AI用語集・ディープラーニングの要素技術

ゲート機構とは

げーときこうgating mechanism

別名:ゲート、ゲーティング

  • シラバス 技術22
  • ◯×チェック3問
  • 練習問題2問

最終更新日:作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未出典

1行定義

ゲート機構とは、0から1の値をとるゲートを情報に掛け合わせ、どの情報をどれだけ通すかを入力に応じて調整する、LSTMやGRUの中心となる仕組みのことです。

くわしく

ゲート機構は、ニューラルネットワークの中で「情報をどれだけ通すか」を調整する仕組みです。RNNの弱点を補ったLSTMやGRUの中心にあります。

門の開き具合を学ぶ

ゲートは、0から1の値をとる「門」のようなものです。値はシグモイド関数で計算し、通したい情報に要素ごとに掛け合わせます。1に近ければほぼそのまま通し、0に近ければほぼ遮断し、中間の値なら一部だけ通します。

大切なのは、門の開き具合が固定ではないことです。ゲートの値は、その時刻の入力と1つ前の時刻の隠れ状態から、時刻ごとに計算されます。計算に使う重みは、ほかの重みと一緒に誤差逆伝播法で学習します。そのため「文の区切りが来たら前の話題を忘れる」といった判断を、データから身につけられます。

LSTMとGRUのゲート

LSTMは、記憶セルに対して3つのゲートを持ちます。

  • 入力ゲート:新しい情報をどれだけ書き込むか。
  • 忘却ゲート:前の時刻の記憶をどれだけ残すか。
  • 出力ゲート:記憶のうち、どれだけを隠れ状態として外に出すか。

1997年に提案された当初のLSTMには、忘却ゲートはありませんでした。2000年にGersらが加えたものです。GRUは、更新ゲートとリセットゲートの2つで、より簡単な構造にしています。

勾配消失を和らげる理由

単純なRNNでは、時刻をさかのぼるたびに重みや活性化関数の微分が掛け合わされ、勾配が急速に小さくなります。LSTMの記憶セルは、前の記憶にゲートを掛けて新しい情報を足す、という足し算中心の経路で更新されます。そのため、必要な情報と勾配を長い時間にわたって保ちやすくなります。

ゲートの考え方は、層をまたいで情報を通すHighway Networkなど、RNN以外のモデルにも使われています。

G検定での出題

出題のされ方

LSTMの入力ゲート・忘却ゲート・出力ゲートや、GRUの更新ゲート・リセットゲートの役割、シグモイド関数を使う理由、勾配消失問題を和らげる仕組みが問われます。

混同しやすい用語

◯×チェック

3問

次の文が正しいか、誤りかを選んでください。

  1. 標準的なLSTMのゲートの値は、学習後に固定される定数ではなく、その時刻の入力と1つ前の時刻の隠れ状態から、時刻ごとに計算される。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    学習で決まるのは、ゲートの値を計算するための重みです。ゲートの値そのものは入力に応じて時刻ごとに変わるため、場面に応じて覚える・忘れるを切り替えられます。

  2. ゲート機構の考え方は、RNN以外のニューラルネットワークでは使われていない。

    答えを見る

    答え × 誤り

    たとえばHighway Networkは、層をまたいで入力をそのまま通す量をゲートで調整し、深いネットワークの学習を可能にしました。ゲートはRNN以外でも使われる考え方です。

  3. 1997年に提案された当初のLSTMには、忘却ゲートは含まれていなかった。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    当初のLSTMは、記憶セルと入力ゲート・出力ゲートで構成されていました。忘却ゲートは、2000年にGersらが加えたものです。現在は忘却ゲートを含む形が標準です。

この用語の練習問題

2問
  1. #0383GRUの2つのゲートの役割難易度 標準・単一選択未回答
  2. #0385長期依存の学習とモデル選択難易度 基礎・単一選択未回答

出典

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未 最終確認日: 対応シラバス:シラバス第1.4版 技術22

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