1行定義
ImageNetとは、WordNetの名詞の階層に沿った2万を超えるカテゴリに、1,400万枚以上の画像を対応付けた大規模な画像データセットのことです。
くわしく
ImageNetは、画像認識の研究のために作られた、ラベル付きの大規模な画像データセットです。フェイフェイ・リー(Fei-Fei Li)らの研究グループが構築し、2009年に論文で発表しました。
規模と作り方
カテゴリは、英語の語彙データベースWordNetの名詞の階層に沿って作られています。「動物」「犬」「ビーグル」のように上位と下位の関係をもつため、カテゴリ自体も木のような構造です。全体では、2万を超えるカテゴリに1,400万枚以上の画像が集められました。
ウェブから集めた候補の画像が本当にそのカテゴリに当てはまるかは、クラウドソーシング(Amazon Mechanical Turk)で多くの作業者が確認しました。人手によるアノテーションを、かつてない規模で行ったことが特徴です。
ILSVRCとの関係
ImageNetはデータセットで、ILSVRCはそのデータを使ったコンテストです。ILSVRCの画像分類部門では、ImageNetから選んだ1,000カテゴリ、約120万枚の訓練画像が使われました。2012年には、CNNを使ったAlexNetが大差で優勝しました。これがディープラーニングが注目を集めるきっかけになりました。
なぜ重要か
ディープラーニングのモデルはパラメータが多く、データが少ないと過学習しやすい性質があります。ImageNetは、深いCNNを十分に学習させられる量のラベル付きデータを提供しました。GPUによる計算の高速化とあわせて、データの量が性能を大きく左右することを示した例です。
また、ImageNetで事前学習したモデルは、別の画像認識の課題でも特徴を取り出す部分として使われます。転移学習やファインチューニングの出発点としても広く利用されてきました。
覚え方
「ImageNetは問題集、ILSVRCはその問題集を使った試験」と覚えます。
G検定での出題
出題のされ方
ラベル付きの大規模な画像データセットであることと、それを使ったコンテストILSVRCとの区別が問われます。ディープラーニングの発展を支えた背景として、データ量の重要性とあわせて問われます。
混同しやすい用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ImageNetこのページの用語 | WordNetの名詞の階層に沿った2万を超えるカテゴリに、1,400万枚以上の画像を対応付けた大規模な画像データセット |
| ILSVRC | 2010年から2017年まで毎年開かれた、大規模な画像データセットImageNetを使って物体認識の精度を競うコンテスト |
◯×チェック
次の文が正しいか、誤りかを選んでください。
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ImageNetの画像へのラベル付けでは、インターネットを通じて多数の作業者に作業を依頼するクラウドソーシングが使われた。
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答え ◯ 正しい
Amazon Mechanical Turkを使い、多くの作業者が画像とカテゴリの対応を確認しました。
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ImageNetのカテゴリは、英語の語彙データベースであるWordNetの名詞の階層に沿って構成されている。
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答え ◯ 正しい
上位と下位の関係で整理されたWordNetの名詞を使うため、カテゴリも木のような階層構造になっています。
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ImageNetの画像は、研究グループが自ら撮影した写真を中心に集められた。
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答え × 誤り
画像検索などでウェブから集めた候補の画像を、人手で確認して選んでいます。自ら撮影したものではありません。
この用語の練習問題
出典
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (技術分野 項目6 ディープラーニング)
- Jia Deng, Wei Dong, Richard Socher, Li-Jia Li, Kai Li, Li Fei-Fei, ImageNet: A large-scale hierarchical image database, 2009 IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition, 248–255
- Olga Russakovsky et al., ImageNet Large Scale Visual Recognition Challenge, International Journal of Computer Vision 115(3) (2015)