人材紹介会社のS社は、応募書類の評価を補助するAIの導入にあたり、次の取組を予定している。(ア)応募者に、選考の一部でAIを使うことと、AIが評価に使う項目を知らせる。(イ)不採用となった応募者から求めがあれば、その応募者の評価に大きく影響した項目を示す。(ウ)AIの評価に問題が生じた場合の責任者と問い合わせ窓口を定め、公表する。(ア)〜(ウ)が主に対応する考え方の組み合わせとして、最も適切なものを1つ選べ。
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解説
正解 A
この問題の論点:透明性・説明可能性・アカウンタビリティ
ポイント
情報を提供するのが透明性、判断の根拠を示すのが説明可能性、責任を負い、そのための体制を整えるのがアカウンタビリティです。
選択肢ごとの解説
- A
適切 正解
AIを使う事実や評価項目を知らせるのは透明性、個々の判断の根拠を示すのは説明可能性、責任者を置いて責任を負える体制を整えるのはアカウンタビリティの取組です。
- B
不適切
(ア)は情報を提供する取組なので透明性に当たります。(ウ)の責任者の設定は、判断の根拠を示す説明可能性ではなく、責任を負う体制づくりであるアカウンタビリティの取組です。
- C
不適切
(ア)はAIを使っているという事実を知らせるもので、個々の判断の根拠を示す説明可能性ではありません。特定の応募者について評価の根拠を示す(イ)こそが、説明可能性の取組です。
- D
不適切
(ア)は正しいですが、(イ)と(ウ)が入れ替わっています。判断の根拠を示すのは説明可能性で、責任者や窓口を定めて責任を負える状態にするのがアカウンタビリティです。
補足
AI事業者ガイドラインは、情報の開示を「透明性」として扱い、アカウンタビリティを、AIに関する事実上・法律上の責任を負うことと、その責任を負うための前提条件を整えることの概念としています。説明可能性・解釈可能性の向上は、透明性の指針の中に位置づけられています。
試験での狙われ方
透明性、説明可能性、アカウンタビリティの違いを、具体的な取組と対応づけさせる形が考えられます。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (法律・倫理分野 項目13 透明性)
- 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」(2026年3月31日) (第2部C 6)透明性 ②④、7)アカウンタビリティ ③責任者の明示(脚注44))