人材紹介会社のH社は、求職者に求人を推薦するAIを自社で開発している。推薦結果が性別によって不当に偏っていないかを検証するには、求職者の性別データを集めて分析する必要がある。一方で、取得する個人データを増やすことには、プライバシーの面から慎重な意見も出ている。総務省・経済産業省の「AI事業者ガイドライン」を踏まえた考え方として、最も適切なものを1つ選べ。
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解説
正解 C
この問題の論点:価値原則どうしの衝突への対応
ポイント
価値原則どうしは衝突しうるため、経営リスクや社会的な影響力を踏まえて判断・修正し、説明できるよう記録を残します。
選択肢ごとの解説
- A
不適切
ガイドラインは、正確性を重視するとプライバシーや公平性が損なわれたり、プライバシーを重視しすぎると透明性が損なわれたりするなど、リスク同士や倫理観が衝突する場面があることを認めています。
- B
不適切
共通の指針は、人間中心をすべての事項が導かれる土台と位置づけていますが、項目の間に記載順の優先順位は定めていません。原則が衝突する場面では、用途や状況に応じて判断します。
- C
適切 正解
ガイドラインは、衝突の場面では事業者の経営リスクや社会的な影響力を踏まえて適宜判断・修正することが重要だとしています。あわせて、自らの関与を合理的に説明できるよう記録を残すことも求めています。
- D
不適切
性別は要配慮個人情報に当たらず、利用目的を特定して通知・公表するなどすれば取得できます。法令の順守は、偏りの検証をやめる理由になりません。取得を必要な範囲に絞り、閲覧を制限するなどして両立を図ります。
試験での狙われ方
原則どうしが対立する場面を示し、ガイドラインに沿った判断の進め方を選ばせる形が考えられます。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (法律・倫理分野 項目8 国内外のガイドライン)
- 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」(2026年3月31日) (第2部C「共通の指針」、第3部 AI開発者に関する事項(冒頭))
- 個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号) (第2条第3項、第17条第1項、第21条第1項)