従来の音声認識では、音素ごとに隠れマルコフモデル(HMM)を用意し、音声から取り出した特徴量の系列をモデル化していた。このHMMに関する説明として、最も適切なものを1つ選べ。
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解説
正解 A
この問題の論点:隠れマルコフモデルの構造
ポイント
HMMでは、状態の系列は観測できず、各状態から出力される特徴量だけが観測できると考えます。「隠れ」はこのことを指します。
選択肢ごとの解説
- A
適切 正解
HMMでは、状態が確率的に移り変わり、各状態から確率的に特徴量が出力されると考えます。観測できるのは特徴量だけで、状態の系列は隠れています。最も確からしい状態の系列は、ビタビアルゴリズムで推定します。
- B
不適切
HMMはマルコフ性を仮定し、次の状態に移る確率は現在の状態だけで決まるとします。履歴全体を考えないことで、長い系列でも効率よく計算できます。
- C
不適切
「隠れ」は、状態が外から観測できないことを指します。HMMは確率モデルで、ニューラルネットワークではありません。なお、出力確率の計算にディープニューラルネットワークを使うDNN-HMMという組み合わせはあります。
- D
不適切
音素のHMMでは、同じ状態にとどまる遷移(自己遷移)を設けます。長く伸ばした音は同じ状態に長くとどまるとみなせるため、話す速さや音の長さが変わっても、同じモデルで扱えます。
試験での狙われ方
HMMは、「隠れ」が何を指すかや、CTCなどを使うEnd-to-Endの手法との違いと合わせて問われやすい論点です。