部品メーカーのM社では人手不足が深刻になり、熟練検査員が目視で行ってきた外観検査にAIを導入することにした。AIとの協働を進めながら、スキルの喪失に備える進め方として、最も適切なものを1つ選べ。
正解と解説を見る
解説
正解 A
この問題の論点:AI導入とスキルの喪失
ポイント
AIとの協働では、人が判断する役割と学ぶ機会を意図して残すことで、スキルの喪失を防ぎます。
選択肢ごとの解説
- A
適切 正解
AIが苦手な場面を人が担う役割分担は、AIとの協働の典型です。人が判断する機会と教育を残しておくと、AIの誤りに気づけるうえ、再学習に必要な正解ラベルを付ける力も保てます。
- B
不適切
技能を持つ人がいなくなると、AIの見逃しに気づけず、製品や工程が変わったときにAIを検証・改善することもできなくなります。AIに任せきりにした結果として起きるのが、スキルの喪失です。
- C
不適切
これでは技能は保てても、人手不足を補うという導入の目的を果たせません。AIを使わないことで技能を守るのではなく、役割を分けたうえで、人が判断する機会を意図して残すことが求められます。
- D
不適切
スキルの喪失には、身につけた技能が衰えることに加え、AIに頼るあまり若手が技能を習得する機会そのものを失うことも含まれます。若手にこそ、意図して学ぶ機会を設ける必要があります。
試験での狙われ方
AIの導入で人の技能がどう変わるか、労働力不足への対応とどう両立させるかを、事例に当てはめて問われやすい論点です。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (法律・倫理分野 項目16 労働政策)
- 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」(2026年3月31日) (第2部C「共通の指針」1)人間中心 ②(AIへの過度な依存)、8)教育・リテラシー ②教育・リスキリング)