要点まとめ・第4章 ディープラーニングの概要
正則化(シラバス 技術14)
キーワード7語 練習問題7問 最終確認日 2026年10月30日
作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未
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学習目標
学習データに合わせすぎる過学習を抑えるため、誤差関数に重みに応じた罰則を加える正則化と、学習中にユニットをランダムに無効にするドロップアウトの考え方を理解し、L0・L1・L2正則化の違いと、L1・L2正則化を線形回帰に加えたラッソ回帰・リッジ回帰の性質を説明できるようにします。
要点
正則化の考え方
正則化は、モデルが学習データに合わせすぎる過学習を防ぐ工夫です。代表的な方法は、誤差関数に「重みの大きさに応じた罰則」を足すことです。
新しい誤差 = 元の誤差 + λ × 罰則項
過学習したモデルでは、一部の重みが極端に大きくなり、データの細かなノイズにまで反応していることがあります。罰則で重みを抑えると、入力が少し変わっても出力が大きく揺れない、なめらかなモデルになります。
λ(ラムダ)は罰則の強さを決めるハイパーパラメータです。小さすぎると効果が薄く、大きすぎるとモデルが単純になりすぎて未学習になります。検証用データの成績を見ながら決めます。
L0・L1・L2正則化の違い
| 種類 | 罰則項 | 重みへの効果 | 線形回帰に加えると |
|---|---|---|---|
| L0正則化 | 0でない重みの個数 | 使う重みの数を直接減らす | 最良部分集合選択に近い |
| L1正則化 | 重みの絶対値の和 | 一部の重みをちょうど0にする | ラッソ回帰 |
| L2正則化 | 重みの2乗の和 | 重み全体を小さくする(0にはなりにくい) | リッジ回帰 |
- L0正則化:0でない重みを数えて罰します。不要な特徴量を減らす目的にはいちばん素直です。ただし、どの重みを0にするかの組み合わせを調べる必要があり、特徴量が多いと計算が非常に難しくなります。
- L1正則化:予測への影響が小さい重みはちょうど0になり、残った特徴量だけを使うモデルになります。学習と同時に特徴量を選べるので、L0正則化の代わりとしても使われます。
- L2正則化:大きな重みほど強く縮めますが、ちょうど0にはなりにくく、すべての特徴量を少しずつ使うモデルになります。ニューラルネットワークでは荷重減衰(weight decay)とも呼ばれます。
ラッソ回帰とリッジ回帰
どちらも、線形回帰の誤差に罰則を足したモデルです。
- ラッソ回帰(L1):たとえば店舗データの100項目から月の売上を予測するとき、影響の大きい一部の項目だけに係数が残りやすくなります。どの項目が効いているかを説明しやすいモデルになります。
- リッジ回帰(L2):項目どうしの相関が強いときでも係数が極端な値になりにくく、予測が安定します。
ドロップアウト
ニューラルネットワークでよく使われる正則化の手法です。学習中、データを入れるたびに、ユニットの一部を決められた確率でランダムに無効にします。特定のユニットの組み合わせに頼れなくなるため、各ユニットが単独でも役立つ特徴を学ぶようになります。毎回違う小さなネットワークを学習していると見なせるので、複数のモデルを平均するアンサンブル学習に近い効果があると説明されます。推論時はすべてのユニットを使い、出力の大きさを学習時とそろえます。
正則化に近い効果をもつ工夫
罰則を足す方法以外にも、過学習を抑える工夫があります。検証用データの誤差が悪化し始めたら学習を止める早期終了、データを水増しするデータ拡張などです。これらは別の中項目で扱います。
つまずきやすい点
- ラッソ回帰はL1正則化、リッジ回帰はL2正則化を線形回帰に加えたもので、名前と罰則の組み合わせを取り違えやすい点
- L1正則化は一部の重みをちょうど0にして使う特徴量を絞り、L2正則化は重み全体を小さくするがちょうど0にはしにくい点
- ドロップアウトでユニットを無効にするのは学習中だけで、推論時はすべてのユニットを使う点
- 正則化の強さを決める係数を大きくしすぎると、必要な重みまで抑えられて未学習(学習不足)になる点
シラバスのキーワード
シラバス第1.4版に載っている語をすべて並べています。色のついた語は用語集で解説しています。「2問」などの数字は、その語を扱う練習問題の数です。
- L0正則化 練習問題1問
- L1正則化 練習問題5問
- L2正則化 練習問題6問
- 正則化 練習問題7問
- ドロップアウト 練習問題2問
- ラッソ回帰 練習問題2問
- リッジ回帰 練習問題3問
練習問題
- #0040 特徴量を絞り込む正則化 難易度 標準・単一選択 未回答 付箋
- #0041 ドロップアウトの仕組み 難易度 基礎・単一選択 未回答 付箋
- #0167 L1・L2罰則項の計算 難易度 基礎・組合せ 未回答 付箋
- #0168 相関の強い変数と正則化回帰 難易度 標準・単一選択 未回答 付箋
- #0358 リッジ回帰の偏りとばらつき 難易度 標準・単一選択 未回答 付箋
- #0359 L2正則化による重みの更新 難易度 応用・単一選択 未回答 付箋
- #0360 正則化と正規化の区別 難易度 基礎・単一選択 未回答 付箋
復習の時期が来た問題と、まだ解いていない問題から順に出題します。
混同しやすい用語
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出典
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (技術分野 項目14 正則化)
- Ian Goodfellow, Yoshua Bengio, Aaron Courville, Deep Learning, MIT Press (2016) (7章 Regularization for Deep Learning)
- Robert Tibshirani, Regression Shrinkage and Selection via the Lasso, Journal of the Royal Statistical Society Series B 58(1), 267–288 (1996)
- Arthur E. Hoerl, Robert W. Kennard, Ridge Regression: Biased Estimation for Nonorthogonal Problems, Technometrics 12(1), 55–67 (1970)
- Nitish Srivastava, Geoffrey Hinton, Alex Krizhevsky, Ilya Sutskever, Ruslan Salakhutdinov, Dropout: A Simple Way to Prevent Neural Networks from Overfitting, JMLR 15, 1929–1958 (2014)