AI用語集・人工知能をめぐる動向

Cycプロジェクトとは

サイクぷろじぇくとCyc project

別名:Cyc、サイク

  • シラバス 技術4
  • ◯×チェック3問
  • 練習問題4問

最終更新日:作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未出典

1行定義

Cycプロジェクトとは、人間がもつ一般常識を知識ベースとして記述し、コンピュータが推論に使えるようにすることを目指した長期の研究プロジェクトのことです。

くわしく

Cycプロジェクトは、人間の一般常識をコンピュータに教え込もうとした取り組みです。人工知能の歴史の中でも、特に長く続いたプロジェクトとして知られます。名前は、百科事典を意味する英語encyclopediaに由来します。

始まりと目的

1984年に、ダグラス・レナートがアメリカの研究コンソーシアムMCCで始めました。当時のエキスパートシステムは、医療診断のような狭い分野では成果を上げていました。しかし、想定外の質問には答えられず、人間なら当然知っている常識をもっていませんでした。レナートは、常識を大量に書き込んだ土台があれば、システムがもっと柔軟に推論できると考えました。

方法

知識は、述語論理を拡張したCycLという言語で、人の手で1つずつ記述されました。対象は「水は高いところから低いところへ流れる」「人は同時に2か所にはいられない」のような、普段は意識しないほど当たり前の事実です。記述した知識を推論エンジンが組み合わせ、明示的には書かれていない事実を導きます。1995年からは、Cycorp社が開発を引き継ぎました。

何を示したか

常識は数が膨大で、しかも文脈によって例外があります。それを人手で書き尽くすことの難しさから、Cycは知識獲得のボトルネックを象徴する例として語られます。一方で、概念とその関係を人が時間をかけて厳密に定める点で、ヘビーウェイトオントロジーの代表例でもあります。

その後の人工知能は、知識を人が書く方法から、大量のデータから規則を学ぶ機械学習へと重心を移していきました。Cycは、その転換の前にあった「知識を書き込めば賢くなる」という発想の到達点と限界を示しています。

G検定での出題

出題のされ方

一般常識を人手で記述しようとした試みであること、ダグラス・レナートが1984年に始めた長期の取り組みであること、知識獲得のボトルネックやヘビーウェイトオントロジーとの関係が問われます。

◯×チェック

3問

次の文が正しいか、誤りかを選んでください。

  1. Cycプロジェクトは、特定の専門分野に限らず、人間なら誰でも知っている一般常識を記述しようとした点で、MYCINのような初期のエキスパートシステムと異なる。

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    答え ◯ 正しい

    MYCINは感染症の診断という狭い分野の専門知識を扱いました。Cycは分野を問わない常識を対象にしたため、書くべき知識の量が桁違いに多くなりました。

  2. Cycプロジェクトは、開始から数年で一般常識の記述を終え、1990年ごろに完了した。

    答えを見る

    答え × 誤り

    1984年に始まり、1995年からはCycorp社が開発を引き継いで、数十年にわたって続けられました。常識を書き尽くすことの難しさを示す例です。

  3. Cycプロジェクトで記述された知識は、述語論理を拡張した専用の言語で表され、推論エンジンが書かれていない事実を導くのに使われる。

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    答え ◯ 正しい

    記述言語はCycLと呼ばれます。「すべての鳥は動物である」「動物は呼吸する」という知識から「鳥は呼吸する」を導くように、知識を組み合わせて推論します。

この用語の練習問題

4問
  1. #0014初期AIシステムの知識の扱い方難易度 標準・単一選択未回答
  2. #0132エキスパートシステムの構成と推論難易度 標準・単一選択未回答
  3. #0133オントロジー構築の2つの立場難易度 標準・単一選択未回答

ほかに1問あります。続けて解くと、すべての問題を順に出題します。

出典

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未 最終確認日: 対応シラバス:シラバス第1.4版 技術4

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