G検定 練習問題 #0198・オートエンコーダ

VAE派生手法の改良点

ディープラーニングの要素技術 › オートエンコーダ 組合せ 難易度 標準

VAEを改良した手法の工夫として、次の(ア)〜(ウ)がある。(ア)損失のKL情報量の項に1より大きい係数を掛け、潜在変数の各次元が別々の要因を表すように促す。(イ)潜在変数を、学習で得た有限個の代表ベクトル(コードブック)のうち最も近いものに置き換え、離散的に表す。(ウ)入力と潜在変数の相互情報量を大きく保つ項を目的関数に加える。工夫と手法名の組み合わせとして、最も適切なものを1つ選べ。

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解説

正解 A

この問題の論点:VAE派生手法の改良点

ポイント

β-VAEはKL情報量の項の重みβ、VQ-VAEはコードブックによる離散化、info VAEは相互情報量の項で、それぞれVAEを改良しました。

選択肢ごとの解説

  1. A

    適切 正解

    β-VAEはKL情報量の重みβを大きくし、向きや色などの要因ごとに分かれた表現をねらいます。VQ-VAEはコードブックで潜在変数を離散化し、info VAEは相互情報量の項で潜在変数が生成に使われるようにします。

  2. B

    不適切

    (ア)は正しいですが、(イ)と(ウ)が逆です。コードブックの代表ベクトルに置き換えて離散化するのがVQ-VAEで、入力と潜在変数の相互情報量を大きく保つ項を加えるのがinfo VAEです。

  3. C

    不適切

    (イ)は正しいですが、(ア)と(ウ)が逆です。β-VAEは、名前のとおり係数βをKL情報量の項に掛ける手法です。info VAEは、入力と潜在変数の相互情報量に着目して目的関数を変えます。

  4. D

    不適切

    (ウ)は正しいですが、(ア)と(イ)が逆です。VQ-VAEの「VQ」はベクトル量子化(Vector Quantization)の略で、潜在変数をコードブックの代表ベクトルに置き換えることを指します。

補足

表現力の高いデコーダと組み合わせたVAEでは、デコーダが潜在変数をほとんど使わずにデータを作ってしまうことがあります。info VAEは、相互情報量の項によって入力の情報が潜在変数に残るようにし、この問題を抑えます。VQ-VAEの論文も同じ問題を取り上げ、潜在変数を離散化することで避けられたと報告しています。β-VAEでは、βを大きくするほど要因が分かれやすくなる一方、入力の復元の精度は下がりやすくなります。

試験での狙われ方

派生手法の名前と、損失のどこを変えたか、潜在変数をどう表すかの対応を入れ替えて問う形が考えられます。

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