AI用語集・人工知能とは

統計的機械翻訳とは

とうけいてききかいほんやくstatistical machine translation略語 SMT

別名:SMT、統計翻訳

  • シラバス 技術2
  • ◯×チェック2問
  • 練習問題3問

最終更新日:作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未出典

1行定義

統計的機械翻訳とは、人が翻訳規則を書く代わりに、対訳データから求めた確率をもとに、もっともらしい訳文を選ぶ機械翻訳の方式のことです。

くわしく

統計的機械翻訳は、翻訳を確率の問題として扱う方式です。1990年前後にIBMの研究者らが提案しました。それまで主流だったルールベース機械翻訳では、言語学者が文法規則や辞書を人手で整えていました。統計的機械翻訳は、同じ内容を2つの言語で書いた文の組(対訳コーパス)を大量に集め、そこから翻訳の手がかりを自動で学びます。

仕組み

原文をf、訳文の候補をeとします。原文が与えられたときに確率P(e|f)が最も高くなる訳文を選びます。ベイズの定理でP(e|f) = P(f|e) × P(e) ÷ P(f)と書き換えると、P(f)はどの候補でも同じです。そのため、P(f|e) × P(e)が最大になるeを選べば済みます。

  • P(f|e):翻訳モデル。語句がどう対応しやすいかを表し、対訳コーパスから推定します。
  • P(e):言語モデル。訳文が目的言語の文としてどれだけ自然かを表し、目的言語の大量の文章から推定します。n-gramがよく使われました。

訳語の正しさは翻訳モデルが、文の自然さは言語モデルが受け持ちます。

発展と限界

初期のモデルは単語を単位にしていましたが、2000年代には数語のまとまり(句)を単位とするフレーズベースの方式が主流になりました。Google翻訳も、長くこの方式を使っていました。

一方で、訳の品質は対訳データの量と、訳したい文書との分野の近さに左右されます。語句を組み合わせて訳を作るため、日本語と英語のように語順が大きく違う言語の組では、長い文が不自然になりがちでした。2010年代半ばには、文全体をニューラルネットワークで扱うニューラル機械翻訳が広がり、Google翻訳も2016年に切り替えを始めました。

位置づけ

機械翻訳の主流は「ルールベース→統計的→ニューラル」と移ってきました。統計的機械翻訳は、人が書く規則からデータで学ぶ方法への転換点であり、統計的自然言語処理の代表例です。

覚え方

「訳の正しさは翻訳モデル、文の自然さは言語モデル」と覚えます。

G検定での出題

出題のされ方

ルールベース機械翻訳やニューラル機械翻訳との違い、対訳コーパスから確率を学ぶ仕組み、翻訳モデルと言語モデルの役割、機械翻訳の方式が移り変わった順序が問われます。

混同しやすい用語

用語意味
統計的機械翻訳このページの用語人が翻訳規則を書く代わりに、対訳データから求めた確率をもとに、もっともらしい訳文を選ぶ機械翻訳の方式
ルールベース機械翻訳言語学者などが人手で整えた辞書と文法規則にもとづいて、原文を解析し訳文を組み立てる機械翻訳の方式
統計的自然言語処理大量の文章データ(コーパス)から単語や表現の現れ方を確率として学び、言葉を処理する方法

◯×チェック

2問

次の文が正しいか、誤りかを選んでください。

  1. 統計的機械翻訳は、ディープラーニングが注目を集めた2010年代になって初めて提案された方式である。

    答えを見る

    答え × 誤り

    IBMの研究者らが1990年前後に提案し、2000年代に主流となりました。2010年代半ばからは、ニューラル機械翻訳への置き換えが進みました。

  2. Google翻訳は2016年に、日本語と英語の組を含む一部の言語で、統計的機械翻訳からニューラル機械翻訳への切り替えを行った。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    2016年11月に、日本語を含む8つの言語と英語の間でニューラル機械翻訳が使われ始めました。文全体をまとめて訳すことで、より自然な訳を出せるようになりました。

この用語の練習問題

3問
  1. #0008機械翻訳の方式の変遷難易度 標準・単一選択未回答
  2. #0126ルールベースと統計的翻訳の特性難易度 標準・単一選択未回答
  3. #0308統計的機械翻訳の訳文選択難易度 標準・単一選択未回答

出典

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未 最終確認日: 対応シラバス:シラバス第1.4版 技術2・技術27

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