AI用語集・ディープラーニングの要素技術

教師強制とは

きょうしきょうせいteacher forcing

別名:Teacher Forcing、ティーチャーフォーシング

  • シラバス 技術22
  • ◯×チェック3問
  • 練習問題3問

最終更新日:作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未出典

1行定義

教師強制とは、系列を生成するモデルの学習で、各時刻の入力に、前の時刻のモデルの出力ではなく正解の値を与える学習方法のことです。

くわしく

教師強制(teacher forcing)は、文章や時系列を1つずつ生成するモデルを学習させるときの方法です。RNNの学習法として古くから知られ、1986年のJordanの研究(ジョルダンネットワーク)や、1989年のWilliamsとZipserの論文でも使われています。

しくみ

文章を生成するモデルは、前の時刻に出した単語を次の時刻の入力にして、1語ずつ文を作ります。学習のときにも同じことをすると、序盤のモデルは誤った単語を出し、その誤りを入力にして次の単語を予測することになります。誤りが積み重なり、学習がなかなか進みません。

教師強制では、次の時刻の入力として、モデルが出した単語ではなく正解の単語を与えます。正解が「今日は」「いい」「天気」なら、モデルが2語目を間違えても、3語目を予測するときには正解の「いい」を入力します。各時刻の予測が正しい文脈から出発するので、学習が安定して速く進みます。

さらに、全時刻の入力が最初からわかるので、Transformerのデコーダのように時刻をまとめて並列に計算できる構造では、学習を大きく速められます。

弱点と対策

推論のときには正解がないので、モデルは自分の出力を次の入力にします。学習中に「自分の誤りを入力として受け取る」経験をしていないため、途中で1語誤ると、その後の生成が崩れやすくなります。この学習時と推論時のずれは、exposure biasと呼ばれます。

対策として、学習が進むにつれて、正解の代わりにモデル自身の出力を入力に使う割合を増やすScheduled Samplingが提案されています。

覚え方

「教師(正解)が、答えを強制的に次の入力へ差し込む」と覚えます。

G検定での出題

出題のされ方

学習時に前の時刻の正解を入力に使うしくみ、学習が安定して速く進む利点、推論時には正解がないため学習時と条件がずれる欠点と、その対策が問われます。

混同しやすい用語

用語意味
教師強制このページの用語系列を生成するモデルの学習で、各時刻の入力に、前の時刻のモデルの出力ではなく正解の値を与える学習方法
BPTTRNNを時刻ごとに展開して1つの深いネットワークとみなし、誤差逆伝播法で時間をさかのぼりながら勾配を計算する学習方法

◯×チェック

3問

次の文が正しいか、誤りかを選んでください。

  1. 教師強制で学習したモデルでも、推論時には各時刻の入力として、前の時刻に自分が出力した値を使う。

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    答え ◯ 正しい

    推論時には正解がわからないため、自分の出力を次の入力にするしかありません。この学習時と推論時の条件の違いが、教師強制の弱点につながります。

  2. Scheduled Samplingは、学習の初めは正解を入力に使い、学習が進むにつれてモデル自身の出力を入力に使う割合を増やしていく方法である。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    学習時と推論時の条件の差を少しずつ縮める工夫です。最初から自分の出力だけを使うと、学習の序盤は誤った入力ばかりになり、学習が進みにくくなります。

  3. 教師強制の考え方はRNNにしか適用できず、Transformerのデコーダの学習には使われない。

    答えを見る

    答え × 誤り

    Transformerのデコーダも、学習時は正解の系列を1つずらして入力し、マスクで未来の単語を見えなくして全時刻を一度に学習します。これも教師強制の考え方です。

この用語の練習問題

3問
  1. #0056エルマン型とジョルダン型RNN難易度 基礎・組合せ未回答
  2. #0057双方向RNNの適用条件難易度 応用・単一選択未回答
  3. #0189教師強制と推論時のずれ難易度 応用・単一選択未回答

出典

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未 最終確認日: 対応シラバス:シラバス第1.4版 技術22

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