AI用語集・AI倫理・AIガバナンス

モデル学習の電力消費とは

もでるがくしゅうのでんりょくしょうひenergy consumption of model training

別名:AIの電力消費、AIのエネルギー消費、学習時の消費電力

  • シラバス 法律・倫理15
  • ◯×チェック3問
  • 練習問題1問

最終更新日:作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未出典

1行定義

モデル学習の電力消費とは、AIモデルの学習で多数のGPUやデータセンターが大量の電力を使うことと、それに伴う温室効果ガスの排出などの環境負荷のことです。

くわしく

大規模なAIモデルの学習では、多数のGPUなどの計算機を長期間動かし続けるため、大量の電力を使います。その電力を化石燃料で発電していれば、二酸化炭素などの温室効果ガスが排出され、気候変動の一因になります。

見積もり方

学習の消費電力量は、次のように見積もれます。

電力量(kWh) = 学習時間(h) × プロセッサ数 × 1台あたりの平均電力(kW) × PUE

PUEは、データセンター全体の電力を計算機の電力で割った値で、冷却などの付帯設備の分を表します。排出量は、この電力量に電力1kWhあたりの排出量(排出係数)を掛けて求めます。

たとえば、平均0.4kWのGPUを1,000台、720時間(30日)動かし、PUEが1.2だとします。電力量は720 × 1,000 × 0.4 × 1.2 = 345,600kWhです。排出係数が0.4kg/kWhなら、排出量は345,600 × 0.4 = 138,240kg、約138トンになります。

推計の例

2019年のStrubellらの研究は、自然言語処理モデルの学習にかかる費用と排出量を推計し、削減に向けた提言を行いました。2021年のPattersonらの研究は、GPT-3の学習の電力量を約1,287MWh、排出量を約552トン(CO2換算)と推計しています。

削減の考え方とAIの貢献

AI事業者ガイドラインは、共通の指針の「持続可能性の確保」で、ライフサイクル全体で地球環境への影響を検討することを挙げています。特に生成AIのように計算量の多いAIでは、モデルの軽量化や、目的に応じたモデルの使い分けといった対策を示しています。学習だけでなく、利用のたびに発生する推論の電力も含めて考えることが大切です。

一方で、AIはエネルギー管理の効率化などを通じて、環境に貢献する可能性もあります。負荷と便益の両面から捉えることが大切です。

G検定での出題

出題のされ方

大規模なモデルほど学習の電力消費が増えること、排出量が電力量と電源の構成で決まること、推論を含むライフサイクル全体で考えること、軽量化などの対策が問われます。AIが気候変動対策に役立つ面との両面も論点です。

最新動向法改正やガイドラインの改訂はG検定の法律・倫理分野の最新動向にまとめています。

◯×チェック

3問

次の文が正しいか、誤りかを選んでください。

  1. データセンターでは冷却などにも電力を使うため、施設全体の消費電力は、計算機そのものが使う電力より大きくなる。

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    答え ◯ 正しい

    施設全体の電力を計算機の電力で割った値をPUE(電力使用効率)と呼びます。1に近いほど付帯設備の電力が少ない、効率のよい施設です。

  2. 学習の消費電力量は、学習時間、プロセッサの台数、1台あたりの平均電力、PUEを掛け合わせて見積もることができる。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    Pattersonらが示した見積もり方です。さらに電力1kWhあたりの排出量(排出係数)を掛けると、温室効果ガスの排出量になります。

  3. AIは電力を消費して環境負荷を増やすだけであり、エネルギー管理などに使っても電力の効率化にはつながらない。

    答えを見る

    答え × 誤り

    AI事業者ガイドラインの別添も、エネルギー管理にAIを導入すると効率的な電力利用が可能になるなど、AIによる環境への貢献の可能性を忘れてはならないとしています。

この用語の練習問題

1問
  1. #0496学習時のCO2排出量の計算難易度 標準・単一選択未回答

出典

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未 最終確認日: 対応シラバス:シラバス第1.4版 法律・倫理15

法令・ガイドライン等は2026年10月31日時点の内容にもとづきます。

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