AI用語集・ディープラーニングの概要

信用割当問題とは

しんようわりあてもんだいcredit assignment problem

別名:信用割り当て問題、クレジットアサインメント問題

  • シラバス 技術15
  • ◯×チェック3問
  • 練習問題2問

最終更新日:作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未出典

1行定義

信用割当問題とは、学習するシステムが成功や失敗をしたとき、その結果に関わった多数の要素や判断のうち、どれにどれだけ責任があるかを決める問題のことです。

くわしく

信用割当問題は、ある結果に対して、関わった多くの要素の「手柄」や「責任」をどう割り振るかという問題です。英語のcreditは功績の意味です。1961年にミンスキーが論文「Steps Toward Artificial Intelligence」で、強化によって学習するシステムを複雑な課題に使うときの大きな難しさとして論じました。

身近なたとえ

サッカーでゴールが決まったとき、得点した選手だけでなく、パスを出した選手や守備で流れを作った選手も貢献しています。誰がどれだけ得点に効いたかを数値で決めるのは簡単ではありません。学習するシステムでも、同じことが起きます。

ニューラルネットワークでの信用割当

多層のネットワークでは、出力層には正解の値がありますが、隠れ層のユニットにはありません。出力が間違ったとき、隠れ層のどの重みを、どちらに、どれだけ直せばよいかは、そのままではわかりません。これが構造に関する信用割当の問題で、隠れ層をもつネットワークの学習が長く難しかった理由の1つです。

誤差逆伝播法は、連鎖律を使って、出力の誤差に対する各重みの影響を勾配として求めます。勾配の大きさが、その重みの責任の大きさに当たります。1986年にラメルハートらがこの方法で多層のネットワークを学習できることを示し、広く使われるようになりました。

強化学習での信用割当

強化学習では、報酬が一連の行動の後にまとめて得られることがあります。囲碁で勝ったとき、どの手が勝利に効いたのかを決めるのは、時間に関する信用割当の問題です。代表的な取り組みは、将来の報酬を価値関数で見積もり、各時点の行動を評価する方法です。TD学習は、最終結果を待たずに、次の時点の見積もりとの差を使って価値を更新します。途中の行動にも報酬を与える報酬成形も、この問題を和らげる工夫です。

覚え方

「結果の手柄と責任を、関わった全員にどう配るか」と覚えます。

G検定での出題

出題のされ方

誤差逆伝播法が隠れ層を含む各重みの責任を勾配として求める点との結び付きで問われます。強化学習で、遅れて得られる報酬をそれ以前の行動にどう割り振るかという文脈でも登場します。

◯×チェック

3問

次の文が正しいか、誤りかを選んでください。

  1. 信用割当問題の「信用」は、学習に使うデータやラベルがどれだけ信頼できるかを指している。

    答えを見る

    答え × 誤り

    英語のcreditの訳で、ここでは功績や手柄の意味です。データの信頼性ではなく、結果に対する功績や責任を、関わった重みや行動にどう配るかという問題です。

  2. ミンスキーは1961年の論文で、複雑な課題で成功したとき、その功績を途中の多数の判断にどう配分するかという問題を論じた。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    論文「Steps Toward Artificial Intelligence」の学習システムの章で、チェスのように勝ち負けが最後に決まる課題を例に論じています。

  3. 強化学習のTD学習は、最終的な報酬を待たずに、次の時点の報酬と価値の見積もりを使って現時点の価値の見積もりを更新する方法で、時間方向の信用割当を助ける。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    結果が出るまで待たずに、少し先の見積もりとの差を手がかりに各時点の評価を直します。Q学習やSARSAも、この考え方にもとづく手法です。

この用語の練習問題

2問
  1. #0042誤差逆伝播法の仕組み難易度 基礎・単一選択未回答
  2. #0363信用割当問題の現れ方難易度 標準・単一選択未回答

出典

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合)人による確認:未 最終確認日: 対応シラバス:シラバス第1.4版 技術15

誤りを報告

表示設定

テーマ
文字の大きさ
問題演習