受験ガイド

G検定の次に取る資格:「上位資格」の考え方と、目的別の5つの方向

要点

  • JDLAはG検定を事業活用する人材(ジェネラリスト)、E資格を実装する人材(エンジニア)の資格と説明し、2026年11月1日に確認したページでは「上位資格」とは呼んでいません。ITスキル標準(ITSS)ではG検定がレベル2、E資格がレベル3相当です(JDLA「検定・資格概要」「スキル標準について」)
  • DX推進パスポートは、ITパスポート試験・DS検定 リテラシーレベル・G検定のうち合格した数に応じて「1」〜「3」のデジタルバッジが発行され、申請に費用はかかりません(デジタルリテラシー協議会「DX推進パスポート」、2026年11月1日確認)
  • ITパスポート試験と基本情報技術者試験は、2026年12月28日以降にCBT方式の試験の休止が予定され、2027年度春頃に新しい試験制度へ移る予定です(IPA、2026年11月1日確認)

最終確認日:2026年11月1日 出典は記事の最後にまとめています。

目次
  1. G検定の次に取る資格は、何を基準に選べばいいですか?
  2. G検定の上位資格はありますか?
  3. 主な資格を一覧で比べると、どうなりますか?
  4. AIを自分で作りたい人は、次に何を受ければいいですか?
  5. データ分析の力を示したいなら、どの資格が合っていますか?
  6. 生成AIを業務で使う立場なら、どの資格がありますか?
  7. ITの基礎も固めるなら、ITパスポートと基本情報のどちらですか?
  8. クラウド各社のAI資格は、いま何が受けられますか?
  9. DX推進パスポートとは何ですか?
  10. 次の資格を決める前に、何を確かめておくといいですか?

G検定の次に取る資格は、何を基準に選べばいいですか?

合格したあとに何をしたいかで選びます。G検定はAIを事業に生かす側の知識を幅広く問う試験なので、次は「どの方向に深めるか」を1つ決めると候補が絞れます。このページでは、次の5つの方向に分けて整理します。

目的主な候補G検定とのつながり
AIを自分で作るE資格、Python 3 エンジニア認定試験、統計検定2級手法と数理・統計を、コードと計算まで深める
データ分析の力を示すDS検定 リテラシーレベル、統計検定データの扱い方と統計の読み方を広げる
生成AIを業務で使う生成AIパスポート生成AIの使い方とリスクへの備えに寄せる
ITの基礎を固めるITパスポート試験、基本情報技術者試験AI以外のIT・セキュリティ・経営の基礎を補う
クラウドでAIを使うAWS、Google Cloud、Microsoftの入門資格特定のクラウドのAIサービスに寄せる

この分け方は当サイトの整理で、主催者が示した順番ではありません。ここで挙げた資格の受験条件に、G検定の合格を求めるものは、確認した主催者のページにはありませんでした。ただし、E資格には別に認定プログラムの修了が必要です。

「G検定に似た資格」を探している場合も、この5つの方向から選べます。AIやデータの知識を、プログラムを書かずに幅広く問う点では、生成AIパスポート、DS検定 リテラシーレベル、AWSとGoogle Cloudの入門資格が、G検定と性格の近い試験です(当サイトの見方)。

合格証書の受け取りや履歴書への書き方は「G検定に合格したら」、G検定の知識を仕事で使う場面は「G検定は意味ないのか」にまとめています。

G検定の上位資格はありますか?

2026年11月1日に確認したJDLAのページには、「上位資格」と呼ばれている資格はありませんでした。よく名前が挙がるのは同じJDLAのE資格ですが、JDLAは2つを、育成を目指す人材の違い(ジェネラリストとエンジニア)として説明しています。

JDLAの「検定・資格概要」には、次のように書かれています。

当協会は、ディープラーニングに関する知識を有し、事業活用する人材(ジェネラリスト)と、ディープラーニングを実装する人材(エンジニア)の育成を目指します。

G検定は「ジェネラリスト検定」、E資格は「エンジニア資格」とも呼ばれます。「E資格とは」のページにも、「上位」という言葉は出てきません。

一方で、レベルの目安はあります。JDLAは、経済産業省が策定しIPAが改訂を続けている「ITスキル標準(ITSS)」で、G検定はレベル2、E資格はレベル3相当に位置付けられていると説明しています(JDLA「経済産業省やIPAが策定しているスキル標準について」)。このレベルで見ればE資格が一段上です。

ただし、E資格はG検定の続きとして受ける試験ではありません。受験資格は、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることで、G検定の合格は求められていません(JDLA「E資格とは」)。当サイトでは、E資格を「上位資格」ではなく、実装に進む人のための別の資格として扱います。範囲・費用・受ける順番の比較は「G検定とE資格の違い」にまとめています。

主な資格を一覧で比べると、どうなりますか?

