1行定義
ウェブマイニングとは、データマイニングの技術をWeb上の文章やリンク、アクセスの記録などに適用し、有用な知識やパターンを取り出す技術のことです。
くわしく
ウェブマイニングは、データマイニングの技術をWeb上のデータに当てはめ、役に立つ知識やパターンを取り出す技術です。Webが急速に広がった1990年代の半ばから、研究が盛んになりました。
対象による3つの分類
Webには、ページの文章や画像、ページどうしをつなぐリンク、利用者がどのページを見たかという記録など、性質の違うデータがあります。そのため、ウェブマイニングは対象によって次の3つに分けて整理されます。
- ウェブコンテンツマイニング:ページの文章や画像など、内容そのものを分析します。
- ウェブ構造マイニング:ページ間のリンクのつながり方を分析します。多くのページからリンクされ、とくに重要なページからリンクされるページほど重要とみなすPageRankが代表例です。検索エンジンの順位付けに使われました。
- ウェブ利用マイニング:アクセスログなどから、利用者の行動のパターンを分析します。
データマイニングとの違い
従来のデータマイニングは、売上の表のように形式のそろったデータを主に扱います。一方、Web上のデータは書き方のばらばらな文章が多く、量も膨大で、日々変わります。そのため、自然言語処理や情報検索の技術と組み合わせて使われます。
AIの歴史との関係
G検定では、知識表現の項目で登場します。人が知識を1つずつ書き込む方法には限界がありました。ウェブマイニングやデータマイニングによって、大量のデータから概念どうしの関係を自動で取り出せるようになりました。これにより、厳密さよりも実用性を重視するライトウェイトオントロジーの作り方が現実的になりました。Webに集まる大量のデータは、ビッグデータとして機械学習の発展も支えています。
覚え方
「ウェブマイニング=Webを対象にしたデータマイニング」と押さえ、内容・構造・利用の3つに分けて覚えます。
G検定での出題
出題のされ方
データマイニングとの関係や、Web上のどのデータを分析の対象にするかが、業務の事例を通して問われます。ライトウェイトオントロジーやビッグデータとの結びつきもポイントです。
混同しやすい用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ウェブマイニングこのページの用語 | データマイニングの技術をWeb上の文章やリンク、アクセスの記録などに適用し、有用な知識やパターンを取り出す技術 |
| データマイニング | 大量のデータを統計学や機械学習の手法で分析し、人が気づいていなかった有用な規則性や傾向を見つけ出す技術 |
◯×チェック
次の文が正しいか、誤りかを選んでください。
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PageRankは、リンクの数だけでなく、リンク元のページの重要度も考慮して、各ページの重要度を計算する。
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答え ◯ 正しい
重要なページからリンクされるほど、そのページの評価も高くなります。ブリンとペイジが1998年の論文で示し、検索エンジンの順位付けに使われました。
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Web上のデータは形式のそろった表がほとんどなので、ウェブマイニングでは自然言語処理の技術は使われない。
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答え × 誤り
Web上のデータは、書き方のばらばらな文章が多くを占めます。内容を分析するには、形態素解析などの自然言語処理が欠かせません。
この用語の練習問題
出典
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (技術分野 項目4 知識表現とエキスパートシステム)
- Oren Etzioni, The World-Wide Web: Quagmire or Gold Mine?, Communications of the ACM 39(11), 65–68 (1996)
- Raymond Kosala, Hendrik Blockeel, Web Mining Research: A Survey, ACM SIGKDD Explorations 2(1), 1–15 (2000)
- Sergey Brin, Lawrence Page, The anatomy of a large-scale hypertextual Web search engine, Computer Networks and ISDN Systems 30(1–7), 107–117 (1998)