G検定 練習問題 #0356・誤差関数

正解以外の確率と損失の関係

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ある書店チェーンが、問い合わせ文を「在庫」「配送」「返品」「その他」の4クラスに分類するモデルを比べている。ある問い合わせの正解は「在庫」で、ワンホットベクトル(1, 0, 0, 0)で表す。モデルXの出力は(0.7, 0.1, 0.1, 0.1)、モデルYの出力は(0.7, 0.2, 0.05, 0.05)であった。この1件に対する交差エントロピーと平均二乗誤差関数(4つの出力の誤差の二乗の平均)の比較として、最も適切なものを1つ選べ。

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解説

正解 B

この問題の論点:正解以外の確率と損失の関係

ポイント

正解がワンホットベクトルのとき、交差エントロピーは正解クラスの予測確率だけで決まります。平均二乗誤差関数は、不正解クラスへの確率の配分も反映します。

選択肢ごとの解説

  1. A

    不適切

    交差エントロピーは等しくなります。しかし平均二乗誤差関数は、不正解クラスの出力も計算に入れます。モデルYは「配送」に0.2を集めているため誤差の二乗が大きくなり、モデルXと等しくはなりません。

  2. B

    適切 正解

    交差エントロピーは正解クラスの確率だけで決まり、どちらも−log 0.7です。平均二乗誤差関数は、モデルXが(0.09 + 0.01 × 3)÷ 4 = 0.03、モデルYが(0.09 + 0.04 + 0.0025 × 2)÷ 4 = 0.03375で、モデルYのほうが大きくなります。

  3. C

    不適切

    交差エントロピーでは、正解ラベルが0のクラスの項は0が掛かって消えます。不正解クラスへの確率の配分は値に影響しないため、正解クラスの確率が同じ0.7なら差はつきません。

  4. D

    不適切

    不正解クラスへの確率を「配送」に偏らせたモデルYは、平均二乗誤差関数では不利になります。しかし交差エントロピーは正解クラスの確率0.7だけを見るため、2つのモデルで値は同じです。

補足

4クラスの交差エントロピーは−(t1 log y1 + t2 log y2 + t3 log y3 + t4 log y4)です。正解が(1, 0, 0, 0)なら2〜4番目の項は消え、−log y1だけが残ります。y1 = 0.7なら約0.36です(自然対数)。ただし、ソフトマックス関数と組み合わせた学習では、勾配が不正解クラスの出力も下げる向きに働きます。不正解クラスの間での配分が損失の値に表れないだけで、不正解クラスが学習で無視されるわけではありません。

試験での狙われ方

交差エントロピーの式で、正解ラベルが0のクラスの項が消えることを、具体的な出力の値で確かめさせる形が考えられます。

参考

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