AI用語集・ディープラーニングの要素技術

データ拡張とは

でーたかくちょうdata augmentation

別名:Data Augmentation、データオーグメンテーション、データの水増し

  • シラバス 技術25
  • ◯×チェック3問
  • 練習問題15問

最終更新日:作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未出典

1行定義

データ拡張とは、学習データに意味を変えない範囲の変換を加えて新しいデータを作り、学習データの量と多様さを増やす手法のことです。

試験範囲としての全体像はシラバス項目『データ拡張』の要点まとめで整理しています。

くわしく

データ拡張は、手元の学習データを少しずつ変えたコピーを作り、学習データを実質的に増やす工夫です。猫の写真を左右反転しても、少し明るくしても、写っているのは猫のままです。人はこうした違いを気にせず猫だと分かりますが、モデルは見せられたデータのくせを覚え込みがちです。さまざまに変えた画像で学習させると、向きや明るさの違いに左右されにくい判断が身につきます。

なぜ効くのか

学習データが少ないと、モデルは細部まで丸暗記して過学習を起こし、未知のデータで精度が落ちます。データ拡張で多様さを補うと過学習が抑えられ、汎化性能が上がります。新しくデータを集めてラベルを付けるより、費用もずっと少なく済みます。2012年のAlexNetも、画像の切り出しや左右反転で学習データを増やしていました。ただし、元のデータにまったく含まれない種類の物や状況までは作り出せません。

主な手法

  • 基本の変換:Random Flip(反転)、Rotate(回転)、Crop(切り出し)、Brightness(明るさ)、Contrast(明暗の差)
  • 一部を隠す:Cutout、Random Erasing
  • 2枚を混ぜる:Mixup、CutMix
  • 変換をランダムに組み合わせる:RandAugment
  • 文章向け:paraphrasing(言い換え)、noising(小さな乱れの付加)

音声でも、雑音を重ねたり話す速さを変えたりする拡張が使われます。

使うときの注意

変換の後も正解が変わらないことが前提です。数字の6を180度回転すると9に見えます。文章から否定の語を消すと、感情のラベルが逆になります。また、拡張は学習用のデータにだけ行います。学習用と評価用に分ける前に拡張すると、ほぼ同じデータが両方に入り、評価が実際より甘くなります。これはデータリーケージの一種です。

覚え方

「見た目は変えても、答えは変えない」が、データ拡張の基本です。

G検定での出題

出題のされ方

過学習を抑えて汎化性能を高めるという目的、画像と文章それぞれの代表的な手法の違い、変換で正解ラベルが変わる場合の扱い、拡張を学習データだけに行う理由が問われます。

◯×チェック

3問

次の文が正しいか、誤りかを選んでください。

  1. データ拡張を使うと、新たにデータを集めてラベルを付ける作業を増やさずに、学習データの多様さを高められる。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    手元のデータを変換して新しいデータを作るため、追加の収集やアノテーションの費用をかけずに済みます。これがデータ拡張の大きな利点です。

  2. データ拡張は画像専用の手法であり、文章や音声のデータには使えない。

    答えを見る

    答え × 誤り

    文章では言い換え(paraphrasing)や小さな乱れの付加(noising)、音声では雑音を重ねる方法などがあります。画像以外でも広く使われます。

  3. 手書きの数字を分類するモデルでは、画像をどの角度で回転させても正解は変わらないため、回転の角度に上限を設ける必要はない。

    答えを見る

    答え × 誤り

    6を180度回転すると9のように見え、正解が変わってしまいます。数字や文字の分類では、回転を小さな角度にとどめるのが一般的です。

この用語の練習問題

15問
  1. #0380プーリングの選択と不変性の範囲難易度 標準・単一選択未回答
  2. #0062画像データ拡張手法の区別難易度 標準・単一選択未回答
  3. #0199拡張とデータ分割の順序難易度 標準・単一選択未回答

ほかに12問あります。続けて解くと、すべての問題を順に出題します。

出典

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未 最終確認日: 対応シラバス:シラバス第1.4版 技術25

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