AIの透明性を高める文書化の取組に関する次の文の( ア )( イ )に入る語の組み合わせとして、最も適切なものを1つ選べ。( ア )は、データセットを作った動機、構成、収集の過程、推奨される用途などを記録する文書である。( イ )は、学習済みモデルの想定する用途、評価の条件、属性ごとの性能、限界などをまとめる文書である。
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解説
正解 A
この問題の論点:データシートとモデルカード
ポイント
データセットの来歴はデータシート、モデルの用途・性能・限界はモデルカードにまとめると、利用する側が適否を判断しやすくなります。
選択肢ごとの解説
- A
適切 正解
データシートは、電子部品に添付される仕様書になぞらえて、データセットの来歴や中身を記録する提案です。モデルカードは、属性ごとの評価を含めてモデルの性能を示し、適さない用途での利用を防ぐための提案です。
- B
不適切
組み合わせが逆です。データセットの作成の動機や収集の過程を記録するのがデータシート、学習済みモデルの用途や性能、限界をまとめるのがモデルカードです。
- C
不適切
(ア)は正しいですが、(イ)が誤りです。SBOMは、ソフトウェアを構成する部品やライブラリとそのバージョンなどの一覧で、脆弱性やライセンスの管理に使います。モデルの性能や限界をまとめる文書ではありません。
- D
不適切
(イ)は正しいですが、(ア)が誤りです。利用規約は、サービスの利用条件を提供者と利用者の間で定めるものです。データセットの作成の動機や収集の過程を記録する文書ではありません。
補足
AI事業者ガイドラインの別添も、食品の成分表示になぞらえてAIモデルの性能を表示するモデルカードの提案に触れています。こうした文書は、データの来歴や、想定外の用途で使うことのリスクを、開発者以外の関係者が確かめる手がかりになります。
試験での狙われ方
データセットとモデルのどちらについての文書かを、記載する項目から見分けさせる形が考えられます。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (法律・倫理分野 項目13 透明性)
- Gebru et al., Datasheets for Datasets (2018)
- Mitchell et al., Model Cards for Model Reporting (2018)
- 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)別添」(2026年3月31日) (別添2 行動目標3-3-1 実践例ⅰ(モデルカードの提案))