G検定 練習問題 #0193・Attention

位置エンコーディングの必要性

ディープラーニングの要素技術 › Attention 単一選択 難易度 応用

ある開発チームが、文の分類にTransformerのエンコーダを使っている。試験的に位置エンコーディングを取り除いたところ、「犬が猫を追う」と「猫が犬を追う」のように、同じ単語からなり語順だけが異なる文を区別できなくなった。この現象の説明として、最も適切なものを1つ選べ。

正解と解説を見る

解説

正解 D

この問題の論点:位置エンコーディングの必要性

ポイント

Self-Attentionだけでは入力の順序を区別できないため、Transformerは位置エンコーディングで各単語の位置の情報を与えます。

選択肢ごとの解説

  1. A

    不適切

    Self-Attentionは系列を順番に処理せず、全位置の関係をまとめて計算します。並列に計算できるのはSelf-Attention自体の性質です。位置エンコーディングの役割は、その代わりに失われる順序の情報を補うことです。

  2. B

    不適切

    位置エンコーディングが表すのは、単語が系列の何番目にあるかです。単語の頻度や意味とは関係がなく、同じ位置には単語によらず同じベクトルが足されます。

  3. C

    不適切

    元のTransformerはsin関数とcos関数による固定の値を使いましたが、位置ごとのベクトルを学習で求める方法もあり、BERTなどで使われています。元論文でも、学習で求める方法とほぼ同じ結果が得られたと報告されています。

  4. D

    適切 正解

    Self-Attentionでは、入力の単語を並べ替えても、各単語の出力は並び順が入れ替わるだけで値は変わりません。そこで、各位置に固有のベクトルを入力に足す位置エンコーディングで順序の情報を与えます。

試験での狙われ方

位置エンコーディングがなぜ必要かを、順番に処理するため位置の情報を別に与えなくてよいRNNとの違いと合わせて問う形が考えられます。

表示設定

テーマ
文字の大きさ
問題演習