1行定義
生成AIとは、大量のデータから特徴を学び、文章・画像・音声・プログラムなどの新しいコンテンツを作り出すAIの総称のことです。
くわしく
生成AIは、文章、画像、音声、動画、プログラムのコードなどを新たに作り出すAIの総称です。総務省と経済産業省の「AI事業者ガイドライン」も、生成AIを「文章、画像、プログラム等を生成できるAIモデルにもとづくAIの総称」としています。2022年11月に対話型のChatGPTが公開されたことで、一般にも広く知られるようになりました。
識別するAIとの違い
これまで業務で使われてきたAIの多くは、画像に写っている物を答える、売上を予測するといった、入力に対して決まった形の答えを返すものでした。生成AIは、大量のデータからその特徴や傾向を学び、学習データそのものではない新しいデータを作ります。文章を作る大規模言語モデルは、次に来る単語を確率で予測することを繰り返して文章を組み立てます。画像を作るモデルでは、拡散モデルが広く使われています。
技術の系譜
生成AIは、ディープラーニングの研究の積み重ねの上にあります。
- 2013年:変分オートエンコーダ(VAE)
- 2014年:敵対的生成ネットワーク(GAN)
- 2017年:Transformer
- 2018年以降:GPTなど、Transformerを使った言語モデルの大規模化
- 2020年:拡散モデル(DDPM)による高品質な画像生成
現在は、大量のデータで事前学習した基盤モデルを、さまざまな用途に使い回す形が一般的です。
主なリスク
生成AIの出力には、もっともらしいが事実と異なる内容(ハルシネーション)が混じることがあります。本物と見分けにくい画像や音声は、ディープフェイクとして悪用されるおそれがあります。ほかにも、既存の著作物に似た生成物による権利侵害や、入力した機密情報の漏えいが課題です。人が出力を確認する運用や、社内の利用ルールの整備が求められます。技術も制度も変化が速いため、最新の情報を確認してください。
G検定での出題
出題のされ方
ディープラーニングの発展の流れの中で、VAE・GAN・Transformer・拡散モデルなどの技術の系譜、識別や予測を行うAIとの違い、ハルシネーションや権利侵害などのリスクと業務での使いどころが問われます。
混同しやすい用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 生成AIこのページの用語 | 大量のデータから特徴を学び、文章・画像・音声・プログラムなどの新しいコンテンツを作り出すAIの総称 |
| 大規模言語モデル | Transformerを用いて膨大な量の文章を学習した、パラメータ数がきわめて多い言語モデル |
◯×チェック
次の文が正しいか、誤りかを選んでください。
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生成AIには、文章を作るものだけでなく、画像・音声・動画やプログラムのコードを作るものも含まれる。
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答え ◯ 正しい
AI事業者ガイドラインも、生成AIを文章、画像、プログラム等を生成できるAIモデルにもとづくAIの総称としています。文章を作るLLMは、その一部です。
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多くの生成AIの土台となっているTransformerは、2022年のChatGPTの公開と同時に初めて発表された。
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答え × 誤り
Transformerは2017年の論文「Attention Is All You Need」で提案されました。ChatGPTは、その後のGPTなどの研究の積み重ねの上に公開されたサービスです。
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生成AIで作られた画像や音声は本物と見分けにくいことがあり、ディープフェイクとして詐欺や偽情報に悪用されるおそれがある。
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答え ◯ 正しい
実在の人物の顔や声をまねた偽の映像や音声は、なりすましの詐欺や世論の誘導に使われる危険があります。技術だけでなく、確認の手順や制度での対策も必要です。
この用語の練習問題
出典
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (技術分野 項目6 ディープラーニング)
- 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」(2026年3月31日) (第1部「AIとは」関連する用語「生成AI」(p.10))
- Diederik P. Kingma, Max Welling, Auto-Encoding Variational Bayes (2013)
- Ian J. Goodfellow et al., Generative Adversarial Networks (2014)
- Ashish Vaswani et al., Attention Is All You Need (2017)
- Jonathan Ho, Ajay Jain, Pieter Abbeel, Denoising Diffusion Probabilistic Models (2020)