形式も受験料も、資格によって大きく違います。次の表の数字は、各主催者のページで2026年11月1日に確認したものです。「対象」の列は、主催者の説明をもとに当サイトが短くまとめました。

資格主催・実施対象形式・受験料主催者のページ
E資格日本ディープラーニング協会(JDLA)ディープラーニングを実装する人多肢選択式100問程度・2時間、指定の試験会場。一般33,000円(税込)。別に認定プログラムの受講料E資格とは
Python 3 エンジニア認定基礎試験Pythonエンジニア育成推進協会Pythonの文法の基礎を身につけたい人選択式40問・60分、CBT(通年)。10,000円、学割5,000円(いずれも税別)基礎試験
Python 3 エンジニア認定データ分析試験Pythonエンジニア育成推進協会Pythonでデータ分析の基礎を学びたい人選択式40問、CBT(通年)。10,000円、学割5,000円(いずれも税別)データ分析試験
統計検定2級統計質保証推進協会(日本統計学会が認定)大学の基礎課程レベルの統計を身につけたい人4〜5肢選択35問程度・90分、CBT。一般7,000円、学割5,000円(税込)統計検定2級
統計検定 データサイエンス基礎統計質保証推進協会(日本統計学会が認定)実際のデータをExcelで分析する力を示したい人Excelで処理して答える小問45問程度・90分、CBT。一般7,000円、学割5,000円(税込)DS基礎
データサイエンティスト検定 リテラシーレベル(DS検定)データサイエンティスト協会データサイエンティストの初学者、目指すビジネスパーソン選択式100問・1時間40分、CBT。一般10,000円、学生5,000円(税抜)DS検定★とは
生成AIパスポート生成AI活用普及協会(GUGA)。運営・実施は株式会社DAILAI初心者(生成AIのリスクを防ぐリテラシーを身につけたい人)60問・60分、IBT(オンライン)。一般11,000円、学生はその半額(いずれも税込)試験概要
ITパスポート試験情報処理推進機構(IPA)、国家試験ITを使って仕事をする社会人と、これから社会人になる人四肢択一100問・2時間、CBT。7,500円(税込)ITパスポート試験
基本情報技術者試験情報処理推進機構(IPA)、国家試験ITのサービスやシステムを作る人科目A(60問・90分)と科目B(20問・1時間40分)、CBT。7,500円(税込)基本情報技術者試験

G検定は知識問題(多肢選択式)で、受験料は一般13,200円(税込)、学生5,500円(税込)です。クラウド各社の資格は、このページの後半で別に比べています。

AIを自分で作りたい人は、次に何を受ければいいですか?

実装を目指すならE資格がゴールになり、その前にPythonと統計を固めておくと進めやすくなります。これは当サイトの考えで、JDLAが受験の順番を示しているわけではありません。

G検定とE資格では、扱う深さも違います(当サイトの見方)。G検定では手法の名前と違いを問われますが、E資格では数式とPythonのコードまで扱います。E資格では、ソースコードを含む問題が、Pythonで書いたものやフレームワークを使ったもので出題されます(JDLA「E資格とは」)。その手前で役に立つのが、次の2つの試験です。

  • Python 3 エンジニア認定試験:基礎試験は「文法基礎を問う試験」です。データ分析試験は、40問のうち27問がNumPy、pandas、Matplotlib、scikit-learnの4つのライブラリから出ます(Pythonエンジニア育成推進協会)。どちらも通年で、全国のテストセンターで受けられます。
  • 統計検定2級:大学の基礎課程で学ぶ統計の習得度を問う検定です。区間推定、仮説検定(p値、2種類の過誤)、カイ二乗検定、回帰分析までが範囲です。合格水準は100点満点で60点以上です(統計検定「統計検定2級」)。

G検定のシラバスの技術分野 項目37「AIに必要な数理・統計知識」では、帰無仮説、正規分布、相関係数などがキーワードに並びます。統計検定2級は、これらを計算して判断するところまで扱います。G検定で数理・統計が得意だった人には、つなげやすい試験です(当サイトの見方)。

当サイトが考える順番の例は次のとおりです。

  1. Python 3 エンジニア認定基礎試験で、文法を固める。
  2. データ分析試験か統計検定2級で、データの扱い方と統計を固める。
  3. JDLA認定プログラムを受講し、修了から2年以内にE資格を受ける。

E資格の2027年の日程は、第1回が2月19日〜21日(申込は2026年12月1日から)、第2回が8月27日〜29日です(JDLA「E資格とは」、2026年11月1日確認)。認定プログラムの修了が必要なので、受けたい回から逆算して講座を選びます。

データ分析の力を示したいなら、どの資格が合っていますか?

