米国にも事業拠点をもつ製薬会社のN社は、創薬や営業で使うAIのリスク管理の仕組みを整えるにあたり、米国国立標準技術研究所(NIST)の「AIリスクマネジメントフレームワーク(AI RMF 1.0)」を参考にしようとしている。AI RMFの考え方に沿った進め方として、最も適切なものを1つ選べ。
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解説
正解 B
この問題の論点:NIST AI RMFの4つの機能
ポイント
NISTのAI RMFは任意で使うリスク管理の枠組みで、GOVERNを土台にMAP、MEASURE、MANAGEを反復し、優先度に応じて資源を配分します。
選択肢ごとの解説
- A
不適切
AI RMFは、組織が任意で使うことを想定したフレームワークです。分野や用途を問わない汎用的な内容で、組織の資源や能力に応じて、必要なカテゴリを選んで使うことも想定されています。
- B
適切 正解
AI RMFの中核は、GOVERN、MAP、MEASURE、MANAGEの4つの機能です。GOVERNはほかの3つの機能に横断的に関わるものとされ、各機能はAIのライフサイクルを通じて反復的に実施します。
- C
不適切
AI RMFは、負のリスクを完全になくそうとすると、かえって資源の配分が非効率になりうると述べています。リスクはどれも同じではないため、優先順位をつけて資源を配分します。リスクベースアプローチの考え方です。
- D
不適切
AI RMFは、示された行動はチェックリストではなく、決まった順序の手順でもないとしています。リスク管理はライフサイクルを通じて継続的に行い、機能どうしを行き来しながら反復します。
補足
AI RMF 1.0は2023年1月に公開されました。2024年7月には、生成AIに特有のリスクと対策を整理した生成AIプロファイル(NIST AI 600-1)も公表されています。NISTはAI RMF 1.0の改訂を進めているとしており、内容が変わる可能性があります。
試験での狙われ方
海外の代表的なガイドラインについて、法的拘束力の有無や、リスク管理の進め方を問う形が考えられます。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (法律・倫理分野 項目8 国内外のガイドライン)
- NIST, Artificial Intelligence Risk Management Framework (AI RMF 1.0), NIST AI 100-1(2023年1月) (1.2.3 Risk Prioritization、5 AI RMF Core)
- NIST, AI Risk Management Framework (Overview of the AI RMF)