G検定 練習問題 #0284・安全性とセキュリティ

学習データを推測する攻撃

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病院グループのS社は、患者の検査データで学習した疾患リスクの予測モデルを、外部の研究者がAPI経由で使えるように公開する予定である。ある人物のデータを入力し、返ってくる確信度の高さなどから、その人物が学習データに含まれていたか、つまりS社の病院を受診していたかを推測される攻撃が懸念されている。この攻撃と対策に関する説明として、最も適切なものを1つ選べ。

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解説

正解 B

この問題の論点:学習データを推測する攻撃

ポイント

学習データの情報を引き出す攻撃は、正常な出力の観察だけで成り立つため、過学習の抑制や出力の制限、プライバシー保護学習で備えます。

選択肢ごとの解説

  1. A

    不適切

    この攻撃が狙うのはモデルの機能ではなく、学習データに関する情報です。また、APIへの問い合わせと出力の観察だけで行えるため、保存したパラメータを暗号化しても防げません。

  2. B

    適切 正解

    メンバーシップ推論攻撃と呼ばれ、モデルが学習データに過度に適合しているほど成功しやすくなります。過学習の抑制や出力の制限のほか、差分プライバシーなどのプライバシー保護学習が対策になります。

  3. C

    不適切

    Adversarial Examplesは、モデルに誤った出力をさせることが目的です。この攻撃はモデルを誤動作させず、正常な出力から学習データの情報を読み取る点で異なります。

  4. D

    不適切

    データ汚染は学習の段階でデータを混入させ、モデルの判断をゆがめる攻撃です。この攻撃は学習データに手を加えず、公開後のモデルへの問い合わせを通じて情報を引き出します。

補足

AI事業者ガイドラインの別添では、このような攻撃を「訓練用データに関する情報漏洩攻撃」と呼び、対策としてプライバシー保護学習やプライバシー保護データ生成を挙げています。医療データのように学習データに含まれること自体が機微な情報になる場合は、特に注意が必要です。

試験での狙われ方

攻撃の目的(誤動作、機能の複製、学習データの漏えい)と仕掛ける段階の違いから、攻撃の名称と対策を対応づけさせる形が考えられます。

参考

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