社会の分断につながるとされる情報環境の問題のうち、エコーチェンバーの例として、最も適切なものを1つ選べ。
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解説
正解 A
この問題の論点:フィルターバブルとエコーチェンバー
ポイント
人どうしの意見の反響で考えが強まるのがエコーチェンバー、アルゴリズムによる情報の選別で隔てられるのがフィルターバブルです。
選択肢ごとの解説
- A
適切 正解
エコーチェンバーは、似た考えの人が集まる閉じた場で同じ意見が反響し合い、その意見が正しいという確信が強まる現象です。異なる意見に触れる機会が減り、考えが極端になりやすくなります。
- B
不適切
これはフィルターバブルの例です。推薦アルゴリズムによる個人化で、好みに合う情報ばかりが表示され、合わない情報から隔てられます。人どうしの意見の反響ではなく、情報の選別が原因です。
- C
不適切
これはアテンション・エコノミーの例です。人々の関心や注目が経済的な価値をもち、それを奪い合う構造を指します。注目の獲得を目的とした推薦の話で、意見の反響による強化を述べたものではありません。
- D
不適切
これは生成AIによるフェイクニュースの拡散の例です。エコーチェンバーの中では訂正情報が届きにくく、偽情報が広がりやすくなるという関係はありますが、現象としては別のものです。
補足
フィルターバブルとエコーチェンバーは、別々に起きるとは限りません。推薦アルゴリズムが似た意見の投稿や利用者どうしを結びつけると、両者が重なって働くこともあります。AI事業者ガイドラインは、どちらも人間がもともともつ傾向とネットメディアの特性の相互作用による現象として挙げています。そのうえで、フィルターバブルに代表される情報や価値観の傾斜を助長するようなAIの活用に注意を払うよう求めています。
試験での狙われ方
具体的な場面がフィルターバブル、エコーチェンバー、フェイクニュースのどれに当たるかを見分けさせる形や、民主主義への影響と結びつける形が考えられます。
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (法律・倫理分野 項目14 民主主義)
- 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」(2026年3月31日) (第2部C 1)人間中心 ②AIによる意思決定・感情の操作等への留意(脚注25))
- 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)別添」(2026年3月31日) (別添1 B. AIによる便益/リスク(フィルターバブル及びエコーチェンバー現象))