1行定義
データサイエンティストとは、統計学や機械学習などの知識を使ってデータを分析し、その結果をビジネスの課題の解決に結び付ける専門職のことです。
くわしく
データサイエンティストは、データを分析して、ビジネスの課題を解く手がかりを引き出す専門職です。統計学や機械学習の知識に加えて、データを扱うプログラミングの力や、分析の結果を事業の判断に結び付ける力が求められます。2012年にHarvard Business Review誌の記事が「21世紀で最もセクシーな職業」と紹介したことで、広く知られるようになりました。
3つのスキル
日本では、一般社団法人データサイエンティスト協会が、必要なスキルを次の3つに整理しています。
- ビジネス力:課題の背景を理解し、ビジネスの課題を整理して解決する力
- データサイエンス力:統計学や人工知能などの情報科学の知見を理解し、使う力
- データエンジニアリング力:データサイエンスを意味のある形で使えるようにし、実装・運用できるようにする力
協会は、それぞれの力について、見習い、独り立ち、棟梁、業界代表の4つのレベルを設け、具体的な項目をスキルチェックリストとして公開しています。チェックリストは、2019年の第3版、2023年の第5版のように、技術の変化にあわせて改訂が続けられています。
AIプロジェクトでの役割
データサイエンティストは、AIプロジェクトの中心的な役割を担います。CRISP-DMの流れでいえば、ビジネスの理解から評価までの各段階に関わります。ただし、1人ですべてをこなすわけではありません。業務を知る現場の担当者、データの基盤を作るデータエンジニア、システムに組み込むエンジニアなどと分担して進めます。
分析の技術が高くても、解く課題の設定がずれていれば成果は出ません。目的は精度の高いモデルを作ることではなく、業務の成果を上げることです。
覚え方
「ビジネス・サイエンス・エンジニアリングの3本柱」と覚えます。
G検定での出題
出題のされ方
データサイエンティスト協会が示すビジネス力・データサイエンス力・データエンジニアリング力の3つのスキルと業務の対応や、プロジェクトの中で担う役割が問われます。
◯×チェック
次の文が正しいか、誤りかを選んでください。
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データサイエンティストという職種が広く注目されるきっかけの1つに、2012年のHarvard Business Review誌の記事がある。
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答え ◯ 正しい
ダベンポートとパティルの記事が、データサイエンティストを21世紀で最もセクシーな職業と表現し、話題になりました。
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データサイエンティスト協会のスキルレベルでは、見習いレベルから業界代表レベルまで、段階を分けて求められる力を示している。
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答え ◯ 正しい
見習い、独り立ち、棟梁、業界代表の4つのレベルです。レベルごとに、3つのスキルの領域で何ができればよいかを示しています。
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データサイエンティストは、国の試験に合格して登録した人だけが名乗れる職種である。
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答え × 誤り
データサイエンティストは、医師や弁護士のように法律で定められた資格ではありません。民間の検定などはありますが、名乗るために必要な国家資格はありません。
この用語の練習問題
出典
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (技術分野 項目35 AIプロジェクトの進め方)
- 一般社団法人データサイエンティスト協会「データサイエンティスト スキルチェックリスト ver.3」を発表(プレスリリース、2019年10月30日) (ご参考情報:データサイエンティストのスキルレベル)
- 一般社団法人データサイエンティスト協会「2023年度版『データサイエンティスト スキルチェックリストver.5』および『データサイエンス領域タスクリスト ver.4』を発表」(ニュース、2023年10月30日)
- Thomas H. Davenport, DJ Patil, Data Scientist: The Sexiest Job of the 21st Century, Harvard Business Review(October 2012)