ある機械メーカーは、自社の設備の稼働データを使った異常検知の研究を進めるため、大学の研究室と共同研究契約を結ぶことにした。この産学連携の進め方として、最も適切なものを1つ選べ。
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解説
正解 B
この問題の論点:産学連携の共同研究の取り決め
ポイント
産学連携では、成果の帰属・公表の扱い・役割の分担を研究の開始前に取り決めます。大学と企業では、成果に求めるものが違うためです。
選択肢ごとの解説
- A
不適切
成果の帰属の考え方や使える範囲は、研究を始める前に契約で決めておくのが基本です。何も決めずに成果が出てから協議すると、利害が対立しやすく、事業化が遅れる原因になります。
- B
適切 正解
大学の研究者は、成果を論文や学会で発表することが一般的です。企業にはノウハウとして守りたい情報もあるため、公表の範囲や時期、公表前に企業へ内容を知らせる手続きを事前に決めておきます。
- C
不適切
大学の役割は主に研究です。成果を製品に組み込む開発や出荷後の保守は、事業を行う企業が担うのが通常です。役割の分担を誤ると、製品化の段階で担い手がいなくなります。
- D
不適切
大学の研究者とも、契約で秘密保持の義務を定められます。データの利用目的や秘密保持の範囲、研究終了後の返却や消去の方法を決めたうえで、研究に必要なデータを提供します。
試験での狙われ方
産学連携やオープン・イノベーションでは、立場の違う相手と何を事前に取り決めておくかに注目すると、選択肢を見分けやすくなります。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (技術分野 項目35 AIプロジェクトの進め方)
- 文部科学省「大学等における知的財産マネジメント事例に学ぶ共同研究等成果の取扱の在り方に関する調査研究~さくらツールの提供~」
- 文部科学省 さくらツール「総論」 ((3)「さくらツール」策定にあたっての基本的な考え方、各類型の成果の公表に関する解説)