AIベンチャーのG社は、自社で開発した新しい学習手法と、それを実装したソースコードを知的財産として守る方法を検討している。特許権と著作権を比べた説明として、最も不適切なものを1つ選べ。
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解説
正解 D
この問題の論点:特許権と著作権の保護の違い
ポイント
特許権は独自に同じ発明をした他人にも効力が及ぶ絶対的な独占権であり、依拠がなければ及ばない著作権とは異なります。
選択肢ごとの解説
- A
適切
特許権は設定の登録により発生します(特許法66条1項)。著作権の享有には、いかなる方式の履行も要しません(著作権法17条2項)。登録が必要かどうかが大きな違いです。
- B
適切
特許権の存続期間は、特許出願の日から20年で終了します(特許法67条1項)。著作権は原則として著作者の死後70年まで存続します(著作権法51条2項)。法人名義の著作物は、原則として公表後70年です。
- C
適切
著作権によるプログラムの保護は、プログラム言語、規約、解法には及びません(著作権法10条3項)。アルゴリズムそのものを守りたい場合は、特許による保護を検討することになります。
- D
不適切 正解
特許権は、他人が独自に同じ発明をした場合にも原則として効力が及びます。著作権は、既存の作品に依拠せず独自に作られた作品には及びません。なお、出願の際に日本国内で既に実施や準備をしていた者には先使用権が認められます(特許法79条)。
試験での狙われ方
知的財産権どうしを、発生の手続、存続期間、保護の対象(アイデアか表現か)の観点で比べる形で問われやすい論点です。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (法律・倫理分野 項目3 特許法)
- 特許法(e-Gov法令検索) (66条1項、67条1項、68条、79条)
- 著作権法(e-Gov法令検索) (10条3項、17条2項、51条、53条)