AIの利用に関する次の事例のうち、主に人間の自律性の観点から問題となるものとして、最も適切なものを1つ選べ。
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解説
正解 A
この問題の論点:人間の自律性が問われる事例
ポイント
人間の自律性は、人が自分の意思で判断し選択できることです。気づかない形で意思決定を操作するAIはこれを損ないます。
選択肢ごとの解説
- A
適切 正解
人間の自律性とは、人が自分の意思で判断し選択できることです。本人が気づかない形で意思決定を操作するAIはこれを損ないます。AI事業者ガイドラインも、意思決定や感情を不当に操作するAIの開発・提供・利用を行わないよう求めています。
- B
不適切
これは主にインクルージョン(包摂性)の問題です。一部の人がAIの恩恵から取り残されないよう、アクセシビリティの確保や、窓口などの代替手段を用意することが求められます。
- C
不適切
これは主に死者への敬意の問題です。故人は自分の姿や声の使われ方に同意も反論もできないため、遺族の意向の確認や、生前の考えに反する使い方を避ける配慮が求められます。
- D
不適切
これは主に環境保護の問題です。学習や推論で消費する電力は、電源によっては温室効果ガスの排出につながり、気候変動に影響します。モデルの軽量化などで負荷を抑えることが求められます。
補足
AI事業者ガイドラインは、自動化バイアスなどAIへの過度な依存や、フィルターバブルのように本来得られるはずの選択肢が知らないうちに狭められることにも注意を払うよう求めています。どちらも、人が自分で判断する力や機会を弱めるという点で、人間の自律性に関わる問題です。
試験での狙われ方
インクルージョン、死者への敬意、環境保護など、ほかの価値と事例を対応させて区別させる形で問われやすい論点です。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (法律・倫理分野 項目17 その他の重要な価値)
- 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」(2026年3月31日) (第2部C「共通の指針」1)人間中心 ①人間の尊厳及び個人の自律、②AIによる意思決定・感情の操作等への留意、④多様性・包摂性の確保、⑥持続可能性の確保)