ある物流企業は、荷物の画像から破損の有無を判定するモデルを開発した。このモデルをクラウド上に置き、倉庫の端末や取引先のシステムからWeb API経由で使えるようにする計画である。この計画に関する説明として、最も不適切なものを1つ選べ。
正解と解説を見る
解説
正解 C
この問題の論点:Web APIとクラウドでの提供
ポイント
Web APIで提供すると、モデルを利用側から切り離せます。クラウドでも、利用者側の設定は利用者の責任として管理します。
選択肢ごとの解説
- A
適切
Web APIは、決められた形式でリクエストを送ると結果を返す窓口です。モデルはサーバー側で動くため、利用する端末やシステムは、使う言語や環境を問わずHTTPで呼び出すだけで済みます。
- B
適切
必要な分だけ計算資源を借り、需要に応じて素早く増減できることは、クラウドの基本的な特徴です。自社でサーバーを買う場合と比べて、初期投資を抑えて小さく始めやすくなります。
- C
不適切 正解
クラウドでは、事業者と利用者が責任を分担します(責任共有モデル)。利用者のアカウントやアクセス権限、データの公開範囲などは利用者が設定する範囲です。設定の不備から情報が漏れる事案も起きています。
- D
適切
Web APIで提供すると、利用する側はAPIの仕様だけに依存し、モデルの内部とは切り離されます。仕様を保てば、再学習したモデルへの入れ替えをサーバー側だけで行えるため、運用中の更新がしやすくなります。
試験での狙われ方
クラウドやWeb APIの利点と、利用者が担う責任を取り違えた選択肢の形で問われやすい論点です。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (技術分野 項目35 AIプロジェクトの進め方)
- NIST SP 800-145, The NIST Definition of Cloud Computing (2011)
- 総務省「クラウドサービス利用・提供における適切な設定のためのガイドライン」の概要(令和4年10月) (クラウドサービス事業者とクラウドサービス利用者の責任と役割)