに応じた上乗せ分を加え、その値が最大の行動を選ぶことで、探索と活用の釣り合いをとる方策

◯×チェック

3問

次の文が正しいか、誤りかを選んでください。

  1. ε-greedy方策では、εを大きくするほど、価値の推定値が最大の行動を選ぶ割合が増え、活用が重視される。

    答えを見る

    答え × 誤り

    εはランダムに選ぶ確率です。εを大きくするほど探索が増え、価値が最大の行動を選ぶ割合は減ります。

  2. 行動が4つあり、価値の推定値が最大の行動は1つだけとする。ε=0.2で、ランダムに選ぶ場合は4つすべての行動から等確率で選ぶ。このとき、その最大の行動が選ばれる確率は0.85である。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    貪欲に選ぶ0.8に、ランダムに選んで偶然その行動が当たる0.2×1/4=0.05を足して0.85です。

  3. ε-greedy方策でランダムに行動を選ぶときは、価値の推定値が高い行動ほど選ばれやすくなるように確率を割り当てる。

    答えを見る

    答え × 誤り

    ε-greedy方策のランダムな選択は、価値の推定値と関係なく行います。価値に応じて確率を変えるのは、ソフトマックス方策などの考え方です。

この用語の練習問題

5問
  1. #0028探索と活用のバランス難易度 標準・単一選択未回答
  2. #0155Q学習の更新式の計算難易度 応用・単一選択未回答
  3. #0339ε-greedy方策のもとでの状態価値難易度 応用・単一選択未回答

ほかに2問あります。続けて解くと、すべての問題を順に出題します。

出典

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未 最終確認日: 対応シラバス:シラバス第1.4版 技術9

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