人材紹介会社のQ社は、求職者の経歴と求人の条件を照合して候補者を推薦するAIを開発している。Q社が行う倫理アセスメントの進め方として、最も不適切なものを1つ選べ。
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解説
正解 D
この問題の論点:倫理アセスメントの進め方
ポイント
倫理アセスメントは法令遵守の確認にとどまらず、影響を受ける人の視点から、設計段階以降も継続して行います。
選択肢ごとの解説
- A
適切
倫理的な問題は、設計を固めた後では直しにくくなります。AI事業者ガイドラインの別添も、設計段階、開発段階、利用開始前、利用開始後などの適切な段階に、リスクを評価するプロセスを組み込むことを期待しています。
- B
適切
開発者だけでは、自分たちの前提や偏りに気づきにくくなります。ガイドラインの別添も、評価に開発・利用に直接関わっていない者が加わることを期待しています。多様な背景をもつメンバーが加わるダイバーシティの確保も、見落としを減らします。
- C
適切
倫理アセスメントでは、AIを使う人だけでなく、判断の影響を受ける人の視点が欠かせません。採用に関わるAIは人の機会を左右するため、差別やプライバシーへの影響を重点的に確認します。
- D
不適切 正解
法令遵守は最低限の条件にすぎません。法令に定めがなくても、特定の人を不利にする影響や、社会に受け入れられない使い方は起こりえます。倫理アセスメントは、こうした法令の外側のリスクも対象にします。
補足
AI事業者ガイドラインの別添は、AIガバナンス・ゴールからの乖離を評価する際、乖離があることだけを理由に開発や利用を恣意的に不可とするのは適当でないとしています。評価は改善のきっかけです。リスクの大きさや発生頻度を踏まえて受容できるかを判断し、必要な対策を講じます。
試験での狙われ方
倫理アセスメントの実施時期、評価する人の構成、対象とするリスクの範囲を、事例に当てはめて問われやすい論点です。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (法律・倫理分野 項目18 AIガバナンス)
- 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)別添」(2026年3月31日) (別添2 A. 行動目標3-1【ゴール及び乖離の評価、並びに乖離対応の必須化】)