ビジネスでデータを扱う立場を示したいならDS検定 リテラシーレベル、統計そのものを深めたいなら統計検定が合っています(当サイトの見方)。

DS検定 リテラシーレベルの範囲は、データサイエンティスト協会のスキルチェックリストのうち「基盤」「データサイエンス」「データエンジニアリング」「価値創造」の見習いレベル(★1)と、数理・データサイエンス・AI教育のリテラシーレベルのモデルカリキュラムを合わせたものです。対象には、データサイエンティストの初学者や、これから目指すビジネスパーソンが挙がっています(データサイエンティスト協会「DS検定★とは」)。

日程には注意が必要です。第14回の試験期間は2026年11月7日〜22日の予定で、個人申込は10月23日に締め切られています。第15回以降は「決定次第、更新します」とされています(2026年11月1日確認)。

統計検定は、1級から4級までと、調査士系、データサイエンス系を合わせて10種類あり、1級以外はCBT方式です(統計検定「統計検定とは」「試験要項」)。データサイエンス基礎は、実際のデータセットを試験画面のExcelで処理して答える形式で、電卓は持ち込めません。

G検定でも、モデルの評価指標(技術分野 項目10)や数理・統計(項目37)を学んでいます。データ分析系の資格では、この部分をデータの前処理や集計の手順まで広げることになります。

生成AIを業務で使う立場なら、どの資格がありますか?

個人で受けられる試験には、たとえば生成AIパスポートや、Google Cloudの「Generative AI Leader」があります。JDLAが行っていた生成AIのミニテスト「Generative AI Test」は、2026年11月1日に確認したページに「試験終了に伴い、次回試験の開催はございません。」とあり、次の回は予定されていません。

生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)の試験で、試験の運営・実施は株式会社DAILが担当しています。オンライン(IBT方式)で年5回(2・4・6・8・10月)行われ、各回の受験期間内に好きな時間に受けられます。2027年2月試験の申込は1月31日までです(GUGA「試験概要」、2026年11月1日確認)。範囲の重なりや、2027年2月試験からのシラバス改訂は「G検定と生成AIパスポートの違い」で比べています。

JDLAには「C認証」という制度もありますが、これは個人の資格ではありません。企業や自治体のAIガバナンスの体制を、JDLAが第三者として認証する制度です(JDLA「C認証」)。

Generative AI Leaderの形式と受験料は、次の章の表で比べています。

ITの基礎も固めるなら、ITパスポートと基本情報のどちらですか?

ITを使う側の基礎を固めるならITパスポート試験、システムを作る側に進むなら基本情報技術者試験が目的に合っています。IPAは、ITパスポート試験の対象を「職業人及びこれから職業人となる者」、基本情報技術者試験の対象を「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材」としています(IPA)。

どちらも経済産業省が認定する国家試験「情報処理技術者試験」の1つで、CBT方式で随時行われ、受験手数料は7,500円(税込)です(IPA「試験の概要」「スケジュール、手数料など」)。ただし、2026年11月から2027年にかけて、受ける時期に注意が要ります。

  • 試験の休止:IPAは、システムの入れ替えのため、ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験のCBT方式の試験を、2026年12月28日以降に休止する予定としています。会場によってはそれより前に休止する場合があり、再開時期は決まり次第知らせるとしています。
  • 新しい試験制度:IPAは2027年度から新しい試験制度に移る予定です。ITパスポート試験は2027年度春頃から、出題分野が「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に再整理される予定です。
  • 新設予定の試験:「データマネジメント試験(仮称)」が、ITパスポート試験の次のステップの試験として、2027年度夏頃から秋頃に始まる予定です。同じ時期に、「プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(仮称)」なども新設される予定です。

新しい制度の内容は、IPAが「現時点での検討状況」として公表したもので、変わる場合があります(IPA、2026年11月1日確認)。G検定との範囲や難しさの比較は「G検定とITパスポートの違い」にまとめています。

クラウド各社のAI資格は、いま何が受けられますか?

