食品メーカーのP社は、AIベンダのQ社に、製造ラインの検査画像と検査記録の一部を渡し、AIで不良品を見分けられそうかを見極めるアセスメントを依頼する。その前にQ社と結ぶ秘密保持契約(NDA)に関する考え方として、最も不適切なものを1つ選べ。
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解説
正解 D
この問題の論点:アセスメント段階のNDAの内容
ポイント
NDAは秘密情報の範囲・使える目的・返還などを定める当事者間の約束で、法律上の義務の代わりにはなりません。
選択肢ごとの解説
- A
適切
何が秘密情報かがあいまいだと、守るべき情報の範囲で争いになります。一方で、開示の時点で公知だった情報や、受け取った側が独自に開発した情報などは、秘密情報から除くのが一般的です。
- B
適切
目的外使用の禁止は、NDAの中心となる条項です。学習用データとして価値のある画像ほど、ほかの案件に流用されるおそれがあるため、使ってよい目的を明確に限っておきます。
- C
適切
検討の後もデータが相手の手元に残ると、漏えいや流用のリスクが続きます。返還か破棄かの方法や、破棄したことの証明を求めるかどうかを決めておきます。
- D
不適切 正解
NDAは当事者間の約束で、法律上の義務を代わりに果たすものではありません。個人データを渡すには、本人の同意か、委託(個人情報保護法27条5項1号)などに当たる必要があり、委託ならQ社への監督(25条)も必要です。
試験での狙われ方
アセスメント段階でNDAを結ぶことに加えて、NDAで定める内容と、NDAだけでは対応できないことを見分ける形が考えられます。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (法律・倫理分野 項目6 AI開発委託契約)
- 経済産業省「AI・データの利用に関する契約ガイドライン(AI編)」(2018年6月) (探索的段階型の開発方式(アセスメント段階)、モデル契約(秘密保持契約書))
- 個人情報の保護に関する法律(e-Gov法令検索) (25条、27条1項・5項1号)