AI用語集・ディープラーニングの概要

勾配降下法とは

こうばいこうかほうgradient descent

別名:最急降下法

  • シラバス 技術16
  • ◯×チェック3問
  • 練習問題6問

最終更新日:作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未出典

1行定義

勾配降下法とは、損失関数の勾配(傾き)を求め、損失が小さくなる向きに重みを少しずつ動かして、よい重みを探す最適化手法のことです。

くわしく

勾配降下法は、機械学習のモデルが誤差を小さくする重みを探すときの、最も基本的な方法です。最急降下法とも呼ばれ、ニューラルネットワークの学習も多くはこれを改良した手法で行います。

坂を下るイメージ

霧のかかった山で、谷底を目指す場面を考えます。遠くは見えませんが、足元の傾きはわかります。そこで、下り坂の方向に少し進んでは傾きを確かめる、という動きを繰り返します。

機械学習では、山の高さが損失(誤差)、立っている位置が重みにあたります。足元の傾きが勾配で、損失を重みで微分して求めます。勾配は損失が最も急に増える向きを指すので、その逆向きに重みを動かします。

更新の式

重みwの更新はw ← w − η × 勾配と書けます。ηは学習率で、1回にどれだけ進むかを決めます。たとえば損失がL(w) = w²で、w = 3、η = 0.1のとき、勾配は2w = 6です。更新後の重みは3 − 0.1 × 6 = 2.4となり、損失が最小になるw = 0に近づきます。

ニューラルネットワークでは、各重みの勾配を誤差逆伝播法で求め、この式で一斉に更新します。

使うデータの量による違い

全データで勾配を求めて1回更新するのがバッチ学習、1件ずつ使うのがオンライン学習、数十〜数百件ずつ使うのがミニバッチ学習です。全データではなく一部のデータで勾配を求める方法は、まとめて確率的勾配降下法(SGD)と呼ばれます。

弱点と改良

勾配降下法は足元の情報しか使いません。そのため、本当の谷底ではない小さなくぼみ(局所最適解)で止まったり、勾配が0になる鞍点の付近で進みが遅くなったりします。学習率が大きすぎると振動や発散が起き、小さすぎると時間がかかります。これを補うのが、モーメンタムやAdamなどの改良手法です。

起源は、1847年にフランスの数学者コーシーが、連立方程式を解く方法として示したものとされています。

覚え方

「勾配は上り坂の向き。だから引き算で下る」と覚えます。

G検定での出題

出題のされ方

勾配と逆向きに重みを動かす更新式と学習率の役割、簡単な損失関数での1回の更新の計算、確率的勾配降下法やミニバッチ学習との関係、局所最適解や鞍点で止まりやすい弱点が問われます。

混同しやすい用語

用語意味
勾配降下法このページの用語損失関数の勾配(傾き)を求め、損失が小さくなる向きに重みを少しずつ動かして、よい重みを探す最適化手法
確率的勾配降下法訓練データからランダムに選んだ一部のデータで勾配を計算し、重みを少しずつ更新していく最適化手法
誤差逆伝播法ニューラルネットワークの出力の誤差をもとに、連鎖律を使って出力層側から入力層側へ順に、各重みの勾配を効率よく計算する方法

◯×チェック

3問

次の文が正しいか、誤りかを選んでください。

  1. 勾配降下法では、重みを勾配と同じ向きに動かすことで、損失を小さくしていく。

    答えを見る

    答え × 誤り

    勾配は損失が増える向きを指します。損失を減らすには、勾配と逆の向きに動かします。更新式で勾配を引き算するのはこのためです。

  2. 訓練データから無作為に選んだ1件または少数のデータだけで勾配を求め、重みを更新していく方法を、確率的勾配降下法(SGD)という。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    全データで勾配を求めるバッチ学習より1回の計算が軽く、大量のデータを扱うディープラーニングで広く使われています。

  3. ニューラルネットワークを勾配降下法で学習するとき、各重みの勾配は誤差逆伝播法によって効率よく求められる。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    誤差逆伝播法は勾配を計算する方法で、勾配降下法はその勾配を使って重みを更新する方法です。役割を分けて押さえます。

この用語の練習問題

6問
  1. #0359L2正則化による重みの更新難易度 応用・単一選択未回答
  2. #0362誤差逆伝播法と最適化手法の役割難易度 基礎・単一選択未回答
  3. #0169勾配降下法の1回の更新難易度 基礎・単一選択未回答

ほかに3問あります。続けて解くと、すべての問題を順に出題します。

出典

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未 最終確認日: 対応シラバス:シラバス第1.4版 技術16

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