入門向けでは、AWS Certified AI Practitioner、Google CloudのGenerative AI Leader、MicrosoftのAzure AI Fundamentals(試験AI-901)が、2026年11月1日時点で受けられます。どれも日本語で受験できます。仕事で使うクラウドが決まっている人に向く資格です(当サイトの見方)。

資格対象(主催者の説明から要約)形式・受験料主催者のページ
AWS Certified AI PractitionerAWSでのAI/MLの概念と生成AIの基礎知識を確かめたい人65問・90分、テストセンターかオンライン。100 USD(日本円では15,000円。税が加わる場合あり)AWS
Google Cloud Generative AI Leader技術経験の有無を問わず、あらゆる職務の人50〜60問・90分、オンラインかテストセンター。99ドル(税別)。有効期間3年Google Cloud
Microsoft Azure AI Fundamentals(AI-901)AIソリューション開発のキャリアを始める人。Pythonの構文の知識も必要価格は受験する国・地域によって決まる(税別)Microsoft Learn

表の内容は、各社のページで2026年11月1日に確認したものです。

古い記事を参考にするときは、資格の入れ替わりに気をつけてください。

  • AWS Certified Machine Learning - Specialtyは、2026年3月31日が最後の受験日でした(AWS)。
  • MicrosoftのAI-900は2026年6月30日に廃止され、Azure AI Fundamentalsを取るにはAI-901に合格する必要があります(Microsoft Learn)。
  • AWSのMachine Learning Engineer - Associateは改訂版(MLA-C02)への移行中です。日本語の現行版(MLA-C01)は、MLA-C02が一般提供されるまで受けられます(AWS、2026年11月1日確認)。

エンジニア向けの資格は、実務経験のある人を想定しています。たとえばGoogle CloudのProfessional Machine Learning Engineerは、望ましい経験として、3年以上の業界経験(うちGoogle Cloudでのソリューションの設計と管理が1年以上)を挙げています。

DX推進パスポートとは何ですか?

デジタルリテラシー協議会が、ITパスポート試験、DS検定 リテラシーレベル、G検定の3つの合格数に応じて発行するデジタルバッジです。1つの合格で「DX推進パスポート1」、2つで「2」、3つすべてで「3」が発行されます(デジタルリテラシー協議会「DX推進パスポート」、2026年11月1日確認)。

G検定に合格していれば、いま「1」を申請できます。協議会の案内による主な点は次のとおりです。

  • 申請に費用はかからず、申請から発行までは1か月程度かかる。
  • 有効期限はない。パスポートには発行年が記載される。
  • ITパスポート試験は、2021年4月以降の試験の合格者が対象。
  • E資格や基本情報技術者試験など、3試験以外の合格では発行されない。
  • 3試験の合格を公的に証明するものではない。証明が必要なときは、各試験の合格証書などを示す。

当サイトの見方では、3つそろえることを目標にすると、IT・データ・AIの基礎を一通り押さえる道筋になります。IT基礎とデータ分析の方向を選ぶ人には、目安として使いやすい制度です。

次の資格を決める前に、何を確かめておくといいですか?

G検定のどの分野が得意だったかと、受けたい試験の日程です。

結果の通知に分野ごとの得点率が載っていれば、それが手がかりになります(「G検定の合格発表と結果の確認」)。数理・統計や技術の分野が得意だった人は実装やデータ分析の方向、法律・倫理や社会実装に関心がある人は生成AIの活用やIT基礎の方向が、つなげやすい選び方です(当サイトの見方)。

日程は、2026年11月1日時点で次の点を押さえておくと計画が立てやすくなります。

  • E資格:2027年第1回の申込は2026年12月1日から。
  • 生成AIパスポート:2027年2月試験の申込は1月31日まで。
  • ITパスポート試験・基本情報技術者試験:2026年12月28日以降に休止の予定。
  • DS検定 リテラシーレベル:第15回以降の日程は未発表。

これからG検定を受ける人は、G検定を先に受けておくと、次の資格で重なる部分を復習だけで済ませやすくなります(当サイトの考え)。次回の2026年第6回(G2026#6)は、オンライン試験が2026年11月6日(金)16:00・2026年11月7日(土)13:00から(会場試験はありません)です。個人申込の期間は2026年9月11日から2026年10月29日までです。

いまの知識で分野ごとにどれくらい解けるかは、実力診断で確かめられます。8つの区分ごとの正答率がわかるので、合格したあとに次の方向を決める材料にも使えます。

次にやること

何から始めるか迷ったら、分野ごとの正答率を先に見ておくと順番を決めやすくなります。

出典

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未 公開日:2026年11月1日 最終更新日:2026年11月1日 最終確認日:2026年11月1日 (2026年11月1日時点の情報にもとづく)

試験の日程や受験料は変わることがあります。最新の情報はJDLAの公式サイトで確認してください。誤りを報告・改訂履歴

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